再び朝鮮に生まれ変わり、今度は皇后となりました。

ぅ→。

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各国side

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イギリス大使館side 

「何だと!?もう一度言ってみろ!」
「金・銀・プラチナ・パラジウム・ロジウム・イリジウム・ルテニウム・オスミウムが採掘出来たそうで、輸出品目に出すとのことです」

大使は訳が分からなかった。いきなり、どこから、そんなにもの希少鉱山が出てきたのか。

「一体どこから採掘されたのだ?」 
「朝鮮の動きを見るに金剛山クムガンサンの1部の山脈みたいでして、既に規制が掛かっております」
「何とか探れないのか?」
「戦闘機も飛んでるので厳しいかと……」

朝鮮の徹底した秘密主義にイギリスはいい気持ちはしてなかった。それでも軍事同盟を結べれば大きいと思い必死に説得してる。本当は植民地に出来るのが最善だが、朝鮮の軍事力は自分たちより強い。


フランス大使館side

「同盟は結べそうにないか?」
「はい。イギリスも申し出てますが朝廷は首を縦に振りません」
「このままでは我が国は負けるかもしれない。何ととしても同盟を結べるように尽力しろ」

第一世界大戦の最初の頃はドイツの圧勝でパリの近くまで攻め込まれていた。それでもイギリスなどの協力があり持ちこたえられてる。

「それで朝鮮に留学した学生は何と?機密は探れそうか?」
「それなのですが……、魔石科には入れたのですが、入る時に学んだことは口外しないと約束させたそうですが、実際にその話をしようとすると言葉が出てこなくなるそうです」

朝鮮は留学を迎え入れていたが大学の魔石科では魔石を使用した誓いをさせていた。機密漏洩を防ぐために。

「ただ、魔石さえあれば道具は作れるそうです」
「……魔石は輸出禁止になってる品目であろう」

魔道具は輸出品目になってるが、魔石は輸出禁止になっていた。これでは何のために留学させたのか意味が分からなかった。


ドイツ大使館side

「戦況はどうなってる?」
「今は停滞してるようで初期のような好調さはありません」
「朝鮮の動きは?」
「朝鮮は動かない姿勢を取ってます」

ドイツにとっても朝鮮を味方に引き込みたかった。

「貿易停止で脅してみるのはどうだ?」
「それは止めた方がいいかと。どちらかというと、魔道具が手に入らなくなる方が痛いかと……」

ドイツは強気の態度で接しようとするが、それは得策ではなかった。

「しかし、もっとも優れてるのは我々ゲルマン族だ。そのゲルマン族が下手にでるのは許されない」
「では、朝鮮にも宣戦布告しますか?」
「それはいいかもしれない」

朝鮮の強さは朝清戦争、朝露戦争で示したつもりが、ドイツには関係なかったようだ。


日本大使館side

「朝鮮から希少鉱山が出たというのは真か?」
「はい、さようです」
「なんととしても貿易品目にいれるのだ」

資源に乏しい日本は貿易に力を入れていた。勿論、軍事同盟も提案してる。同じアジアということを強調してるが、朝鮮は軍事同盟は結ばないと言ってきた。朝鮮は軍事力が強いから中華民国、ロシアの防波堤にはなるが、同盟を結んでない限り朝鮮が日本に攻めてくる可能性もあると日本側は考えていた。

「朝鮮について調べて分かったことはあるか?」
「朝鮮実録によると粛祇帝のころに一気に変わったことは分かりました」
「粛祇帝か」

粛祇帝についてはドラマや映画など色んなところに情報が流れてるから大使も知っていた。

「あとは粛祇帝の側室、慎嬪に何かあるのかもしれません」
「何かとは?」
「粛祇帝のあとを継いだ慎嬪の息子、福祇帝が母は偉大であったとか、大きな功績を残したとか、その功績は千年、いや万年続くであろうと書かれてました」

慎嬪が独立戦争で大きな成果を挙げたのは知ってるが、いささか大袈裟すぎる。そこに違和感を感じた。

「また清国では慎嬪は邪悪な力を持つ者だとも」
「邪悪な力?」
「まだ、その力が何かは分かってはおりませんが、わずか10数名で宮殿に押し入り康熙帝に詰め寄ったのには何か裏があるかと」
「慎嬪について調べるられるだけ調べてみよ。生家とかかもな」 

大使は慎嬪に何かあるかもと思い、そう指示を出した。だが、儒教の国、女性の地位は高くない。そうそう残されてはいなかった。
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