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第8話 俺の趣味炸裂!
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Lv が 9999 を表示した途端、俺の背後でさっきまで轟音を立てていたクソデカ自作PCはいきなり静まり返った。
CPU稼働率が急激に下がり、明らかにいつもの静寂な平常運転に戻ったようだ。
ルビアのステータスは Lv 値以外全て不明表示のまま変化なかったが、もはや確認すること自体に意味がない様な気がした。
本当ならとんでもない Lv 値ではあるが、何もしないのに勝手に数値が増えたりしたのはかなり怪しい。
やはり何らかのウイルスなのか?
でも俺も I T 業の端くれ、ウイルス対策は完全だし、システムのイベントログを見ても感染した様な形跡は全く見当たらない。
ではなんだこれ。一体何が起きたんだ!?
その時、ゲーム内公開チャットでプレーヤー達の書き込みが急に増え出した。
「今日のルビア討伐戦、なんか魔王ルビアが時間になっても出てこなかったらしい」
「今、運営から原因不明のバグにより魔王が出場不可になったって告知きたよ」
「おいおい、今度は何のバグだよ全く!」
あ、やばい。
俺、本当にルビア本人を召喚しちまったんだな…
っていうか一体限りの限定召喚なのこれ!?
俺は魔王の現在位置がすぐわかるように、マップ上で魔王にマーカー(追跡用目印)を付けておいたことを思い出した。
コンソールでマップを開いて確認してみると、いつもは魔王城周辺に赤く光る筈のマーカーが自分のホームで燦然と光っている。
すぐに考えればわかることではあったが、一人しかいない魔王を召喚してしまったらこういうことになるのは当然だ。
しかし俺の自由地区(ホーム)は他人から覗き見されたり侵入されないようにセキュリティを厳重に掛けてある。
俺と同様に魔王にマーカーを付けていたプレーヤーでも、俺のホームにルビアがいる限りマップから追跡はできない筈だ。
ただ、この異常事態に運営も動き始めている筈。
おバカなバグで俺んちに魔王がいるのがバレるのもそう時間がかからないだろう。
それであればもうその前に楽しむしかない!!
おれは今やりたいことをやる!
ただそれだけだ!!
焦りも手伝い、俺は本能に従って行動した。
そう、俺がやりたいことは…
魔王ルビアの着せ替えごっこ!!!
我ながらかなりダメだと思うが本能(いや性癖?)には逆らえない。
TAKIDAN では自由にキャラのアウトフィット(衣装などの外観や着こなし方)の調整、交換、カスタマイズが可能で、それだけを楽しむプレーヤーもいるくらいだ。
(ただしそれはプレーヤー側だけの機能であって、魔族の衣装を調整したり変更することは不可能)
このゲームを始めた頃は、俺も自由地区で購入した美少女キャラクターを着せ替えして写真を撮ったりして楽しんでいた一人だった。
さらに自由地区では有名クリエーターがアパレルショップを経営していたので、そこで気に入った衣服やアクセサリーを購入して着せ替えごっこにハマっていた。
しかし有名クリエーターの製品はかなり高価!(少なくとも現実の俺の服よりは高い)
基本的な衣服の他、帽子から靴まで全てを揃えてコーディネイトすると相当な出費となる。
当初はその購入資金を稼ぐ為、まずは強力な武器に課金して高位の魔族を狩りまくり資金を捻出していたという訳だ。
その内、課金で強化した大火力武装を使って魔族をぶっ飛ばす方に快感を覚えてしまった為、俺の着せ替え趣味は次第に沈静化していった。
が、ここにきて自由地区製のキャラクターとは全く次元の違う神造形の素体が手に入ったのだ。
そう、魔王ルビアである。
自由地区の人気クリエーターが作成したキャラクターも魅力的ではあったが、それらに対して公式の専用ツールで開発、有名デザイナーに造形させた魔王ルビアは段違いの出来であり、これ以上ない最高の神素体でもあった。
ドールに例えれば、稀代のドール職人が精魂傾けて手がけた唯一無二のワンオフモデルとでもいうべきか。
それほど素晴らしい素体がある以上、俺が昔購入した高級アウトフィットの数々を試すしかなかろう!
もはやこれは運命と言っても良い!!
ルビアよ!こうなったら諦めてくれ!!(何をだ)
画面の前で一人盛り上がる俺に対して、ルビアは何の言葉もリアクションも発さないままだった。
あの TAKIDAN で一番口の悪いキャラで有名なルビアが無言で立ち尽くしたままなのだ。
元々こういった想定外のシチュエーションに対応する台詞やモーションは用意されていないので当然だろう。
ただ、なんとなくではあるが、その表情はちょっと青ざめている様にも見えた。
しかしそんなことは関係ない!
まずはその鎧ドレスと俺が用意した服が着せ替えができるかどうか検証だ!
そう、これはただの検証作業だから! 特に問題ない行為だから!!
俺はなぜかルビアに言い訳するかのように独り言を漏らしながら作業を進めた。
正直、第三者から見ればかなりキモい状況だろうけど、他の誰にも俺は迷惑はかけていないぞ! …多分。
なんか画面からルビアが睨んでいるような気もするが、き、きっと気のせいなのだ!!
そして俺はコンソール上で「着せ替えモード」を選択。
画面が専用更衣室に切り替わり、ルビアが部屋中央の着せ替えスタンドに移動。
うん、ここまでエラーは起きない、まだ大丈夫!
次に着せ替えの衣装を選択。
あまりにもベタであると思ったけどまずはセーラー服をチョイス。
有名クリエーターが作成したピンク色がベースのスカート短め夏服バージョンだ。
そして着せ替え対象としてルビアが着ている禍々しい鎧ドレス、これを選択できるのか?
「あ。できた」
あっさりと鎧ドレスが選択、ドレス外縁に赤い選択枠が付いたのでそのまま外側へドラッグ。
「ぐはっ!!」
俺は吐血するかと思うくらい驚いた。
鎧衣装がドラックされて外れ、その下からレオタードの様な薄いスーツを纏っただけのルビアが身体が現れたからだ。
「まさかドレスの内部まで作り込んでいるとは…」
多分、ドレス内部は作り込みがされていない「黒ベタ状態」ではないかと俺は予想していたが、これは嬉しい誤算だ!
流石にそのレオタード状のスーツは外せなかったが、魔王ルビアの見てはいけないものを見てしまった気分になってしまった。
「すまん、許せ!」
俺は心の中で謝りつつセーラー服をルビアの身体へドラックした。
するとセーラー服が自動フィットしてあっさり着替え完了となり、女子高生魔王ルビアさんの出来上がり。
これが意外とばっちり似合う!
いや素体が抜群にイケているのでもう何を着せても完全体といっても良い仕上がりに!!
もうこうなると俺のコーディネイトが止まらない。
俺が収納ストレージから引っ張り出してきた高級ドレス、和服、チャイナドレス、様々なユニフォーム、あらゆるアクセサリー、果てはゆるキャラの着ぐるみまでありとあらゆるアウトフィットが彼女に次々と変わるがわる装着され続けた。
それから数時間は完全に魔王ルビアのファッションショー状態。
もうこの頃になると、なんかルビアの瞳からハイライトが消えて諦め顔になっているような気がしないでもないがもう気にしない!
誰も俺を止める者はいないのだ!!
そして最後に試したかったもの。
その名はビキニアーマーである。
俺が今まで購入した中で一番きわどい衣装というか一応、戦闘服だ。
基本的に TAKIDAN では18禁行為は NG で見つかり次第、ゲーム内からBANされ永久追放となる。
そんな決まりの中でこのビキニアーマーは許容範囲ギリギリなアウトフィットであった。
それに着用する素体のデティールが悪い出来だと「はみ出し」が起きてしまい、公共の場でそんなもん着用したら即刻永久追放だ。
ある意味スリル満点の危険極まりないアウトフィットではあるが、もうここにきて試さずにはいられない。
「あれ? でもレオタード状のスーツは固定だからその上から着用になるのかな? むしろその方が安全か?」
そんなアホなことを思いつつ、俺はビキニアーマーを選択、レオタードだけのルビアの身体上にドラックした。
!!!
とんでもないことが起きた。
一瞬ではあったが…
ルビアのレオタードにそのままビキニアーマーをドラックした瞬間、レオタードが光りながら消失、彼女が一瞬生まれたままの姿になった様に見えた。
「うぁぁぁぁああ!?」
俺は驚いてドラックしていたマウスを手放した。
その瞬間、ビキニアーマーだけが装着された魔王ルビアが現れ、レオタード状のスーツは衣装ストレージに収納されていた。
「こ、こうやれば着替えられる…のか? それとも今のもバグ!?」
やばい、なんか俺、とんでもないところまで来ちゃったのかも?
そう思ってふと時計を見ると朝6時30分。
「うああああっ!! こっちもヤベェ!! もう寝る時間ねぇし!!」
俺は一旦、ルビアをそのまんまにして TAKIDAN からログアウトし、最低限の身支度の後、コーヒーをがぶ飲みしてから一睡もしないまま会社へと向かった。
予想通り俺は電車で寝過ごして遅刻した。
CPU稼働率が急激に下がり、明らかにいつもの静寂な平常運転に戻ったようだ。
ルビアのステータスは Lv 値以外全て不明表示のまま変化なかったが、もはや確認すること自体に意味がない様な気がした。
本当ならとんでもない Lv 値ではあるが、何もしないのに勝手に数値が増えたりしたのはかなり怪しい。
やはり何らかのウイルスなのか?
でも俺も I T 業の端くれ、ウイルス対策は完全だし、システムのイベントログを見ても感染した様な形跡は全く見当たらない。
ではなんだこれ。一体何が起きたんだ!?
その時、ゲーム内公開チャットでプレーヤー達の書き込みが急に増え出した。
「今日のルビア討伐戦、なんか魔王ルビアが時間になっても出てこなかったらしい」
「今、運営から原因不明のバグにより魔王が出場不可になったって告知きたよ」
「おいおい、今度は何のバグだよ全く!」
あ、やばい。
俺、本当にルビア本人を召喚しちまったんだな…
っていうか一体限りの限定召喚なのこれ!?
俺は魔王の現在位置がすぐわかるように、マップ上で魔王にマーカー(追跡用目印)を付けておいたことを思い出した。
コンソールでマップを開いて確認してみると、いつもは魔王城周辺に赤く光る筈のマーカーが自分のホームで燦然と光っている。
すぐに考えればわかることではあったが、一人しかいない魔王を召喚してしまったらこういうことになるのは当然だ。
しかし俺の自由地区(ホーム)は他人から覗き見されたり侵入されないようにセキュリティを厳重に掛けてある。
俺と同様に魔王にマーカーを付けていたプレーヤーでも、俺のホームにルビアがいる限りマップから追跡はできない筈だ。
ただ、この異常事態に運営も動き始めている筈。
おバカなバグで俺んちに魔王がいるのがバレるのもそう時間がかからないだろう。
それであればもうその前に楽しむしかない!!
おれは今やりたいことをやる!
ただそれだけだ!!
焦りも手伝い、俺は本能に従って行動した。
そう、俺がやりたいことは…
魔王ルビアの着せ替えごっこ!!!
我ながらかなりダメだと思うが本能(いや性癖?)には逆らえない。
TAKIDAN では自由にキャラのアウトフィット(衣装などの外観や着こなし方)の調整、交換、カスタマイズが可能で、それだけを楽しむプレーヤーもいるくらいだ。
(ただしそれはプレーヤー側だけの機能であって、魔族の衣装を調整したり変更することは不可能)
このゲームを始めた頃は、俺も自由地区で購入した美少女キャラクターを着せ替えして写真を撮ったりして楽しんでいた一人だった。
さらに自由地区では有名クリエーターがアパレルショップを経営していたので、そこで気に入った衣服やアクセサリーを購入して着せ替えごっこにハマっていた。
しかし有名クリエーターの製品はかなり高価!(少なくとも現実の俺の服よりは高い)
基本的な衣服の他、帽子から靴まで全てを揃えてコーディネイトすると相当な出費となる。
当初はその購入資金を稼ぐ為、まずは強力な武器に課金して高位の魔族を狩りまくり資金を捻出していたという訳だ。
その内、課金で強化した大火力武装を使って魔族をぶっ飛ばす方に快感を覚えてしまった為、俺の着せ替え趣味は次第に沈静化していった。
が、ここにきて自由地区製のキャラクターとは全く次元の違う神造形の素体が手に入ったのだ。
そう、魔王ルビアである。
自由地区の人気クリエーターが作成したキャラクターも魅力的ではあったが、それらに対して公式の専用ツールで開発、有名デザイナーに造形させた魔王ルビアは段違いの出来であり、これ以上ない最高の神素体でもあった。
ドールに例えれば、稀代のドール職人が精魂傾けて手がけた唯一無二のワンオフモデルとでもいうべきか。
それほど素晴らしい素体がある以上、俺が昔購入した高級アウトフィットの数々を試すしかなかろう!
もはやこれは運命と言っても良い!!
ルビアよ!こうなったら諦めてくれ!!(何をだ)
画面の前で一人盛り上がる俺に対して、ルビアは何の言葉もリアクションも発さないままだった。
あの TAKIDAN で一番口の悪いキャラで有名なルビアが無言で立ち尽くしたままなのだ。
元々こういった想定外のシチュエーションに対応する台詞やモーションは用意されていないので当然だろう。
ただ、なんとなくではあるが、その表情はちょっと青ざめている様にも見えた。
しかしそんなことは関係ない!
まずはその鎧ドレスと俺が用意した服が着せ替えができるかどうか検証だ!
そう、これはただの検証作業だから! 特に問題ない行為だから!!
俺はなぜかルビアに言い訳するかのように独り言を漏らしながら作業を進めた。
正直、第三者から見ればかなりキモい状況だろうけど、他の誰にも俺は迷惑はかけていないぞ! …多分。
なんか画面からルビアが睨んでいるような気もするが、き、きっと気のせいなのだ!!
そして俺はコンソール上で「着せ替えモード」を選択。
画面が専用更衣室に切り替わり、ルビアが部屋中央の着せ替えスタンドに移動。
うん、ここまでエラーは起きない、まだ大丈夫!
次に着せ替えの衣装を選択。
あまりにもベタであると思ったけどまずはセーラー服をチョイス。
有名クリエーターが作成したピンク色がベースのスカート短め夏服バージョンだ。
そして着せ替え対象としてルビアが着ている禍々しい鎧ドレス、これを選択できるのか?
「あ。できた」
あっさりと鎧ドレスが選択、ドレス外縁に赤い選択枠が付いたのでそのまま外側へドラッグ。
「ぐはっ!!」
俺は吐血するかと思うくらい驚いた。
鎧衣装がドラックされて外れ、その下からレオタードの様な薄いスーツを纏っただけのルビアが身体が現れたからだ。
「まさかドレスの内部まで作り込んでいるとは…」
多分、ドレス内部は作り込みがされていない「黒ベタ状態」ではないかと俺は予想していたが、これは嬉しい誤算だ!
流石にそのレオタード状のスーツは外せなかったが、魔王ルビアの見てはいけないものを見てしまった気分になってしまった。
「すまん、許せ!」
俺は心の中で謝りつつセーラー服をルビアの身体へドラックした。
するとセーラー服が自動フィットしてあっさり着替え完了となり、女子高生魔王ルビアさんの出来上がり。
これが意外とばっちり似合う!
いや素体が抜群にイケているのでもう何を着せても完全体といっても良い仕上がりに!!
もうこうなると俺のコーディネイトが止まらない。
俺が収納ストレージから引っ張り出してきた高級ドレス、和服、チャイナドレス、様々なユニフォーム、あらゆるアクセサリー、果てはゆるキャラの着ぐるみまでありとあらゆるアウトフィットが彼女に次々と変わるがわる装着され続けた。
それから数時間は完全に魔王ルビアのファッションショー状態。
もうこの頃になると、なんかルビアの瞳からハイライトが消えて諦め顔になっているような気がしないでもないがもう気にしない!
誰も俺を止める者はいないのだ!!
そして最後に試したかったもの。
その名はビキニアーマーである。
俺が今まで購入した中で一番きわどい衣装というか一応、戦闘服だ。
基本的に TAKIDAN では18禁行為は NG で見つかり次第、ゲーム内からBANされ永久追放となる。
そんな決まりの中でこのビキニアーマーは許容範囲ギリギリなアウトフィットであった。
それに着用する素体のデティールが悪い出来だと「はみ出し」が起きてしまい、公共の場でそんなもん着用したら即刻永久追放だ。
ある意味スリル満点の危険極まりないアウトフィットではあるが、もうここにきて試さずにはいられない。
「あれ? でもレオタード状のスーツは固定だからその上から着用になるのかな? むしろその方が安全か?」
そんなアホなことを思いつつ、俺はビキニアーマーを選択、レオタードだけのルビアの身体上にドラックした。
!!!
とんでもないことが起きた。
一瞬ではあったが…
ルビアのレオタードにそのままビキニアーマーをドラックした瞬間、レオタードが光りながら消失、彼女が一瞬生まれたままの姿になった様に見えた。
「うぁぁぁぁああ!?」
俺は驚いてドラックしていたマウスを手放した。
その瞬間、ビキニアーマーだけが装着された魔王ルビアが現れ、レオタード状のスーツは衣装ストレージに収納されていた。
「こ、こうやれば着替えられる…のか? それとも今のもバグ!?」
やばい、なんか俺、とんでもないところまで来ちゃったのかも?
そう思ってふと時計を見ると朝6時30分。
「うああああっ!! こっちもヤベェ!! もう寝る時間ねぇし!!」
俺は一旦、ルビアをそのまんまにして TAKIDAN からログアウトし、最低限の身支度の後、コーヒーをがぶ飲みしてから一睡もしないまま会社へと向かった。
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