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特訓
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一体のケルベロスが召喚される、
「ケルベロスか、勝てるな」
とランが呟く。
俺の見た感じで言うと恐らくあのケルベロスはスピードタイプで、一撃が危険というよりは急所だけは避けろって感じの見た目だ。
ガルルルル…
ケルベロスがこちらの様子を伺う。
こちらもまずは動かず、相手の動きを見る。
ザッ、
俺たちが動かない事を察したかのように、素早く移動をする。
「速いな、でも想像通りのスピードだ。まずは落ち着いて攻撃を、」
ガブッ
「えっ」
俺は一瞬何をされたか分からなかったが、頸動脈を切られた。現実世界なら間違いなく死んでた。
「気をつけろ!奴は慎重で狡猾だ。今のもフィルの油断を誘ってる次は注意な」
「ハイ!先輩」
やってしまった。俺は何か来るとは目で感じ取れてはいたが、奴の速度を侮っていた。さらに攻撃もしっかり一撃が重いところをきちんと狙ってやがる。
でももうお前の立ち回り方は分かった。
「これは、初見殺しってやつだな。それは分かってればなんて事ないんだよ!」
初見殺しはマーレンとゲームをした時に知った言葉で、俺は何も知らないままプレイをさせられことごとく罠に引っかって笑われた。でも同じミスは一度たりともしなかった。
だから今回の初見殺しを二度とは繰り返さない。
「レイルバスター」
ビュン
「あれ?」
綺麗に避けられる。まあ避けられるのは当然だ。スピードタイプなのに遠距離で攻撃なんか当たる訳がない
「おい、何してる。考えろ最善の攻撃をしろ」
あ……
そうか俺は何をしていたんだろうか、前も今も自分のしたい事ばかりしていた。保身の為に自分を第一に考えている。
ダックスさんの前の事(リューの言葉)を思い出す。「自分の為に動け」とだが、自分の為に動くのは自己満の為に動く事ではない。自分の(生きる)為に動けと言う事だ。それが誰かを助ける事に繋がるんだ。
ふーーーっ。
目を閉じる俺は誰かを助ける為、自分が動く。
「篠突氷凍え死ね!」
ガルルルルッ
俺は詠唱をする途中にケルベロスが魔法の邪魔をする。
ギィィィン!!!
「えっ…」
「自分のことに集中しろよ。今は俺を信じろよ」
俺は先輩を信じて防御魔法を解除して持つ魔力の全てを属性攻撃魔法に使う。
ガルルルッ バキッ!
ケルベロスが噛み付く。その瞬間、俺は唱えていた魔法を発動する。
パリイイン! パキパキパキパキ ケルベロスの周りに氷の世界が広がる。
グギャァア! 氷漬けになったケルベロスが悲鳴を上げる。
ガルルルッ! ガブッ! まだ意識があるのかケルベロスは俺の腕を噛む。
「痛い……。」
痛みはあるけど耐えられる。すぐに回復もする。
すると、ランが近付いてきて俺の肩に手を置く。
バシュン!
グギァァァア!!!
ケルベロスが倒れて消滅する。
「よし今日は終わりな、お疲れ様」
俺は先輩に大きな声で挨拶をして帰る。
みんないい人達だな、
俺はこの世界にまた人間として生まれ変わり、前世では味わえなかった人間の温かさを受けて俺は人間に心を開きかけていた。
しかし俺は完全に忘れていた。人間の本当の姿、本当の恐ろしさを………
2年後─────
「ケルベロスか、勝てるな」
とランが呟く。
俺の見た感じで言うと恐らくあのケルベロスはスピードタイプで、一撃が危険というよりは急所だけは避けろって感じの見た目だ。
ガルルルル…
ケルベロスがこちらの様子を伺う。
こちらもまずは動かず、相手の動きを見る。
ザッ、
俺たちが動かない事を察したかのように、素早く移動をする。
「速いな、でも想像通りのスピードだ。まずは落ち着いて攻撃を、」
ガブッ
「えっ」
俺は一瞬何をされたか分からなかったが、頸動脈を切られた。現実世界なら間違いなく死んでた。
「気をつけろ!奴は慎重で狡猾だ。今のもフィルの油断を誘ってる次は注意な」
「ハイ!先輩」
やってしまった。俺は何か来るとは目で感じ取れてはいたが、奴の速度を侮っていた。さらに攻撃もしっかり一撃が重いところをきちんと狙ってやがる。
でももうお前の立ち回り方は分かった。
「これは、初見殺しってやつだな。それは分かってればなんて事ないんだよ!」
初見殺しはマーレンとゲームをした時に知った言葉で、俺は何も知らないままプレイをさせられことごとく罠に引っかって笑われた。でも同じミスは一度たりともしなかった。
だから今回の初見殺しを二度とは繰り返さない。
「レイルバスター」
ビュン
「あれ?」
綺麗に避けられる。まあ避けられるのは当然だ。スピードタイプなのに遠距離で攻撃なんか当たる訳がない
「おい、何してる。考えろ最善の攻撃をしろ」
あ……
そうか俺は何をしていたんだろうか、前も今も自分のしたい事ばかりしていた。保身の為に自分を第一に考えている。
ダックスさんの前の事(リューの言葉)を思い出す。「自分の為に動け」とだが、自分の為に動くのは自己満の為に動く事ではない。自分の(生きる)為に動けと言う事だ。それが誰かを助ける事に繋がるんだ。
ふーーーっ。
目を閉じる俺は誰かを助ける為、自分が動く。
「篠突氷凍え死ね!」
ガルルルルッ
俺は詠唱をする途中にケルベロスが魔法の邪魔をする。
ギィィィン!!!
「えっ…」
「自分のことに集中しろよ。今は俺を信じろよ」
俺は先輩を信じて防御魔法を解除して持つ魔力の全てを属性攻撃魔法に使う。
ガルルルッ バキッ!
ケルベロスが噛み付く。その瞬間、俺は唱えていた魔法を発動する。
パリイイン! パキパキパキパキ ケルベロスの周りに氷の世界が広がる。
グギャァア! 氷漬けになったケルベロスが悲鳴を上げる。
ガルルルッ! ガブッ! まだ意識があるのかケルベロスは俺の腕を噛む。
「痛い……。」
痛みはあるけど耐えられる。すぐに回復もする。
すると、ランが近付いてきて俺の肩に手を置く。
バシュン!
グギァァァア!!!
ケルベロスが倒れて消滅する。
「よし今日は終わりな、お疲れ様」
俺は先輩に大きな声で挨拶をして帰る。
みんないい人達だな、
俺はこの世界にまた人間として生まれ変わり、前世では味わえなかった人間の温かさを受けて俺は人間に心を開きかけていた。
しかし俺は完全に忘れていた。人間の本当の姿、本当の恐ろしさを………
2年後─────
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