38 / 56
最終 別れ
しおりを挟む
「全てを破壊してやる。この世の全てを!」
フィルは何者でもない化物へと生まれ変わっていた。身体はフィル。だが、心が完全に乖離してしまっていて、街を破壊する人間の姿をした怪物に生まれ変わっていた。
「どうなっているんだ。俺は何をしているんだ。どうして街を壊しているんだ、やめろ止まってくれ俺の体」
どうしてしまったんだ。俺の身体が言う事を聞かない。誰かに支配されている様だ。しかも俺の身体で街を破壊し続けている。
やめてくれ、やめてくれ
「グオアァァァァッ」
フィルの身体が闇の力に支配され、フィルの氷によって街が凍りつく。
その時、リューは洗脳が解けて我を取り戻してしまう。
「何をしているんだフィル。こんな事をして、早くやめろ」
「兄さん。逃げて早く」
フィルの言葉は当然届かない。
そして本来のリューはダックスと同じで仲間を第一に考える人間だ。ここでフィルを見捨てる事はできない人間だ。
「グルルル……ギオアァァァァッ」
フィルの身体が闇に染まる。
小さな身体で、片手を突き上げる。
時空が歪むかの様に、ここ一体、いや都市全体の魔力があの大きな闇の穴に吸収されている。
その攻撃、リューには何か分かることがあった。
これは約700年前くらいの出来事について書かれた薄っぺらい本の表紙。黒闇球崩壊と言う雑誌の様な本を読んだことがある。
「黒闇球崩壊は全体の魔力を全て吸収し、相手を無力化する。吸収した魔力が多ければ多いほど強力となるが、その分使用者のリスクも上がる。最悪使用者は死に至る可能性有」
「やめろフィル!!!」
見た記事を思い出した時には既にリューの魔力は完全に吸い取られていた。勝ち目はない。だが、一つだけあった。
「来ないで兄さん。危ない!!!」
リューは唯一の勝ち筋。使用を止める事に賭けた。
「何年も見て来たから分かる。あれはフィルでは無いことが、でもフィルだ。俺を見て思い出してくれ、、」
「にい、さん」
その瞬間黒闇球崩壊は壊れる。と同時にフィルもリューも倒れる。フィルの身体では大規模な黒闇球崩壊の生成に体が耐えられる訳がなかった。
フィルは自分の体を取り戻し、リューのところに駆け寄る。
「フィルごめんな俺お前を殺そうとした。」
「どうして、、殺そうと、したの、」
「それは遠征の時に出会った人間害悪の一人と父さんだった。俺達遠征部隊は1人を逃した後すぐに全滅、俺は父さんに蘇生されて生き残って、、、」
リューは遠征先でヴェンと二人の父親ハロルドに出会って、そこで人格矯正をさせられ、フィルを殺す為だけの存在に改ざんされたのだ。
「父さんが、」
「ああ、全てはあいつが元凶だ。ここのポータルにヴェンを連れ込んだのも、ポータルを落札したから、狙いやすかったのだろう。俺が気づいていればこんな事にはならなかった。ごめんな。ダックス。」
と言って、リューは涙をこぼす。
「フィルならこの世界を救うことが出来るだろう。」
「でも俺は闇の力が、」
「そんな力を使うな街に迷惑をかけるなこれは俺の最後の隊長命れ、いや兄リューニス=フリートとしての命令だ。」
「………いや死なないで、」
俺は死のうとする。リューを何とか蘇生させようと奮闘する。
「俺はもう無理だ。 あとこれ、手袋だ。初めて入った任務の報酬で作った手袋。こんな状態になって渡す事になってごめんな。」
とフィルの左手にリューがはめる。次に右手をはめようとしたときにリューは力尽きる。
「こんな兄でごめんなフィル。あ、あと、母さんの指輪、」
俺は冷たくなっていく兄さんの掴んで離さなかった。
そのまま泣き崩れる。
「ごめんなさい。ごめんなさい。俺が皆んなをダックスさんも先輩も兄さんも全員俺が、俺が、」
「「気にすんな」」
「え、」
空からその三人の声が聞こえた気がした。
「「お前にはまだ生き残ってやらなきゃいけない事があるだろまだ死んだら駄目だぞまだこっちに来るな」」
俺は涙を拭い。
うん!と力強く頷く。すると急に倒れる。衝撃が走る。
さっきの闇の力だ。負けない、もうこんな奴の力にはけ ない!
「中和が完了しました。闇の力を与え破壊衝動から特定の殺害信号が送られます。」
「殺さなくては父さんを、、」
そして俺は立ち上がり歩き出す────。
10年後
フィル=フリート 18歳 ランク 支配者
最後に紹介
中和によって破壊衝動が特定人物の殺害衝動へと移り変わったと言う事です。
支配者これに関しては英雄のさらに上位、最上位に位置する。存在自体が不明な人間が多く。この世界を支配する者として支配者と名付けられている。
英雄は世間的には最上位として扱われる。
フィルは何者でもない化物へと生まれ変わっていた。身体はフィル。だが、心が完全に乖離してしまっていて、街を破壊する人間の姿をした怪物に生まれ変わっていた。
「どうなっているんだ。俺は何をしているんだ。どうして街を壊しているんだ、やめろ止まってくれ俺の体」
どうしてしまったんだ。俺の身体が言う事を聞かない。誰かに支配されている様だ。しかも俺の身体で街を破壊し続けている。
やめてくれ、やめてくれ
「グオアァァァァッ」
フィルの身体が闇の力に支配され、フィルの氷によって街が凍りつく。
その時、リューは洗脳が解けて我を取り戻してしまう。
「何をしているんだフィル。こんな事をして、早くやめろ」
「兄さん。逃げて早く」
フィルの言葉は当然届かない。
そして本来のリューはダックスと同じで仲間を第一に考える人間だ。ここでフィルを見捨てる事はできない人間だ。
「グルルル……ギオアァァァァッ」
フィルの身体が闇に染まる。
小さな身体で、片手を突き上げる。
時空が歪むかの様に、ここ一体、いや都市全体の魔力があの大きな闇の穴に吸収されている。
その攻撃、リューには何か分かることがあった。
これは約700年前くらいの出来事について書かれた薄っぺらい本の表紙。黒闇球崩壊と言う雑誌の様な本を読んだことがある。
「黒闇球崩壊は全体の魔力を全て吸収し、相手を無力化する。吸収した魔力が多ければ多いほど強力となるが、その分使用者のリスクも上がる。最悪使用者は死に至る可能性有」
「やめろフィル!!!」
見た記事を思い出した時には既にリューの魔力は完全に吸い取られていた。勝ち目はない。だが、一つだけあった。
「来ないで兄さん。危ない!!!」
リューは唯一の勝ち筋。使用を止める事に賭けた。
「何年も見て来たから分かる。あれはフィルでは無いことが、でもフィルだ。俺を見て思い出してくれ、、」
「にい、さん」
その瞬間黒闇球崩壊は壊れる。と同時にフィルもリューも倒れる。フィルの身体では大規模な黒闇球崩壊の生成に体が耐えられる訳がなかった。
フィルは自分の体を取り戻し、リューのところに駆け寄る。
「フィルごめんな俺お前を殺そうとした。」
「どうして、、殺そうと、したの、」
「それは遠征の時に出会った人間害悪の一人と父さんだった。俺達遠征部隊は1人を逃した後すぐに全滅、俺は父さんに蘇生されて生き残って、、、」
リューは遠征先でヴェンと二人の父親ハロルドに出会って、そこで人格矯正をさせられ、フィルを殺す為だけの存在に改ざんされたのだ。
「父さんが、」
「ああ、全てはあいつが元凶だ。ここのポータルにヴェンを連れ込んだのも、ポータルを落札したから、狙いやすかったのだろう。俺が気づいていればこんな事にはならなかった。ごめんな。ダックス。」
と言って、リューは涙をこぼす。
「フィルならこの世界を救うことが出来るだろう。」
「でも俺は闇の力が、」
「そんな力を使うな街に迷惑をかけるなこれは俺の最後の隊長命れ、いや兄リューニス=フリートとしての命令だ。」
「………いや死なないで、」
俺は死のうとする。リューを何とか蘇生させようと奮闘する。
「俺はもう無理だ。 あとこれ、手袋だ。初めて入った任務の報酬で作った手袋。こんな状態になって渡す事になってごめんな。」
とフィルの左手にリューがはめる。次に右手をはめようとしたときにリューは力尽きる。
「こんな兄でごめんなフィル。あ、あと、母さんの指輪、」
俺は冷たくなっていく兄さんの掴んで離さなかった。
そのまま泣き崩れる。
「ごめんなさい。ごめんなさい。俺が皆んなをダックスさんも先輩も兄さんも全員俺が、俺が、」
「「気にすんな」」
「え、」
空からその三人の声が聞こえた気がした。
「「お前にはまだ生き残ってやらなきゃいけない事があるだろまだ死んだら駄目だぞまだこっちに来るな」」
俺は涙を拭い。
うん!と力強く頷く。すると急に倒れる。衝撃が走る。
さっきの闇の力だ。負けない、もうこんな奴の力にはけ ない!
「中和が完了しました。闇の力を与え破壊衝動から特定の殺害信号が送られます。」
「殺さなくては父さんを、、」
そして俺は立ち上がり歩き出す────。
10年後
フィル=フリート 18歳 ランク 支配者
最後に紹介
中和によって破壊衝動が特定人物の殺害衝動へと移り変わったと言う事です。
支配者これに関しては英雄のさらに上位、最上位に位置する。存在自体が不明な人間が多く。この世界を支配する者として支配者と名付けられている。
英雄は世間的には最上位として扱われる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる