魔法大全 最強魔法師は無自覚

yahimoti

文字の大きさ
3 / 93

第3話 転生

しおりを挟む
「いつまで同じ事やってんだよ、本当にぐずなんだから。」

バイトの先輩に怒られた。

「でででもこのセメントまだ波打っているし。」

「そのぐらいいいんだよ、どうせ上にタイル貼るんだから。」

「お前がぐずぐずしてると後の作業が進まねえんだよ。もうどけ。」

押し除けられて今塗ったセメントの上に転んでしまう。

「なにやってんだよ。」

だいたい外に出て何かしようとするとこんな感じ。

どうしてもひとつの事が完全に出来ないと気にかかってずっとそればっかりにかかずらってしまう。

それでみんなの邪魔になってしまう。

出来るだけ人に関わらない仕事を選んでいるんだけどなかなか上手くいかない。

日々の殆どは部屋にいてゲームをして過ごしている。

古いタイプのアクションRPGで魔物を倒して経験値を上げてキャラクターを強くしてクエストをこなして最後は魔王を倒すというオーソドックスなやつ。

次のクエストにいくには装備やレベルが満足できないのでずーっとスライムとゴブリンばかりを狩り続けている。

基本的に僕はアクションゲームに向いていない。

反射神経が鈍いのかうまく立ち回れなくてすぐにキャラクターが死に戻りしてしまう。

なので絶対死なないところまで地道にレベルアップをしてからクエストやダンジョンに入る。

物凄く時間がかかるけど引きこもりで仕事をしていないので時間はいくらでもある。

そうしているうちに多少アクションをしくじっても全然余裕になる。

変な無双の仕方だけど安心だ。

なので僕はとことんレベル上げをする。

むしろゲームの目的がレベル上げになってしまっている。

このままじゃダメなんだって思って外に出て見るんだけど今日も同じ失敗。

セメントだらけのまま歩いて帰る。

雨まで降ってきた。
雨はどんどん激しくなる。
あちらこちらに水たまりが出来る。

べちゃべちゃと水たまりを歩く。
ふっと足元の感覚がなくなる。
体が水に包まれる。

もがくけど掴まるところがない。

時々体が壁の様なものに叩きつけられる。

息が出来ない。

意識が遠のいていく。

空いていたマンホールに落ちて死んじゃうってなんなんだ?と思うが仕方がない。

気がつくと神殿。

神官に鑑定の儀で得たスキルの話しをされた。

「残念ながら魔法の才能はない様ですね。」

神官は気の毒そうに告げる。

わかっていたけどね。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした

黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
 リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。  目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。

悪役令嬢の独壇場

あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。 彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。 自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。 正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。 ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。 そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。 あら?これは、何かがおかしいですね。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...