異世界で世界を救った後、戻されたのは幕末だった

ぅ→。

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徳川慶喜side

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初めて致し方なく足を踏み入れた江戸城で不思議な女子に会った。

玲奈は18そこそこに見えて、ほっそりとしていて顔立ちは整っている。その玲奈は未来から異世界というものに行き、帰ってきたら江戸だったというのだ。魔法とやらも見せて貰えたが、不思議なものであった。

「勝よ」

余は勝海舟を呼んだ。勝海舟は何故呼ばれたか分からないようで訝しげな顔をしている。

「余は日本国の軍隊を作ろうと思う」
「日本国の?幕府のではなく?」
「また、余は幕府を終わらせる。天皇は象徴とし敬うが、政治は民が決めた者が行い。日本国を法治国家にしたいと思っておる」

勝海舟は余の言葉を復唱するかのように小さな声で繰り返した。

「良いのですか?そのようなことをしてしまえば上様は今の立場ではおられない場合もあります」
「余も他の者に負けぬように民に伝える」
「上様が良いのであれば……。しかし、何故、天皇には政治を返さないのですか?」
「独裁国家では国の発展が遮られる場合がある。対立し合う意見があってこそ国は成長していくであろう」

その後も勝海舟と話し合いを続けた。突然、一気に進めるのは国に混乱をもたらすということで段階的に進めていくことにする。

急務は軍隊。勝海舟には地下都市に案内した。

「こ、これは……。いつの間にこのような……」
「勝よ。こっちだ」

軍事施設まで勝を案内し、軍備を見てもらう。

「どうだ?勝よ。これで欧米諸国と対等に渡り合えるか?」

勝に見せたのは。勝には渡米経験があったからだ。

「これらがどのようなものかも検討もつきませんが……」

勝は、そう言いながらも軍事施設をくまなく調べていた。

「更にこの地下は資源もある」
「それは誠ですか?」
「誠だ」
「このような都市が我が日本の地下にあったとは……」

昨晩、出来たばかりだが、そこは言わなくてもいいだろう。

「これらの軍事施設を運営していくとなると大勢の人が必要になります」
「その人材を集められるか?」
「最初は幕府側の人間で構成するのが良いでしょう」
「勝よ。幕府の軍ではない。日本国の軍だ。故に日本国を守ろうとする者でなければならない」

幕府の軍ではこれまでと変わらなくなる。余はこの国を変えたいのだ。

「では全国に募集をしてみますか?」
「うむ」
「しかし全国から集めると時間もかかります」
「それならば、心配ありませんよ?」

そこに玲奈が現れた。

「そなたは?」
「はじめまして。佐藤玲奈です」
「勝海舟と申す。して、心配いらないとは?」
「各地に出入口は作れますし、そこからは電車や新幹線がありますし、車もあります」

電車やら新幹線やらまたも余の知らない言葉が出てきた。

その後は勝と玲奈が、どこに入口を作るのか話し合っていた。
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