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皇后side
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中宮殿は物の割れる音、皇后の怒鳴り声が響いていた。
「どういうことなのだ!?」
「申し訳ありません」
「私は謝れと言ってない!どういうことなのかと聞いておる!何故!太子嬪が懐妊した!?」
尚宮たちは皇后の怒りが静まるように祈りながら平伏している。
「確かに!飲ませていたのだろう!?」
「は、はい。間違いありません。確実に避妊薬を料理に混ぜておりました」
「ならば、何故!懐妊したのだ!?」
「母上!!」
そこに太子が入ってきた。そのことに皇后は青ざめる。
「……太子」
「母上、どういうことですか?太子嬪に避妊薬を飲ませていたというのは!」
太子が皇后に詰め寄る。最初は戸惑っていた皇后だが、次第に落ち着き無粋な態度になった。
「太子のためを思ってのことです」
「私のため?」
「そうです。あの娘は皇帝派です。太子のためになりません」
「私のためではなく母上のためでしょう!?」
「何を言うのです!太子!母の言うことが聞けないのですか!?」
どう考えても悪いのは皇后だ。そう判断した太子は大きくため息をついた。
「このことは父上にも報告させていただきます」
それだけ言うと太子は中宮殿を後にした。
「太子!太子!」
皇后が太子を呼ぶが、太子は振り返らなかった。その後、皇后は周りの物を尚宮たちに投げつける。
「太子に聞かれるなんて何てことしてくれるのだ!?」
大きい声で話していたのは皇后。その声が中宮殿の外まで聞こえただけで尚宮たちに非はない。だけど、そんなこと皇后には関係なかった。尚宮たちはただただ謝ることしか出来なかった。
そんなところに話を聞いた皇帝がやってくる。
「皇后!何てことをしてくれたんだ!?」
「陛下……」
「そなたはこの皇室を滅ぼすつもりか!?」
「い、いえ……。そのようなことはありません。側室が……」
あくまで太子のあとは西人派の子が継ぐという姿勢を崩さない。
「諸外国からは側室制度があることに眉を顰められてる!発展はしてるが野蛮な民族だと思われてるのだ!!だから、太子嬪が男児を産めば側室は必要なくなる!そんなことも分からないのか!?」
「そんなの内政干渉ではありませんか?」
「確かにそうだが。疑問視されてることには違いない!それならば、側室制度がなくてもやっていけるようにすれば良いだけだ!」
陛下にそう言われても皇后は納得出来なかった。
「どういうことなのだ!?」
「申し訳ありません」
「私は謝れと言ってない!どういうことなのかと聞いておる!何故!太子嬪が懐妊した!?」
尚宮たちは皇后の怒りが静まるように祈りながら平伏している。
「確かに!飲ませていたのだろう!?」
「は、はい。間違いありません。確実に避妊薬を料理に混ぜておりました」
「ならば、何故!懐妊したのだ!?」
「母上!!」
そこに太子が入ってきた。そのことに皇后は青ざめる。
「……太子」
「母上、どういうことですか?太子嬪に避妊薬を飲ませていたというのは!」
太子が皇后に詰め寄る。最初は戸惑っていた皇后だが、次第に落ち着き無粋な態度になった。
「太子のためを思ってのことです」
「私のため?」
「そうです。あの娘は皇帝派です。太子のためになりません」
「私のためではなく母上のためでしょう!?」
「何を言うのです!太子!母の言うことが聞けないのですか!?」
どう考えても悪いのは皇后だ。そう判断した太子は大きくため息をついた。
「このことは父上にも報告させていただきます」
それだけ言うと太子は中宮殿を後にした。
「太子!太子!」
皇后が太子を呼ぶが、太子は振り返らなかった。その後、皇后は周りの物を尚宮たちに投げつける。
「太子に聞かれるなんて何てことしてくれるのだ!?」
大きい声で話していたのは皇后。その声が中宮殿の外まで聞こえただけで尚宮たちに非はない。だけど、そんなこと皇后には関係なかった。尚宮たちはただただ謝ることしか出来なかった。
そんなところに話を聞いた皇帝がやってくる。
「皇后!何てことをしてくれたんだ!?」
「陛下……」
「そなたはこの皇室を滅ぼすつもりか!?」
「い、いえ……。そのようなことはありません。側室が……」
あくまで太子のあとは西人派の子が継ぐという姿勢を崩さない。
「諸外国からは側室制度があることに眉を顰められてる!発展はしてるが野蛮な民族だと思われてるのだ!!だから、太子嬪が男児を産めば側室は必要なくなる!そんなことも分からないのか!?」
「そんなの内政干渉ではありませんか?」
「確かにそうだが。疑問視されてることには違いない!それならば、側室制度がなくてもやっていけるようにすれば良いだけだ!」
陛下にそう言われても皇后は納得出来なかった。
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