21 / 32
鏡の亜理砂▪その十四 (番)
しおりを挟む
「とにかく二人とも!もう、勘違いは止めてよね!」
「………分かった」
「分かりました」
その後、何とか二人を引き留め、コンコンと説得。
二人とも頷いて、ようやく理解して貰えたらしい。
其処まで、あたしの事に親身になってくれた事は嬉しいけど、すこーし二人には恋愛講義をしなきゃあならないわね。
あたしは二人を宿の個室で座らせると、自身の恋愛経験を語る事にした。
「え~、何から話そうかな?まずはアンタ達獣人が恋愛にやたらピュアだって事は分かった」
「………………」
「ピュア??」
あたしは頭をかきながら説明を開始した。
ようは獣人って相手が見つかる事自体が稀だから、恋愛に何処までも純心で、その愛がめちゃくちゃ重いんだわ。
だけどそんなんじゃ人間相手の恋愛なんて、すぐ騙されて貢ぐ君、貢ぐちゃんの挙げ句、飽きられたら捨てられるよ。
ここは一つ、あたしの恋愛経験を披露しないといけないわ。
それに、ウォルフがあたしに番っていう恋愛の夢を見ているなら、ここはきっちり分からせなきゃならない。
「あたしの経験から云うと、恋愛は勢いと打算、そして最後は金です」
「………………」
「アリサ、恋愛にお金が必要なんですか?」
「金は大事だよ。結婚して金が無かったら、けっして幸せになれないもん」
「………………」
「あの、男女が好きなら、それで恋愛になりませんか?」
「マルリーサ、一瞬の快楽を求めるならまだしも、お互いに未来に生きていくなら甲斐性なしは無理。先ずはお金よ」
「…………」
「一瞬???」
マルリーサが唖然として首を捻っている。
ウォルフはずっと喋らず、あたしの顔を見てるだけで、何を考えているのかよく分からない。
まあいいや、とにかく続けるよ!
「お金がなければ日々の食事にも困るし、子供が生まれたら習い事だって、させるのにお金がいる。好き合っていれば大丈夫なんて、そんなのは幻想だよ」
「……………」
「でも、始まりは好き合ってないと、恋愛とは云えないですよね?」
「そりゃあそうだけど、日々の生活に追われてたら、恋だの、花だの、言ってらんないでしょ」
「……………」
「それはそうですが……」
「あたしは、そーいうのは沢山見てきた。付き合い出したら借金の肩代わりさせられたとか、同棲始めたら一円も家に入れないとか、二股かけてたとか、本当に頭くる!」
「………………」
「アリサ、でも本当に好き合ってれば、そんな事は乗り越えられるのでは?」
う、マルリーサ、痛いところを突いてくるね。
あたしは面食いだから、今までの出会いは、後先考えずに見かけ優先で付き合った挙げ句、後で揉めて別れてたんだよね。
今回のロイドの件もそう。
極度のマザコンなんて、最初から分からないもん。
「そ、そういう人も、いるかなぁ」
「……………」
「そうですよ!アリサは今まで、酷い出会いばかりで恋愛に疑心暗鬼になってるんです」
「はは、何か逆にマルリーサに説得されてない?だからさ、あたしが言いたいのは、こんな恋愛にスレた、あたしにピュアなウォルフは贅沢過ぎるって事」
マルリーサの言葉に、それとなく無言のウォルフに視線を送りながら思ってる事を吐き出してみる。
まだ変わらない、優しさのこもった目。
もう、あたしにアンタは眩し過ぎるんだって。
だってさ。
ウォルフ達って、どう見ても純粋さが滲み出てるって感じでさ、あたしには本当に贅沢過ぎるって思うのよ。
それなのに、そんな呪いみたいな番の本能に振り回されて、あたしなんかに執着するより、もっといい人がいるんじゃないかって思うんだよね。
あたしはもう、沢山恋して、沢山傷ついて、それで現世から逃げたくて、鏡からのロイドの誘いにヒョイヒョイと乗って、こっちでも傷ついて、恋だ何だは要らないかなって思った。
「実はね、マルリーサ、ウォルフ。あたしはもう、恋だなんだはしないと決めてたんだ。これからは冒険に生きるってね。だからウォルフ、ゴメン。アナタの想いに応えられない。どうか、あたしを忘れて、いい人を見つけて。色々回りくどく言ったけど、あたしとアンタじゃ釣り合わない」
「我はアリサの全てを受け入れると言った。過去にアリサがどう生きたか。これからどう生きるか、それも含めて、我は今のアリサを全て好きなのだ」
「はあ、だから聞いてた?アンタ達みたいに恋愛に純粋じゃない訳。あたしは汚い人間なの。そんな人間と付き合ったら、アンタも汚れちゃうじゃない。途中で愛想つかして浮気するかも知れない。それが亜理砂、星屑 亜理砂なんだよ。だから!」
バッ
「?!」
「構わない、と言っている。どんなアリサも受け入れる。どんなアリサでもだ。我は今のアリサの全てを好きなのだ!!」
ウォルフにおもいっきり抱きしめられてる?
おもいっきりじゃないか、大事に抱きしめてくれてるのかな。
この安心感、そしてこの感じ。
あの時の洞窟で感じた感覚にそっくりだ。
ああ、安らいじゃうじゃない。
何の見返りもなく、あたしを助けてくれたウォルフ。
あたしの気持ちを第一に考え、陰ながら守っていたウォルフ。
それに、一度番になった獣人は絶対に浮気出来ないんだよね。
しかも今までで最高にイケメンだし、ランカー1位の稼ぎで超優良物件でもあるわけ。
だけど、そんな事を思っちゃう時点で、あたしはアンタの伴侶に不合格なんだよ。
真っ先に損得勘定、打算まみれ。
そんな、あたしがアンタの伴侶になったら、神様の罰が当たるよ。
「はは、こんなんじゃ、また流されちゃうよ。あたしはアンタに相応しくないのに、伴侶になれたら嬉しいって思っちゃった」
「誰が相応しくないと決めた?我はアリサほど伴侶に相応しい者は考えられないのだ。どうか、我の伴侶になって欲しい」
「なれないよ。あたしは汚れてるんだ。だからなれない」
「アリサは汚れてなんかいない。我はアリサの全てを受け入れられる」
「だから!」
「なら、何故に泣いている?」
「泣いて、る?誰が?」
「アリサ、お前が泣いてるんだ」
あたしが泣いてる?
顔に手をやり、初めて自身が泣いている事に気づく。
「あ、あたし、泣いてるんだ?なんで??」
「それが本当のお前の気持ちだ。番はお互いに魂から繋がる。心にもない事を言ったお前は、自分の行いを悲しんでるのだ」
「番?それが、あたしにも有るの?このまま流されてもいいの?」
「アリサの想いのままだ。我はアリサを愛している。未来永劫、決して変わらない。どうか、我の伴侶になって欲しい」
「こら!顔近いわ。心臓バクバクで殺す気か!はあ~っ、負けた、負けた!アンタの伴侶になってやる。だから、んんん?!」
ぶちゅっ
そのまま、ウォルフがキスしてきた。
彼は軽いキスのつもりだったけど、あたしの流儀でディープキス。
キスは、マルリーサが赤くなり、居なくなるまで続いた。
何か、ウォルフのキスは甘かった。
相変わらずのイケメン顔、その破壊力は面食いのあたしには毒過ぎる。
でも、癒されるイケメン顔だよ。
ほら、居るじゃない?
ずっと黙ったままでも、言葉を交わさなくとも、二人でいられるイケメン。
ただ、寄り添い合ってるだけで、互いに気持ちが通じ合っちゃうってヤツ?
でもウォルフの場合は、ワンコ顔でも癒されるかな。
▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩
こうして、あたしは遂に念願のイケメン旦那をゲットした。
後で聞いたらウォルフのヤツ、あたしらが依頼を受けるたびに、周辺の魔物を退治して回ってたんだとか。
何それ?だから殆んど姿を見なかったの?!
あたしは、ずっと守られていたらしい。
はは、壁炎の魔女が聞いて呆れるわ。
その後、なんやかんやで彼の故郷に行ったら、バカデカイお城が有って、そこに住むんだと!?
え~??ウォルフって何者?!
「だから言ったじゃないですか。ウォルフは私達獣人の王様だって」
「うえぇ?!だってマルリーサ、獣人の国はガルダ帝国に滅ぼされたんじゃ?」
「そんなの過去の話です。ガルダ帝国は平和政権に変わり、侵略国の自主独立を容認しています。各地に散らばっていた国民も帰還の徒についてます。ウォルフは新生獣人国の初代国王、アリサは初代王妃です」
「ひゃああ、大学生から貴族、冒険者の次は王妃様かあ。アスタイト王妃の舞さんに王妃の心得、聞いてこなきゃあ!」
そんなこんなで、暫く忙しくなりそう。
でも今は、頭に狼耳の可愛い子供の夢も見てみたいから、彼とのプライベートを増やしてる。
近況はこんなところかな。
また今度、会いに行くよ。
待っててね、千鶴。
亜理砂より
鏡の亜理砂 Fin
「………分かった」
「分かりました」
その後、何とか二人を引き留め、コンコンと説得。
二人とも頷いて、ようやく理解して貰えたらしい。
其処まで、あたしの事に親身になってくれた事は嬉しいけど、すこーし二人には恋愛講義をしなきゃあならないわね。
あたしは二人を宿の個室で座らせると、自身の恋愛経験を語る事にした。
「え~、何から話そうかな?まずはアンタ達獣人が恋愛にやたらピュアだって事は分かった」
「………………」
「ピュア??」
あたしは頭をかきながら説明を開始した。
ようは獣人って相手が見つかる事自体が稀だから、恋愛に何処までも純心で、その愛がめちゃくちゃ重いんだわ。
だけどそんなんじゃ人間相手の恋愛なんて、すぐ騙されて貢ぐ君、貢ぐちゃんの挙げ句、飽きられたら捨てられるよ。
ここは一つ、あたしの恋愛経験を披露しないといけないわ。
それに、ウォルフがあたしに番っていう恋愛の夢を見ているなら、ここはきっちり分からせなきゃならない。
「あたしの経験から云うと、恋愛は勢いと打算、そして最後は金です」
「………………」
「アリサ、恋愛にお金が必要なんですか?」
「金は大事だよ。結婚して金が無かったら、けっして幸せになれないもん」
「………………」
「あの、男女が好きなら、それで恋愛になりませんか?」
「マルリーサ、一瞬の快楽を求めるならまだしも、お互いに未来に生きていくなら甲斐性なしは無理。先ずはお金よ」
「…………」
「一瞬???」
マルリーサが唖然として首を捻っている。
ウォルフはずっと喋らず、あたしの顔を見てるだけで、何を考えているのかよく分からない。
まあいいや、とにかく続けるよ!
「お金がなければ日々の食事にも困るし、子供が生まれたら習い事だって、させるのにお金がいる。好き合っていれば大丈夫なんて、そんなのは幻想だよ」
「……………」
「でも、始まりは好き合ってないと、恋愛とは云えないですよね?」
「そりゃあそうだけど、日々の生活に追われてたら、恋だの、花だの、言ってらんないでしょ」
「……………」
「それはそうですが……」
「あたしは、そーいうのは沢山見てきた。付き合い出したら借金の肩代わりさせられたとか、同棲始めたら一円も家に入れないとか、二股かけてたとか、本当に頭くる!」
「………………」
「アリサ、でも本当に好き合ってれば、そんな事は乗り越えられるのでは?」
う、マルリーサ、痛いところを突いてくるね。
あたしは面食いだから、今までの出会いは、後先考えずに見かけ優先で付き合った挙げ句、後で揉めて別れてたんだよね。
今回のロイドの件もそう。
極度のマザコンなんて、最初から分からないもん。
「そ、そういう人も、いるかなぁ」
「……………」
「そうですよ!アリサは今まで、酷い出会いばかりで恋愛に疑心暗鬼になってるんです」
「はは、何か逆にマルリーサに説得されてない?だからさ、あたしが言いたいのは、こんな恋愛にスレた、あたしにピュアなウォルフは贅沢過ぎるって事」
マルリーサの言葉に、それとなく無言のウォルフに視線を送りながら思ってる事を吐き出してみる。
まだ変わらない、優しさのこもった目。
もう、あたしにアンタは眩し過ぎるんだって。
だってさ。
ウォルフ達って、どう見ても純粋さが滲み出てるって感じでさ、あたしには本当に贅沢過ぎるって思うのよ。
それなのに、そんな呪いみたいな番の本能に振り回されて、あたしなんかに執着するより、もっといい人がいるんじゃないかって思うんだよね。
あたしはもう、沢山恋して、沢山傷ついて、それで現世から逃げたくて、鏡からのロイドの誘いにヒョイヒョイと乗って、こっちでも傷ついて、恋だ何だは要らないかなって思った。
「実はね、マルリーサ、ウォルフ。あたしはもう、恋だなんだはしないと決めてたんだ。これからは冒険に生きるってね。だからウォルフ、ゴメン。アナタの想いに応えられない。どうか、あたしを忘れて、いい人を見つけて。色々回りくどく言ったけど、あたしとアンタじゃ釣り合わない」
「我はアリサの全てを受け入れると言った。過去にアリサがどう生きたか。これからどう生きるか、それも含めて、我は今のアリサを全て好きなのだ」
「はあ、だから聞いてた?アンタ達みたいに恋愛に純粋じゃない訳。あたしは汚い人間なの。そんな人間と付き合ったら、アンタも汚れちゃうじゃない。途中で愛想つかして浮気するかも知れない。それが亜理砂、星屑 亜理砂なんだよ。だから!」
バッ
「?!」
「構わない、と言っている。どんなアリサも受け入れる。どんなアリサでもだ。我は今のアリサの全てを好きなのだ!!」
ウォルフにおもいっきり抱きしめられてる?
おもいっきりじゃないか、大事に抱きしめてくれてるのかな。
この安心感、そしてこの感じ。
あの時の洞窟で感じた感覚にそっくりだ。
ああ、安らいじゃうじゃない。
何の見返りもなく、あたしを助けてくれたウォルフ。
あたしの気持ちを第一に考え、陰ながら守っていたウォルフ。
それに、一度番になった獣人は絶対に浮気出来ないんだよね。
しかも今までで最高にイケメンだし、ランカー1位の稼ぎで超優良物件でもあるわけ。
だけど、そんな事を思っちゃう時点で、あたしはアンタの伴侶に不合格なんだよ。
真っ先に損得勘定、打算まみれ。
そんな、あたしがアンタの伴侶になったら、神様の罰が当たるよ。
「はは、こんなんじゃ、また流されちゃうよ。あたしはアンタに相応しくないのに、伴侶になれたら嬉しいって思っちゃった」
「誰が相応しくないと決めた?我はアリサほど伴侶に相応しい者は考えられないのだ。どうか、我の伴侶になって欲しい」
「なれないよ。あたしは汚れてるんだ。だからなれない」
「アリサは汚れてなんかいない。我はアリサの全てを受け入れられる」
「だから!」
「なら、何故に泣いている?」
「泣いて、る?誰が?」
「アリサ、お前が泣いてるんだ」
あたしが泣いてる?
顔に手をやり、初めて自身が泣いている事に気づく。
「あ、あたし、泣いてるんだ?なんで??」
「それが本当のお前の気持ちだ。番はお互いに魂から繋がる。心にもない事を言ったお前は、自分の行いを悲しんでるのだ」
「番?それが、あたしにも有るの?このまま流されてもいいの?」
「アリサの想いのままだ。我はアリサを愛している。未来永劫、決して変わらない。どうか、我の伴侶になって欲しい」
「こら!顔近いわ。心臓バクバクで殺す気か!はあ~っ、負けた、負けた!アンタの伴侶になってやる。だから、んんん?!」
ぶちゅっ
そのまま、ウォルフがキスしてきた。
彼は軽いキスのつもりだったけど、あたしの流儀でディープキス。
キスは、マルリーサが赤くなり、居なくなるまで続いた。
何か、ウォルフのキスは甘かった。
相変わらずのイケメン顔、その破壊力は面食いのあたしには毒過ぎる。
でも、癒されるイケメン顔だよ。
ほら、居るじゃない?
ずっと黙ったままでも、言葉を交わさなくとも、二人でいられるイケメン。
ただ、寄り添い合ってるだけで、互いに気持ちが通じ合っちゃうってヤツ?
でもウォルフの場合は、ワンコ顔でも癒されるかな。
▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩▩
こうして、あたしは遂に念願のイケメン旦那をゲットした。
後で聞いたらウォルフのヤツ、あたしらが依頼を受けるたびに、周辺の魔物を退治して回ってたんだとか。
何それ?だから殆んど姿を見なかったの?!
あたしは、ずっと守られていたらしい。
はは、壁炎の魔女が聞いて呆れるわ。
その後、なんやかんやで彼の故郷に行ったら、バカデカイお城が有って、そこに住むんだと!?
え~??ウォルフって何者?!
「だから言ったじゃないですか。ウォルフは私達獣人の王様だって」
「うえぇ?!だってマルリーサ、獣人の国はガルダ帝国に滅ぼされたんじゃ?」
「そんなの過去の話です。ガルダ帝国は平和政権に変わり、侵略国の自主独立を容認しています。各地に散らばっていた国民も帰還の徒についてます。ウォルフは新生獣人国の初代国王、アリサは初代王妃です」
「ひゃああ、大学生から貴族、冒険者の次は王妃様かあ。アスタイト王妃の舞さんに王妃の心得、聞いてこなきゃあ!」
そんなこんなで、暫く忙しくなりそう。
でも今は、頭に狼耳の可愛い子供の夢も見てみたいから、彼とのプライベートを増やしてる。
近況はこんなところかな。
また今度、会いに行くよ。
待っててね、千鶴。
亜理砂より
鏡の亜理砂 Fin
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる