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「芹沢さぁん!お酒やめてくださーい」
「しつこい」
ここ最近、こんなやり取りをよく見る。凛ちゃんは芹沢鴨に酒を辞めるようにいい、芹沢鴨はしつこいとかうるさいとか言いながら、どこか嬉しそうにしてる。
凛ちゃんは女中の仕事はほとんど私に任せて、他の隊士との交流を深くしてる。
有名どころだと、山南敬助、永倉新八、原田左之助、藤堂平助、芹沢鴨あたりが、彼女の虜だ。特に藤堂平助は恋愛感情があるのか、凛ちゃんに贈り物をしたり、デートに誘ったりしてる。
「あーあ。酷いですよね~」
「沖田さん」
「仕事はぜーんぶ天女さんに押し付けて~。自分は男と遊んでるなんて~。それを知らない土方さんはマヌケですよね~」
沖田総司はどちらかというと、凛ちゃんを毛嫌いしてる。今も軽蔑した視線を凛ちゃんに送っていた。
「天女さん、それ終わったら甘味処行きませんか~?」
「巡察はよろしいので?」
今日は沖田総司は非番ではないはず。
「巡察もしますよ~。途中で休憩するだけです~」
それはいいのだろうか?
「一君も一緒だから大丈夫ですよ~」
一さんも一緒ならいいかな?私は承諾して、洗濯の続きをする。終わったあと、門のところに行くと、一さんと隊士たちがいた。
「沖田、何故、麗奈と一緒にいる?」
「巡察に天女さんも一緒にと思いまして~。途中で甘味処に行くんです~」
一さんが大きな溜め息をつく。
「麗奈、沖田につられるな」
「ごめんなさい。でも、一さんの仕事してる素敵なところも見たくて……」
「なっ!?そ、それならいい。一緒に行こう」
ダメと言われるものだと思ったけど許可が降りた。
人が住んでない空き家とかを調べていく。だが、一件の空き家のところに来た時、私の感が危険を告げた。死に番という1番先に突入していった人の襟首を引っ張る。すると、そこに刀が振り下ろされた。
「くそっ!」
不定浪士の存在に皆が抜刀する。
「刀を捨てろ」
一さんの言葉にも男は刀を捨てず、向かってくる。その男を沖田総司が斬り捨てた。
後始末は平隊士に任せる。
「あの、ありがとうございました」
私が襟首を引っ張った隊士がお礼を言いに来た。
「怪我はなかった?」
「はい」
「それならば、良かったわ」
彼は直ぐに任務に戻る。
「天女さん、流石ですね~。僕でも気が付きませんでした~」
「職業病ですね」
緊張した日々を過ごしてきた結果だろう。
「さぁ!仕事もしましたし~。甘味処行きましょう~」
沖田総司お気に入りの甘味処に行った。
「天女さん、何を食べます~」
「お茶で」
「遠慮してるのですか~?」
遠慮ではない。アメリカ生活が長かったせいなのか、餡子がダメなのだ。何故
、豆が甘いのだ。そのことを2人に伝えた。
「生活が変わると味覚も変わるものなのか?」
「はい」
「では、普段の食事も?」
実はそうなのだ。普段の和食も口に合わない。朝はトーストかフレークが食べたくなる。私は苦笑して誤魔化した。
オムライスとかカツ丼当たりがあればまだいいが。煮物とか漬物とかは口に合わなかった。焼き魚は美味しいとは思うけど、頭ごと出てくるので拒否感が半端ない。なんで目があるのか……。お箸にも慣れてないので魚の骨を上手くとれない。それを見た一さんが取ってくれてるけど。
「いつか一緒に世界を旅行するか?」
「一さん」
麗奈の知ってる世界を俺も少しは感じたい。時代は違えど今より近くに感じられるだろうと一さんは言った。少しでも私のことを知ろうとしてくれる一さんに嬉しく思った。
「2人とも~。ここ甘味処ですよ~?」
場所を忘れて一さんと見つめ合ってたら沖田総司に止められてしまった。
帰る前に1箇所寄っていく。
「ここは何処です~?」
「出来上がったら新しく屯所となるところだ」
将軍様からもらったお金で屯所を建てていた。近藤勇から自分のために使いなさいと言ったが、一さんのためになることが私のため。これは私のわがままだと答えた。
「とても広いですね~」
最高人数200人は超えるのだから、これぐらいないとダメであろう。大工さんに話しかけてアレコレと注文の確認する。私が重要視してるのは厨房とお風呂とトイレ。なるべく快適に。そして未来に近く。
屯所に戻ると凛ちゃんが近付いてきた。
「沖田さぁん、斎藤さぁん、お疲れ様でしたぁ」
凛ちゃんの手には手拭いが。だけど、それを2人とも受け取らなかった。汗をかいてないと。
「今度は私も連れていってくださいねぇ。麗奈ちゃんばっかりずるいですぅ」
「土方さんに連れていってもらえば~?」
「沖田さん、ヤキモチですかぁ?」
凛ちゃんがそう言った瞬間、沖田総司の顔から笑顔が消えた。
「気持ち悪いこと言わないでくれます~?」
「素直になった方がいいですよぉ」
沖田総司は十分に素直だと思うよ。そこに永倉新八、原田左之助、藤堂平助が現れた。
「凛ちゃん、今日の夕餉は何ー?」
「えーと、秘密ですぅ。楽しみにしててくださぁい」
秘密というより、知らないだけでしょう?
「凛ちゃんのご飯は美味しいから楽しみだな」
「本当。女の子のご飯はいいよね」
そのご飯、作ってるの全部、私だからね?和食は作り方分からないから、スマフォで調べながらだけど。
厨房に戻り、一さんと沖田総司のお茶を入れてると凛ちゃんが来た。
「土方さんのもお願いしますねぇ」
土方歳三は熱くて濃いめと。それぞれの好みに合わせてお茶を入れていく。だけど、持っていくのは凛ちゃん。土方歳三辺りは凛ちゃんがいれてると思ってるだろう。
私は夕餉作りに励む。凛ちゃんはそれを後ろで座りながら、爪のケアをしてる。
ハンドクリーム作ろう。カサカサになってしまった自分の手を見ながら決心した。一さんに少しでも綺麗だと思っていてほしいから。その心の奥底には凛ちゃんに一さんを取られたくないという心暗い気持ちがあった。
こんな気持ち一さんに知られたら嫌われちゃうかな?
そんなことを考えてたら、指を切って決まった。結構、深く切ったのか、血がドンドン出てくる。
これ、どうしたら、いいかな?
とりあえず止血よね?
「凛ちゃん、ここお願いしていい?」
「ええ?凛、今、忙しいの!」
「あと、コレ切るだけだから」
「無理」
はぁ……。
血が付かないように片手で漬物を切っていく。出来上がったといえば凛ちゃんが持っていく。私は自室に戻った。
片手で止血しようとするが、押さえることは出来ても縛ることは出来ない。どうしたものか悩んでると一さんが来た。
「麗奈」
「ちょっと考え事してたら切っちゃいました」
「見せてみろ」
私の手を取り傷口を確認してる。
「結構、深く切ってるな。山崎さんのところ行こう」
「もう居ますよ?」
山崎烝は私たちを監視してる。そのため私が怪我したことも知っていた。
「土方副長にも凛君のことは伝えてはおるんでのですが、凛は凛で頑張ってるだろうとおっしゃるだけでして……」
凛ちゃんの素行は土方歳三には筒抜けのようだけど、土方歳三は気にしてないと。凛ちゃんに惚れてるのかな?
まあ、芹沢鴨を変えようとしたり、山南敬助に気を使ったり、頑張ってるといえば頑張ってるね。
それで彼らが変わり、未来が変わるならば凛ちゃんは凄いことをしたということになる。
「しつこい」
ここ最近、こんなやり取りをよく見る。凛ちゃんは芹沢鴨に酒を辞めるようにいい、芹沢鴨はしつこいとかうるさいとか言いながら、どこか嬉しそうにしてる。
凛ちゃんは女中の仕事はほとんど私に任せて、他の隊士との交流を深くしてる。
有名どころだと、山南敬助、永倉新八、原田左之助、藤堂平助、芹沢鴨あたりが、彼女の虜だ。特に藤堂平助は恋愛感情があるのか、凛ちゃんに贈り物をしたり、デートに誘ったりしてる。
「あーあ。酷いですよね~」
「沖田さん」
「仕事はぜーんぶ天女さんに押し付けて~。自分は男と遊んでるなんて~。それを知らない土方さんはマヌケですよね~」
沖田総司はどちらかというと、凛ちゃんを毛嫌いしてる。今も軽蔑した視線を凛ちゃんに送っていた。
「天女さん、それ終わったら甘味処行きませんか~?」
「巡察はよろしいので?」
今日は沖田総司は非番ではないはず。
「巡察もしますよ~。途中で休憩するだけです~」
それはいいのだろうか?
「一君も一緒だから大丈夫ですよ~」
一さんも一緒ならいいかな?私は承諾して、洗濯の続きをする。終わったあと、門のところに行くと、一さんと隊士たちがいた。
「沖田、何故、麗奈と一緒にいる?」
「巡察に天女さんも一緒にと思いまして~。途中で甘味処に行くんです~」
一さんが大きな溜め息をつく。
「麗奈、沖田につられるな」
「ごめんなさい。でも、一さんの仕事してる素敵なところも見たくて……」
「なっ!?そ、それならいい。一緒に行こう」
ダメと言われるものだと思ったけど許可が降りた。
人が住んでない空き家とかを調べていく。だが、一件の空き家のところに来た時、私の感が危険を告げた。死に番という1番先に突入していった人の襟首を引っ張る。すると、そこに刀が振り下ろされた。
「くそっ!」
不定浪士の存在に皆が抜刀する。
「刀を捨てろ」
一さんの言葉にも男は刀を捨てず、向かってくる。その男を沖田総司が斬り捨てた。
後始末は平隊士に任せる。
「あの、ありがとうございました」
私が襟首を引っ張った隊士がお礼を言いに来た。
「怪我はなかった?」
「はい」
「それならば、良かったわ」
彼は直ぐに任務に戻る。
「天女さん、流石ですね~。僕でも気が付きませんでした~」
「職業病ですね」
緊張した日々を過ごしてきた結果だろう。
「さぁ!仕事もしましたし~。甘味処行きましょう~」
沖田総司お気に入りの甘味処に行った。
「天女さん、何を食べます~」
「お茶で」
「遠慮してるのですか~?」
遠慮ではない。アメリカ生活が長かったせいなのか、餡子がダメなのだ。何故
、豆が甘いのだ。そのことを2人に伝えた。
「生活が変わると味覚も変わるものなのか?」
「はい」
「では、普段の食事も?」
実はそうなのだ。普段の和食も口に合わない。朝はトーストかフレークが食べたくなる。私は苦笑して誤魔化した。
オムライスとかカツ丼当たりがあればまだいいが。煮物とか漬物とかは口に合わなかった。焼き魚は美味しいとは思うけど、頭ごと出てくるので拒否感が半端ない。なんで目があるのか……。お箸にも慣れてないので魚の骨を上手くとれない。それを見た一さんが取ってくれてるけど。
「いつか一緒に世界を旅行するか?」
「一さん」
麗奈の知ってる世界を俺も少しは感じたい。時代は違えど今より近くに感じられるだろうと一さんは言った。少しでも私のことを知ろうとしてくれる一さんに嬉しく思った。
「2人とも~。ここ甘味処ですよ~?」
場所を忘れて一さんと見つめ合ってたら沖田総司に止められてしまった。
帰る前に1箇所寄っていく。
「ここは何処です~?」
「出来上がったら新しく屯所となるところだ」
将軍様からもらったお金で屯所を建てていた。近藤勇から自分のために使いなさいと言ったが、一さんのためになることが私のため。これは私のわがままだと答えた。
「とても広いですね~」
最高人数200人は超えるのだから、これぐらいないとダメであろう。大工さんに話しかけてアレコレと注文の確認する。私が重要視してるのは厨房とお風呂とトイレ。なるべく快適に。そして未来に近く。
屯所に戻ると凛ちゃんが近付いてきた。
「沖田さぁん、斎藤さぁん、お疲れ様でしたぁ」
凛ちゃんの手には手拭いが。だけど、それを2人とも受け取らなかった。汗をかいてないと。
「今度は私も連れていってくださいねぇ。麗奈ちゃんばっかりずるいですぅ」
「土方さんに連れていってもらえば~?」
「沖田さん、ヤキモチですかぁ?」
凛ちゃんがそう言った瞬間、沖田総司の顔から笑顔が消えた。
「気持ち悪いこと言わないでくれます~?」
「素直になった方がいいですよぉ」
沖田総司は十分に素直だと思うよ。そこに永倉新八、原田左之助、藤堂平助が現れた。
「凛ちゃん、今日の夕餉は何ー?」
「えーと、秘密ですぅ。楽しみにしててくださぁい」
秘密というより、知らないだけでしょう?
「凛ちゃんのご飯は美味しいから楽しみだな」
「本当。女の子のご飯はいいよね」
そのご飯、作ってるの全部、私だからね?和食は作り方分からないから、スマフォで調べながらだけど。
厨房に戻り、一さんと沖田総司のお茶を入れてると凛ちゃんが来た。
「土方さんのもお願いしますねぇ」
土方歳三は熱くて濃いめと。それぞれの好みに合わせてお茶を入れていく。だけど、持っていくのは凛ちゃん。土方歳三辺りは凛ちゃんがいれてると思ってるだろう。
私は夕餉作りに励む。凛ちゃんはそれを後ろで座りながら、爪のケアをしてる。
ハンドクリーム作ろう。カサカサになってしまった自分の手を見ながら決心した。一さんに少しでも綺麗だと思っていてほしいから。その心の奥底には凛ちゃんに一さんを取られたくないという心暗い気持ちがあった。
こんな気持ち一さんに知られたら嫌われちゃうかな?
そんなことを考えてたら、指を切って決まった。結構、深く切ったのか、血がドンドン出てくる。
これ、どうしたら、いいかな?
とりあえず止血よね?
「凛ちゃん、ここお願いしていい?」
「ええ?凛、今、忙しいの!」
「あと、コレ切るだけだから」
「無理」
はぁ……。
血が付かないように片手で漬物を切っていく。出来上がったといえば凛ちゃんが持っていく。私は自室に戻った。
片手で止血しようとするが、押さえることは出来ても縛ることは出来ない。どうしたものか悩んでると一さんが来た。
「麗奈」
「ちょっと考え事してたら切っちゃいました」
「見せてみろ」
私の手を取り傷口を確認してる。
「結構、深く切ってるな。山崎さんのところ行こう」
「もう居ますよ?」
山崎烝は私たちを監視してる。そのため私が怪我したことも知っていた。
「土方副長にも凛君のことは伝えてはおるんでのですが、凛は凛で頑張ってるだろうとおっしゃるだけでして……」
凛ちゃんの素行は土方歳三には筒抜けのようだけど、土方歳三は気にしてないと。凛ちゃんに惚れてるのかな?
まあ、芹沢鴨を変えようとしたり、山南敬助に気を使ったり、頑張ってるといえば頑張ってるね。
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