1 / 23
戦いが始まる
しおりを挟むそろそろ入学の時期、後2週間程となったのに何だこの状況は、洞窟でモンスターを狩る予定が、何故か人がいるし、こっちに敵意を向けてきてるんですけど。
「ちょ……危ないです」
とても早い速度、
俺はかろうじて避けられたと思ったが、俺には一切の興味を持たず、一直線にルイスの方へ向かう。
標的はルイスの方だった。
「……魔人か」
「よくも、俺達の王を……」
何を言っているのかさっぱり分からん、そして速い。
男はかなりの速度で多方向からの攻撃を仕掛けるが、ルイスは一歩も動かずに綺麗に全て防御魔法で受け切る。
疲れたのか、バックステップで距離をとって一旦休憩を取る。
するとルイスは俺の方に向かって話す。
「こいつ、魔人の中でも多分弱い方だ、戦ってみろ
多分いい勝負だ」
「それって勝てる?俺」
「6:4でお前が勝つよ」
まじか、俺そこまで強くなったのか、少し嬉しい。
あれから俺の戦闘スタイルも少し変わった。
さっき見せた、ルイスの守備型が俺の戦闘スタイルだったのだが、それでは1ミスが命取りになる事が分かってしまった。
気付けてよかったのだが。
なのでそれからは、攻撃的魔術師というよく分からないポジションをする事にした。
これはルイスといる時限定だが、モンスターを狩る時もずっと
「死ぬ気で突撃してみろ、俺がいる(死なない)から」
とか言う圧倒的強者にしか許されない言葉を発した。
それのおかげか、俺の魔術の成長も著しかった。
何と言っても防御魔法を使わずとも消却魔法をほぼ完璧に扱えるまでになった。
レベル差問わずとは流石に言えないが、多少強い攻撃も90%くらいは弱体化出来るようになったおかげで気合いで受け切れたり、避けれたり出来るようになった。
攻撃が喰らわないとなると攻撃魔法の成長も実戦で積めるようになったと言う事だ。
爆発はかなり有効、爆風があるおかげでサポートもできる。
あと毒もやはり優秀である。確実に一瞬でも神経を削る事ができるその間にルイスがトドメを指してくれるから。
問題はやっぱり俺がトドメを刺さないことだけ。
「ここからは俺がお前の相手をする
ルイスを倒したいならまず俺を倒せ」
「おいおい、俺の親切で攻撃しないでやったのにそんな挑発していいのかよ死ぬぜ」
相手は完全に舐め切っている。
それが逆に好機。
まずは見せかけの派手な魔術を見せる。
それは俺の目の前にバリケードとして置く。
そうする事で、雑魚では無いと思わせる。
「ふん、その程度なら俺は破れないぜ、ガキさんよ」
「俺はガキじゃ無い、ウィルフレッド=ユースメルグだ」
ここで一度普通の剣で、受け身を取る。
勿論弱いので剣は壊れ、後ろに吹き飛ばされる。
「弱いな、調子に乗るからだ!」
完全に狙い通り、相手は全ての策を看破したと思い込んでいた。
フェイクの防御魔法も剣による受け身も全て打ち勝ったと思っているだろう。
勿論俺も全て負けると想定済みだ。
だからこそ、この最終奥義が輝く。
「魔人には人に足りる脳が無い
だからいつまで経っても狩られる側なんだよ」
バリンと魔剣が破壊した音と同時に強い衝撃が走る。
魔人には大きな傷、そして切断された片足、燃える体完全に攻撃力が1の男が出した攻撃とは思えない、決して強くは無いが弱くは無い、中レベルの敵1人倒すには十分な火力が出た。
「くそ……クソがああ」
そう魔人は死に様に何とも情けの無い言葉を吐き完全に燃えた。
「使っちゃったか、」
「まあ、俺召喚魔法使えるから」
そう言って、さっき使った魔剣と同じ形の剣を生成。
俺は実は召喚魔法もある程度習得していた。
まあ精度も低く、素晴らしいかと言われればNOと言わざるを得ないクオリティだが、無いに越したことはない。
「良いんだけどよ、召喚魔法は等級が低いと、魔剣は少しずつ魔力容量は減るからな」
「そうなのか……」
せっかく習得したのに、弱くなるんじゃ奥義じゃ無くなるから使えないな……
「まあ、俺が魔剣は買ってやるとして、今日は良くやったな!
中々に良い戦術じゃねえか
俺の手助けもなしで1人で魔人倒せるなら相当実力つけたな」
とりあえず俺の仕上がりは完璧。
これで後は入学するだけだ、不安は無い。
もう友達がいるのだから……
「ああ、ウィル君とルイス君のクラスなんだけど
多分別クラスだと思う」
「は?え?」
「俺はいるから、逆に俺がいたら意味無いだろ、安全だけじゃ無くて、俺以外の人との交流も増やして欲しいから仕方ない」
「無理無理
本当に無理、ごめんそれなら辞退するって」
「でも特待生の届けは出したしもう取り消しはできないんだよ……」
騙しやがった。
2人で俺を嵌めた。
これじゃ、2年前と何も変わってないじゃ無いか。
俺が戦えるようになっただけで、結果として俺は魔剣を使わないと倒せない。
だから俺の戦いに加減はない。
ふざけたりしたら殺したり、殺されたりするから、他の人も俺の扱いが大変だろ。
俺は自分の事が不安で仕方なかった。
「特待生は多分強えー奴ばっかだぞそんな余裕な顔なんて出来ないぞ」
「だから、殺されちゃうだろ!」
俺は必死に訴える。
「校舎は同じなはずだし……」
「4年間だっけ?」
「いや3年だった」
3年間、クラスは変わらないらしいし、特待生なら授業も必須なのが少ないから最悪逃げれば何とかなるけど、
「強くなるなら、俺がいない方がいい」
「……分かった
次会う時はお前を絶対驚かせてやるよ」
0
あなたにおすすめの小説
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる