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間章 I
終
しおりを挟む「皆んな、久しぶりだな」
「どこいってたんですか、フェル様ぁ心配したんですよぉ」
皆んな一斉に飛び出したが、帰りにいち早く気づいて誰よりも早くルイスに飛びついたのはアルマーだった。
本当にアルマーはルイスが好きなんだと思う。
「アルマー、悪いな何も言わずに出たのは申し訳ない
次はちゃんと伝えるから」
そう言って、ルイスは広間の入り口のドアに立っている、カインに助けを求めるが、笑顔で相槌をするだけだった。
俺も話したい事があったから、抱きつくわけではないが近づいて、声をかける。
「ちょっと話したい事があるんだけど」
「分かってる、どうせ2日間の事だろ?」
分かっているなら話は早い。
すぐに俺とルイスは俺の部屋に向かう。
「で、何だ」
「殺す気かよ!後帰りが3日遅かったら確実に死んでたぞ」
「悪い悪い…」
謝っているが、少し笑っているように見える。
俺は至って真剣なのに、
「でも予定通りの2日だ、2日位まともに動けて欲しかったんだが、その怒りようから見るに満身創痍だったんだな」
「当たり前だ!飯が無いんだぞ!」
俺は文句を垂れる。
「最初だから特には言わんけど、迷宮とかなら2日はザラだし、一流のハンターなら当たり前のように5日は動けるけどな」
「ハプニングだってあったんだぞ!迷宮には無いな!」
俺はそのハプニングを言う。
まずは魔力感知の敵は迷宮のモンスターはまず持たない。
大抵は等級の高い魔人または人間のみが持っている。
そして、消す魔法をカインが使った事、あれはありえない、あんな事されたらいくら俺でもノーチャンスだ。
「一つ目はまあそうなんだが、二つ目は俺が仕組んだ
選択肢、どっちにした」
「カインを選んだ……」
「どうして?」
「早く終わらせる為」
俺はどっちをとってもいい選択だと思った。
でもこっちは俺の生きる為の選択だ。
ルイスもわかってくれるはず!
「……悪く無いな」
「やっぱり?」
「俺はピムスだと信じてたんだけど
お前がこれを俺が仕組んでた事を気付いたとしたらムカつく」
それは申し訳ないね。
カインは良い人だから絶対にそんなミスをしないはずだから。でも高度な魔法は他には使えない、だから仕方なくカインに任せた、そんなとこだろう。
「俺はピムスを選んだお前にちょっとだけ怒りたかったんだけどな、その状況でもメタ思考出来るお前はやっぱやるな」
「これは素直に褒められたで受け取る」
入学まで後1年を切った。
やっぱり俺は至らないところも多い。
ハンターとしての経験が浅く、冒険もしていないからかどこかで線引きをしている感覚がある。
やっぱり死を感じると言う経験は必要ってよく聞くし、後は実践形式じゃ無くて、実際に魔人クラスの敵とは渡り合えるくらいにはなりたい。
「今ルイスは15だよな」
「まあ、そろそろ16だけど」
「その年齢だと魔人は倒せるのが普通なのか?」
俺は自分の成長の指標を少し上にして努力をすることにした。
年相応では俺は駄目だ。
俺が活躍するんじゃ無いから、せめて戦えないと足手纏いになるから。
「普通は無理、学院出とかハンターとしての経験値が豊富な奴なら行けなくも無いが……
俺が人を知らないのもあるけど、11歳ならまずは1人で弱いモンスターがいる洞窟の殲滅くらい出来ると優秀なんじゃねえの?」
「ルイスは?10歳くらいの時はどうだった?」
「俺?
そりゃまあ…あれだ!当時から最強だった
でも力任せだったから今思うと危険なことをしたと思う
そんなもんだろ、11でそこまで考えるのは気色悪いぞ」
普通に考えればそうだ。
11歳なんて、子供も子供。
日本なら親に反抗期で口を聞かない頃なのに、今の俺は中身はかなりの年配、そんな感情よりも生きる為にどうするかの方が大事なのをわかっている。
そしてこの世界で比べるのは自分では無いと言うことも。
他人に勝たなくてはいけない。
その為に自分も強くなる。
弱肉強食の世界。
弱き者は強き者を支え、また強き者は弱き者を守り、そして支配する。
それがこの世界の理だ。
ハンターを中心にこの国は回っている。
あらゆる面でハンターは優遇されがち(ギルドやクランパーティのレベルに大きく変動する)
「生きる為だ、俺の選択はそれだけ、生きる為に行動するしそれ以上の事は無い
俺は次の世界があるかもしれない…
でも俺はこの世界で人生を終えたいそう思える世界に少しなったかもしれない
次、そんな世界に巡り会えるとは限らない
だから俺はこの世界で俺を終わらせたい」
「語るな……こっちまで恥ずかしくなる」
俺は生きる為に何でもする。
その為にはルイスの力がどうやっても必要だ。
前からの親友だとしてら尚更、共に人生を歩んでいきたい。
数いない親友として幸せに
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