皇后はじめました(笑)

ルナ

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イケメンはずるい2

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  えー、みなさん。ただいま、イケメンと食事しています。目の前には栗色の髪の美青年。尚且つ、高身長。そして女性キラー。
「(な、何故こんなにもキラキラなのか)」
 完璧すぎる容姿。だれもが憧れてしまうだろう。
「(それを、雪華は断るなんて!)」
 もったいないだろう!イケメンに玉の輿。相手は雪華以外娶らないと断言するくらいの誠実な青年。
「‥‥雪華の事ですが」
パーフェクトイケメン!と心で突っ込んでいると相手から話題を振ってくれた。
「私は雪華以外、伴侶として考えられません。何故、彼女が断ったのかがわからないのです。」
「わ、私にもわからない。貴方のようなイケメ‥‥好青年を断る理由が無いもの。」
あぶない。イケメンと言いそうになった。
「そうでしょうか?私は彼女に振られてしまいました。理由は側室の娘だからと。私も側室の皇子です。だから、気にすることはないといったのに」
そうか、誠皇子も側室の子なのか。なら、尚更気にする必要性がない。
「(雪華は何を考えているのだろうか)」
 私が雪華の立場だったら、即座に求婚を受けていただろう。
「もしかして、私には男としての魅力がないのでしょうか?」
「‥‥はい?」
このイケメンはなんと言った?
「私は馬術が得意ですが、私以上に優れている者は多いですし。」
「あ、あの誠皇子?貴方に魅力がないわけないでしょうよ」
もし、誠皇子に魅力がないなら他の男達はどうするのだろうか。
「(誠皇子は全世界の男を敵に回した)」
 多分、殺されてもおかしくない。
「誠皇子。もっと自信をもってください。」
「皇后様‥‥」
「そうよ!だから是非‥」
「皇后様、ご機嫌麗しゅうございます」
「え?」
誠皇子に夫になって欲しいといいかけた時に見知らぬ人が入って来た。
「(誰だ?この美形は?!)」
皇貴妃よりも薄い紫色の髪で目は金色。
「貴方は李皇子」 
「(李皇子?!)」
 李皇子とは調江国の代5皇子だ。剣術に長けていて、調江国の皇太子よりも有能だと聞いている。確かに今日、調江国の皇子と大臣が来ると言っていたが
「(このタイミングで私の所に?)」
 現在、雪華説得作戦をしているのだから‥‥
「(え?)」
 そう。雪華の夫に誠皇子を据えるべく
「‥‥あ」
「皇后様。ご記憶を失くされたと伺いました。お体は大丈夫でしょうか?」
 誠皇子より、若干高めの声。
「え、えぇ。それより、李皇子。なんの用でしょうか?」
 もし、私の推測が間違えていなければ李皇子はきっと‥‥
李皇子を見上げると李皇子はニヤっと笑い


「はい。実は皇后様の妹君を娶らせて頂きたいと思い伺いに参りました。」



予想してた回答が返ってきた。



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