異世界最強の俺 〜生まれ変わった俺が世界を変える〜

霜月優

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再計測

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ーー翌日ーー

「今日の朝郵便が来てた。お前宛だ。」
と兄さんから手紙を受け取る。

「クローシス本部 先日の計測について」

「正直言ってこんなの見なくても分かる。合格だろ」

 俺はめちゃくちゃ強気だった。
 昨日、兄さんと俺の目について話したり、本に書いてあることをよく確認した。
 やはり俺は前世の辛い環境から変えさせてくれるチャンスを神がくれたと確信していた。

 なので、正直見なくても結果など分かりきっていた。
でも、取り敢えず開いてみる。

「なんて書いてあったか」

「計測不可であったためもう一度検査しに来てくださいって、後は検査日と場所が書いてる。」

 合格しました。とは書かれてなかったことに不満はあったが、再検査でどうせ合格だし、と思ってそこまで気にはしなかった。

「で、時間は何時だ?」

「今日の12時、」
 
 現在11時56分。

「やばいやばい後4分しか無い。再検査は受け付けませんって書いてあるし、この才能が潰れてしまうよ」
 と時間のことよりも自分の才能が潰れてしまうことに焦りがあった。

「早く来い」

「分かってる!」

 ポータルに急いで駆け込む、何とか目的地についた。

「危ねぇ」
 マジで終わるかと思った。せっかくのチャンスを寝坊で失ってたら一生後悔することになってた所だし、

「ここは、引き戸だよなぁぁ」
 力強くドアを開けると、昨日より多くの人がいる。
そして俺が来ると同時にザワつき始めた。

「あいつか噂を新人は」
「どうせ見掛け倒しだろ」
「機械の故障だろ再検査するまでも無い」

 少し俺への罵倒もあったが無視した。
 前回よりも精密な機械が今回は用意されていた。

「これを使う必要あんのかよ新人なんかに」
 さっきから一人の男がうるさい。

 先日の受付嬢の方が俺を案内して、俺は機械の中に入る。

「魔力計測中、魔力計測中、魔力計測中」

 長い昨日よりもずっと長い、それほどに精密なのか、いや計測が終わったそうだ。

「ピーピー、計測不可、計測不可」
 この機械でも計測不可だった。やはり俺の魔力はあの二人に並ぶレベルだと確信した。

 また奴らがザワつく、

「あいつ本物だ、何としてもうちのクランに」

「どうですか、君うちのクランに興味ないですか、あなたなら特別待遇で、」
 明らかに歳上の人間が、俺に敬語を使って来た。

 俺の答えはもう決まっている、別にここにいる人達のことが嫌なわけでは無い。でも俺は俺の目標でもある人がいる。 

「すいません気持ちはありがたいんですが、俺は兄さんがいる、DA(do action)クランに入ると決めてまして、」
 と断り、足早に、基礎能力ステータスを測定場所へと向かう。 

「DAクラン?どこだ?お前聞いたことある?」
「あれだろその最弱都市んとこにあって、あのリューニスがいるクランじゃなかったか、」
 

 周りの奴らが、聞いたことのないクランに驚いていた、入るクランを決めてるなら仕方ないとほぼ全員が勧誘を諦めていた。しかし一人の男が静止する。声を聞いたら分かる、測定前に俺のことを偽物呼ばわりした奴の一人だ。

「そこって、トラスト区だろよく分からん弱小クランのに入って、何のメリットがあんだよ、うちみたいな本部から近い強豪クランに入った方がいいに決まってんだろ。」

 続けて、こいつのいるクランに入ることのメリットを長々と語る。俺はお前のとこなんかに入るつもりなど全く無いのに、

 俺はこいつの話に聞き疲れてちゃんと聞いてなかったが、ついに俺の禁忌に触れた。
「お前の兄はどうせ大したことないだろ、そんな弱小都市で幅を利かせてる奴なんかよ」

 ピクッ

 俺は兄さんを馬鹿にした言葉だけははっきりと聞こえた。

「おい 今なんて言った」

「は?」
 急にキレ出した俺に奴はとぼける。

「何て言ったかって聞いてんだよ!」
 そんな奴を俺は逃さない。

「ああ、お前の兄のことか、“大したことない"って言ったけど何か?」

 「お前言ったよな兄さんが大したことないって、な、
侮辱すんなよ俺の一番尊敬する兄さんを馬鹿にしてんじゃねーよ!何も知らないお前に兄さんの何が分かる!」

 俺は我を忘れて歳上の人間には使ってはいけない口調でキレた。

「あ?お前誰に向かってそんな口聞いてんだよ俺はラインハートギルドのメインアタッカーだぞ!」

 メインアタッカーと言う言葉に周りの人が反応する。
 俺が見るからに、明らか弱そうなんだが、こんな弱そうなのに怯えてる周りの人も恐らくザコだ。

「今からお前と俺で勝負をしよう。取り敢えずお前は基礎能力ステータスを測定してこの世界のルールを理解してから来い。そしたら直ぐにここに戻って来い。逃げんなよ」
 
 上から目線で見てくる。
 正直こいつに上から目線で圧力かけられたとこで、見た目だけしか迫力がないから、

「お前なんかにこの俺が逃げるかよ」
と俺も下から目線だが、奴を睨み返した。

 睨み返したあと、俺はステータス測定をするため別室に向かった。
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