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蓮
やっぱり、妹も強かった
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陛下達が入ってくるなり、うろたえる李皇子。内心、ざまぁと思いながら「陛下、ご機嫌麗しゅう」と言うと雪華と蓮絡が駆け寄ってきた。
「あ、姉上!!」
「皇后様!」
「お、おう。ル…雪華、蓮絡」
数時間前に泣いた事を思い出す。顔が熱くなるのを感じた。
「(恥ずかしい!やばいって)」
まずいまずいと心内で連呼していると雪華は私を抱きしめ
「事情は聞きました。申し訳ありません、姉上。」
「あ、謝らなくていいのよ?」
「いえ。本当にご心配をお掛けいたしました。」
雪華は私から離れると誠皇子に向き直り
「誠皇子。今までの非礼な振る舞いをお許し下さい。私は嘘をついていました。私は側室の子、庶子として生まれました。そんな私に皇族の正室になるなど考えられませんでした。そして、なにより和平の為、国のためならと誠皇子の好意を受け取る事ができないと思い、求婚を拒みました。」
雪華の目は真っ直ぐだ。あれなら大丈夫だろう。
「求婚をお受けいたします」
「雪華、ありがとう。そなたを幸せにする」
よし!誠皇子と結婚決定!となると
「李皇子。私は貴方とは結婚はできません。姉を侮辱するような方とは尚更です!もう、自分の気持ちに嘘をつくのはやめにします!貴方の事を私は好きではありません!」
はっきりという雪華。それに対して李皇子は
「側室の娘の分際で!調江国の皇子にたてつこうというのか!陛下!今なら無礼に対して目を瞑りましょう。」
「(女一人に振られたくらいでここまで逆上するのか。器の小さいやつだな。)」
「無礼か。では、先程皇后を殴った事はどう説明する?そちらの方が無礼であろうが。」
「しかし、それは皇后様が「皇子失格」と先に…」
「事実であろう?皇子でありながら振る舞い方がなっていないのだから。調江国の王は皇子達に「無礼」こそが「礼儀」と教えているのか?」
淡々と言う陛下。なんか怖いな。
「そ、それは!」
「それに、皇太子達を狙ったのもそなただろう?庄!奴らを連れて参れ」
「はい!」
庄殿は部屋を後にした。
「陛下、狙ったとは?」
「うむ。よく聞いてくれた誠よ。実はな、皇后の宮に石や矢を投げ入れた犯人が見つかったのだ」
「!」
矢石事件!皇太子に、鈴音にツインズが狙われたあの事件の事だ。
「幸い、我が国の皇太子は有能でな。誰も怪我をする事がなかったのだ」
暫くして、庄殿は護衛と共に男二人組を連れてきた。
「ほら!?顔を上げろ!」
「ひ、ひっ!」
「お、お助けを」
一人は細身の男ともう一人は小太りの男だ。
「この者達が洗いざらい吐いてくれた。李皇子の指示でやったと。」
「き、貴様ら!」
「李皇子!言葉に慎め!」
誠皇子の怒鳴り声が響く。やっぱ、あんた推しだわ。
「皇后、雪華。証拠はすでに揃っている。そなた達の好きにせよ。」
陛下は私と雪華に選択権を投げた。雪華は
「姉上の指示に従います」といったため、決定権が委ねられた。
「雪華がいいと言うなら私が決めましょう。李皇子、私への無礼は許して差し上げますが、雪華や誠皇子、私の子供達の命を狙いましては皇貴妃の双子まで…」
私は李皇子の前までいき
「でも、命を奪うような真似はしません。その代わりに龍驤国の罪人として調江国に送り届けてもらいましょう。」
「?!」
「陛下、いかがでしょうか?」
「皇后がよいなら、それでいいだろう。雪華はどうだ?」
「私は問題ありません。」
「なら、そうしよう。連れて行け」
李皇子は二人組の男と共に引きずられる型で部屋を去っていく。「皇后!いつか呪ってやる!」と吐き捨てながら。
「(なんか、疲れたわ)」
雪華の説得作戦だったのに。
「(まぁ、でも)」
結果オーライだったからいいよね。
「あ、姉上!!」
「皇后様!」
「お、おう。ル…雪華、蓮絡」
数時間前に泣いた事を思い出す。顔が熱くなるのを感じた。
「(恥ずかしい!やばいって)」
まずいまずいと心内で連呼していると雪華は私を抱きしめ
「事情は聞きました。申し訳ありません、姉上。」
「あ、謝らなくていいのよ?」
「いえ。本当にご心配をお掛けいたしました。」
雪華は私から離れると誠皇子に向き直り
「誠皇子。今までの非礼な振る舞いをお許し下さい。私は嘘をついていました。私は側室の子、庶子として生まれました。そんな私に皇族の正室になるなど考えられませんでした。そして、なにより和平の為、国のためならと誠皇子の好意を受け取る事ができないと思い、求婚を拒みました。」
雪華の目は真っ直ぐだ。あれなら大丈夫だろう。
「求婚をお受けいたします」
「雪華、ありがとう。そなたを幸せにする」
よし!誠皇子と結婚決定!となると
「李皇子。私は貴方とは結婚はできません。姉を侮辱するような方とは尚更です!もう、自分の気持ちに嘘をつくのはやめにします!貴方の事を私は好きではありません!」
はっきりという雪華。それに対して李皇子は
「側室の娘の分際で!調江国の皇子にたてつこうというのか!陛下!今なら無礼に対して目を瞑りましょう。」
「(女一人に振られたくらいでここまで逆上するのか。器の小さいやつだな。)」
「無礼か。では、先程皇后を殴った事はどう説明する?そちらの方が無礼であろうが。」
「しかし、それは皇后様が「皇子失格」と先に…」
「事実であろう?皇子でありながら振る舞い方がなっていないのだから。調江国の王は皇子達に「無礼」こそが「礼儀」と教えているのか?」
淡々と言う陛下。なんか怖いな。
「そ、それは!」
「それに、皇太子達を狙ったのもそなただろう?庄!奴らを連れて参れ」
「はい!」
庄殿は部屋を後にした。
「陛下、狙ったとは?」
「うむ。よく聞いてくれた誠よ。実はな、皇后の宮に石や矢を投げ入れた犯人が見つかったのだ」
「!」
矢石事件!皇太子に、鈴音にツインズが狙われたあの事件の事だ。
「幸い、我が国の皇太子は有能でな。誰も怪我をする事がなかったのだ」
暫くして、庄殿は護衛と共に男二人組を連れてきた。
「ほら!?顔を上げろ!」
「ひ、ひっ!」
「お、お助けを」
一人は細身の男ともう一人は小太りの男だ。
「この者達が洗いざらい吐いてくれた。李皇子の指示でやったと。」
「き、貴様ら!」
「李皇子!言葉に慎め!」
誠皇子の怒鳴り声が響く。やっぱ、あんた推しだわ。
「皇后、雪華。証拠はすでに揃っている。そなた達の好きにせよ。」
陛下は私と雪華に選択権を投げた。雪華は
「姉上の指示に従います」といったため、決定権が委ねられた。
「雪華がいいと言うなら私が決めましょう。李皇子、私への無礼は許して差し上げますが、雪華や誠皇子、私の子供達の命を狙いましては皇貴妃の双子まで…」
私は李皇子の前までいき
「でも、命を奪うような真似はしません。その代わりに龍驤国の罪人として調江国に送り届けてもらいましょう。」
「?!」
「陛下、いかがでしょうか?」
「皇后がよいなら、それでいいだろう。雪華はどうだ?」
「私は問題ありません。」
「なら、そうしよう。連れて行け」
李皇子は二人組の男と共に引きずられる型で部屋を去っていく。「皇后!いつか呪ってやる!」と吐き捨てながら。
「(なんか、疲れたわ)」
雪華の説得作戦だったのに。
「(まぁ、でも)」
結果オーライだったからいいよね。
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