異世界最強の俺 〜生まれ変わった俺が世界を変える〜

霜月優

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本部突撃

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 「やっぱりそうだよね。名前で、もしかしてって思ってたんだけど、最後の連絡をメールで済ませる所で確信した。」
 
 と言ってアイはクスッと笑う。

 ちょっと嫌なとこを見られてアルバードは表情が変わる。

 「見られちゃいましたかね、でも俺、大切な人にはしっかり話して伝えるタイプなので、安心してくださいね。」

 「分かってる。」

 リカバリーが出来たのか?
 少し遠ざかった様な気がする。

 「後この話は絶対に二人の秘密にしてください。特にフィルさんだけには絶対。」

 「なんで?言った方が良くないかな?」 

 どうして言ってはいけないのか、理解出来ないアイに理由は話さなかった。
 とにかく秘密にして下さいとだけを伝えて、何とかこの場を乗り越える。

 「ごめんねキリヤ君。待たせたね」

 「悪いなキリヤ、」

 「全然大丈夫ですよ。」

 「それでは私達の事務所の説明をします。トイレとかお風呂と洗面所の場所はこの部屋入って右に行ってくれれば分かると思うから説明は省くね。キッチンは奥にあるけど基本的には私が料理とかはするから大丈夫だね。」

 「アイさんがご飯作ってくれるんですか?」

 「そうだけど、出前の日とかも少し増えてるかな」

 ご飯を作ると言った時のアルバードの顔は最高潮に笑顔だったが、出前が増えてると聞いた瞬間にスンっと普段のクールっぽい表情に戻る。

 少し移動した所にこれから住む部屋があるらしい、

 「ここが二人の生活する場所ね広さは問題ないと思うんだけど大丈夫よね」

 「大丈夫です!!」
 「全然余裕ですよ。」

 ここはスルー。

 「ベットは二段になってるから上か下かは各自で決めておいて、、後は────」

 「俺下でいい?」

 キリヤが提案をする。
 アルバードも下が良さそうな顔をして、悩んでいる。

 「じゃんけんとかで決めたら良いんじゃない?決めるなら早く決めて欲しいんだけど、」

 はっ

 「キリヤいいよ下、譲るよ。俺上でも全然大丈夫だから」

 「いいのありがとう」

 一通り事務所の中の説明を終え、その後は夕飯を食べて、次の日がくる。

 「二人、準備はしたのか?そろそろ行くが大丈夫か?」

 今日は正式に入隊するための登録を本部でしなくてはならない。
 普通なら入隊可能日は決められているが、スカウトの場合はいつでも本部に行けば大丈夫と言う事ですぐに行動に移す事にした。
 
 二人は準備OKの合図をした。
 それを見たフィルがポータルを本部前に繋げようとする、

 「………………ごめんアイ、これどうやって繋げるんだっけ、」

 元々フィルは機械音痴な上に三年以上もこのポータルを使用していないし、自分で繋げたことすらほぼないと言うのに今回に限って出来るはずが無かった。

 「何?繋がらない?馬鹿ね。ほんと私がいないと何も出来ないんだから。座標を合わせて接続を押すだけ!分かった。」

 「ありがとう、、、」

 「二人もこんなんにならない様にちゃんと覚えてよね。」
 
 初めての二人にも少し飛び火が……

 「分かりました。」

 「仰せのままに。」

 大丈夫そうだ。
 二人はフィルよりも心が強い。

 フィルは咳払いをして、少し偉そうにして、話す。準備ができたから、入るぞと、
 二人は何の躊躇いもなくこのポータルに入る。

 「うおおおっ、、で、でけえぇ」
 
 キリヤがいい反応をする。それに対しアルバードは一度見た事があるかの様な無反応をする。
 元々高い建物として有名だったのもあるが、目の前に来るとその高さがより感じられる。

 「入るぞ」

 アルバードはすんなりと受け入れて中に入ろうとする。
 キリヤは憧れのクローシスの本部を前にして、周りの人に名前とサインを貰おうと必死になっている。

 「はぁ、全くキリヤは───おーいキリヤ早くこいよ」

 「分かってるあと一分だけ待って、、」

 アルバードとフィルの呼びかけも無視して隊員らしき人達に一通り声をかけてまわる。

 「来ないならいいけど、」

 「い、行きます。」

 3人は本部の正面の扉から入っていく───
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