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第40話●神様とプリン
しおりを挟むギドは退屈になると学園にに来て他の生徒達を観察する。
生徒達は大陸中から集まってくるだけあってそれぞれが特徴的で個性の強い魔法を使う。
また、一般的な魔法でも違う魔法陣や回路を構築して行使する。
結構見ていて飽きない。
解析して再設計してテストをする。
有意義なものなんだ。
ギドはインベントリからプリンを取り出してレテとルトラウデ、ピコに渡して自分でもスプーンでつつく。
「なになにまた学園に来て女の子見てんの?」
レテが周りを見回して言う。
違うってば。
って。
あ、あれ?あれは?。
「『ジュ』様?」
隣にいたレテが声を上げる。
学園の食堂の窓際の席にちっちゃい子がいる。
真っ白な髪に白い肌、赤と緑のオッドアイ。
作りものの様に完全に整った顔立ち。
「そりゃそうじゃ、元々形を持たない存在じゃからお前たちに見える様に作った姿じゃからの。」
「どうだ、可愛いだろう。」
そう言ってクルクル回って見せる。
なんかいろいろ台無し。
神様が一体何をしに来たのだろう。
「ふふん。神というのはだだ長い時間を存在し続けるので結構退屈なもんなんじゃ。お前と言う変わった奴がいるから遊んでやる事にしたのじゃ。」
でもその視線ってプリンに向いていないかな?
とりあえず一緒に遊ぶ様な面白い事はないんだけど。
「面白い事は勝手に降って来るもんじゃ。」
どっすーん
本当に降って来た。
食堂の天井に穴が空いちゃっている。
「あーいたたた。それにしてもレディにどっすーんって失礼しちゃうわ。」
とりあえずお尻から落ちたみたいだけど足をバタバタさせるものだからいろいろ見えてしまう。
めり込んだ床から羽が生えた女の子が這い上がって来た。
だれ?
「ミカエルよ、知らないの?」
そりゃ知らない。初対面だし羽が生えた人に知り合いはない。
「なんでこんな所にジュスティラステスがいるの?」
ミカエルが不思議そうに言う。
「わしか?わしはどこにでもいるぞ。」
ジュってそんなに長い名前だったんだ。
ジュがあの空間に力場を無効にする魔法を展開してミカエルを落っことしたのに。
「おぬしこそ何を必死になって見ておったのじゃ。」
「面白いぐらいの魔力の塊があると思ってね。」
でもその視線はプリンに向いている様な....。
2人じゃなくて、ジュは神様なので1柱で天使は1位で良いのかな?
などと考えているとどっすん、どっすんとまたなんか落ちて来た。
力場無効をまだ解除していなかったんだ。
うっかり2位?の天使が降って来た。
「なんやこれは、落とし穴か?」
ルシフェルが言う。
もう1位はセラフィムだ。
ふーん、プリンに誘われて力場の落とし穴にはまったって感じなんだ。
「ジュ様、力場を閉じて天井と床を直してね。これ以上天使様達が落ちて来ても困る....。」
と言っている間にどさどさとケルビム達が落ちて来た。
どんだけプリンに興味があるんだ?
学園の食堂が大聖堂以上に神々しく輝いてしまっているって問題じゃないか?
今後、教会にプリンを常備する様に言っとかないと。
とりあえず人数分のプリンをインベントリから取り出して並べる。
すると今度はどれが大きいとか少ないとか言って揉め始める。
「あー。」
「いっぱいあるから大丈夫ってギドが言っているわ。」
レテが言うのだけどすぐには収まらない様子。
ところで神が使うのは神力による奇跡。
神が行使するのに魔力ってのはおかしいし。
天使は?聖力?それでやっぱり魔法じゃ無くて奇跡って呼ぶ?
でもそんなにたくさんの種類の力があるわけじゃなくて発現させるためのプロトコルや回路の組み立て方が違うだけみたい。
この回路を構成するパーツに当たる素子を構成する構文も魔法と奇跡では違うみたい。
でも元々使う力は呼び名が違うだけで魔力と同じ、結果も同じ。
これらの事をまとめて新魔法大全を編纂し直すのも楽しいかも。
ギドは嬉しそうに天使達の纏う聖力を観察している。
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