74 / 88
第七十四話_イクシア、満足する
しおりを挟む
ちょっとオドオドした感じでビオラが着席すると、キリッとした表情に戻ったイクシアが「ありがとうございます、ビオラ議員」と言い、全体を見渡して「さて、」と続ける。
「マーゴロック議員、ビオラ議員の発言にありましたように、ビオランド・ナナチャン連合国の防衛は喫緊の課題です。 我らの国が大きくなり、外部との接触が増えるにつれて危険が増していくでしょう。そうなる前にルキウス氏の助言通りに国力と防衛力の充実を図らなければなりません」
「なんということだ……」
「それでは我々は……」
「全くの無関係ではないのか……」
イクシアが結論を述べたところで、何故かGPシスターズが前と同じセリフを棒読みしてザワザワする。
―― ゼフィたち、それしかセリフ仕込まれてなかったのね……
「議員諸君っ! 静粛に!!」
カンカンッと強めに木槌を叩くイクシアの本気でイラっとした様子からGPシスターズの暴走だと分かる。
それを見てマーゴロックが苦笑いしながら挙手をして発言を求める。気が付いたイクシアは気を取り直して「マーゴロック議員」と指名することで仕事に戻った。
「必要なのは分かるが、問題はどうやってそれを実現するかだ。 このだだっ広い砂漠の中、地形に依っての防衛の構築なんて無理だぞ。二つの国をまるまる抱え込むような城壁なんてまず建設不可能だしな。 ここの利点を挙げるなら見晴らしがいいってくらいだ」
発言を終えてマーゴロックが着席するのを見てイクシアは口を開く。
「マーゴロック議員のご指摘の通り、城壁の建築などは不可能です。例え作れたとしても城壁の長さに対して貼り付けられる戦闘員の数が足りないため、まったく意味のないものになってしまいます。 ですので、同じくマーゴロック議員の指摘にありました利点のほうに目を向けようと思います」
「見晴らしか?」
「はい。 今回も前回も少数の敵から奇襲を受けました。見晴らしがいいと言っても気が付かなければ巣の近くまで接近されてしまいます」
「まぁ、そうだな」
「そこでミニ世界樹を中心にショット大豆数株をセットにした小さな花畑をビオランド・ナナチャン連合国の周囲に一定間隔で点在させます。敵意を持った人物の接近を察知し自動で撃退しようとするショット大豆の発砲音を警鐘がわりにするのです」
「あれか? ガチもんの世界樹じゃないほうの小さい花畑みたいなのを数カ所に設置するってことか」
「はい。最低限の魔法植物セットを巣の周囲になるべく広範囲をカバーできるように植えます。ショット大豆が敵を察知し遅滞戦闘を行っている間に、わたしたちは戦闘準備を」
「なるほどな」
「おそらく、わたしたちが準備をしている間に何セットかの魔法植物は破壊されたりするでしょうけど、命には代えられません」
「はははっ、魔法植物を捨て駒扱いか…… 恐ろしくコストの高い捨て駒だな。価値を知ってる奴が知ったら卒倒しそうだが、なるほど妖精蜂らしい戦い方だ。 よく考えたな」
笑って褒めるマーゴロックだが、褒められたイクシアは渋い顔で「いえ……」と首を振る。
「妖精蜂としては一般的な巣の防衛方法です。 本来なら地形や森の状況などを考慮して要所要所にもう少し充実した内容の魔法植物を植えるんです。手入れをする働き蜂が偵察の役割を担ったりと効率的な運用がされるのですが…… 今の人員では遠方に配置した魔法植物の手入れに手が回らない可能性もあります」
―― へ~、そうなんだ。
妖精蜂の女王であるはずのビオラは初耳であった。そして、どうやら非効率的な内容であるためイクシア自身はあまり納得がいっていないようである。
「まぁ、本来妖精蜂が住む森の中とは環境が違うんだ。無いものねだってもしょうがねぇ。 限られた条件の中でよく考えてるよ。 で、二つの国の周囲をカバーできるほど魔法植物は用意可能なのか?」
「徐々に、としか言えません。 ですが幸い、ガチ世界樹がミニ世界樹とは比べ物にならないくらい実を沢山つけています。 時間はかかりますが徐々に増やしていくしかありません」
「あぁ、確か世界樹の種が魔法植物に育つんだったか……」
イクシアはマーゴロックの確認するような呟きに「はい」と頷き、ペリウィンクルのほうを向くと「ペリウィンクル議員」と呼びかける。
「は~い、お姉ちゃん!」
「お姉ちゃんではありません。議長と呼びなさい」
「は~い、議長!」
「ペリウィンクル議員は早速、魔法植物の増産を始めてください」
イクシアの指示を受けてペリウィンクルは「は~い!」と手を挙げて返事をする。頷いたイクシアは次にペパーミントに目を向ける。
ペパーミントは議会が開始してすぐに飽きて、ガーベラと一緒に床に落書きをして遊んでいた。
「ペパーミント議員」
「ひゃいっ!」
落書き中に突然声をかけられたペパーミントはビクッとして冷や汗たらたらで振り返った。
「ペパーミント議員はペリウィンクル議員のお手伝いをしてください」
まったく話を聞いていなかったペパーミントは焦りながら、とりあえず「は、はい!」と返事をした。
「あとはマーゴロック議員に作ってもらいたいものがあります。ですが技術的に詰めたいところがあるので後ほど個人的に話をしたいと思います。よろしいでしょうか?」
「あぁ、勿論だ」
マーゴロックが頷くのを見てイクシアは木槌をカンカンと叩き、「他、何かご意見のある方は?」と問いながら周囲を見渡す。
「では、本日の会議を閉会致します。 解散!」
誰も発言が無いことを確認したイクシアは解散を宣言する。宣言し終えたイクシアは額の汗を袖で拭う仕草をしながら、むふぅ~っと満足そうな笑みで息を吐く。途中でゼフィたちの暴走があったが、顔がテカテカし瞳がキラキラしていることから彼女は概ね議長役に満足し、十分に堪能したようだった。
「あぁ、そうだ。ちょっと個人的なことで連絡があるんだがいいか? ちょうど全員揃ってるしな」
解散して議場を後にしようとする面々をマーゴロックが声をかけて止めた。
「うむ。構わないぞマーゴロック。 何かあったのか?」
ナナが問いかけるとマーゴロックはちょっと恥ずかしそうにポリポリと頬を指先で掻きながら「おい、サヤ」と妻に声をかける。サヤが静々とやって来て横に並ぶのを待ってマーゴロックは言う。
「実は、サヤが妊娠してな」
――――――――――
↓イクシアの防衛構想です。
「マーゴロック議員、ビオラ議員の発言にありましたように、ビオランド・ナナチャン連合国の防衛は喫緊の課題です。 我らの国が大きくなり、外部との接触が増えるにつれて危険が増していくでしょう。そうなる前にルキウス氏の助言通りに国力と防衛力の充実を図らなければなりません」
「なんということだ……」
「それでは我々は……」
「全くの無関係ではないのか……」
イクシアが結論を述べたところで、何故かGPシスターズが前と同じセリフを棒読みしてザワザワする。
―― ゼフィたち、それしかセリフ仕込まれてなかったのね……
「議員諸君っ! 静粛に!!」
カンカンッと強めに木槌を叩くイクシアの本気でイラっとした様子からGPシスターズの暴走だと分かる。
それを見てマーゴロックが苦笑いしながら挙手をして発言を求める。気が付いたイクシアは気を取り直して「マーゴロック議員」と指名することで仕事に戻った。
「必要なのは分かるが、問題はどうやってそれを実現するかだ。 このだだっ広い砂漠の中、地形に依っての防衛の構築なんて無理だぞ。二つの国をまるまる抱え込むような城壁なんてまず建設不可能だしな。 ここの利点を挙げるなら見晴らしがいいってくらいだ」
発言を終えてマーゴロックが着席するのを見てイクシアは口を開く。
「マーゴロック議員のご指摘の通り、城壁の建築などは不可能です。例え作れたとしても城壁の長さに対して貼り付けられる戦闘員の数が足りないため、まったく意味のないものになってしまいます。 ですので、同じくマーゴロック議員の指摘にありました利点のほうに目を向けようと思います」
「見晴らしか?」
「はい。 今回も前回も少数の敵から奇襲を受けました。見晴らしがいいと言っても気が付かなければ巣の近くまで接近されてしまいます」
「まぁ、そうだな」
「そこでミニ世界樹を中心にショット大豆数株をセットにした小さな花畑をビオランド・ナナチャン連合国の周囲に一定間隔で点在させます。敵意を持った人物の接近を察知し自動で撃退しようとするショット大豆の発砲音を警鐘がわりにするのです」
「あれか? ガチもんの世界樹じゃないほうの小さい花畑みたいなのを数カ所に設置するってことか」
「はい。最低限の魔法植物セットを巣の周囲になるべく広範囲をカバーできるように植えます。ショット大豆が敵を察知し遅滞戦闘を行っている間に、わたしたちは戦闘準備を」
「なるほどな」
「おそらく、わたしたちが準備をしている間に何セットかの魔法植物は破壊されたりするでしょうけど、命には代えられません」
「はははっ、魔法植物を捨て駒扱いか…… 恐ろしくコストの高い捨て駒だな。価値を知ってる奴が知ったら卒倒しそうだが、なるほど妖精蜂らしい戦い方だ。 よく考えたな」
笑って褒めるマーゴロックだが、褒められたイクシアは渋い顔で「いえ……」と首を振る。
「妖精蜂としては一般的な巣の防衛方法です。 本来なら地形や森の状況などを考慮して要所要所にもう少し充実した内容の魔法植物を植えるんです。手入れをする働き蜂が偵察の役割を担ったりと効率的な運用がされるのですが…… 今の人員では遠方に配置した魔法植物の手入れに手が回らない可能性もあります」
―― へ~、そうなんだ。
妖精蜂の女王であるはずのビオラは初耳であった。そして、どうやら非効率的な内容であるためイクシア自身はあまり納得がいっていないようである。
「まぁ、本来妖精蜂が住む森の中とは環境が違うんだ。無いものねだってもしょうがねぇ。 限られた条件の中でよく考えてるよ。 で、二つの国の周囲をカバーできるほど魔法植物は用意可能なのか?」
「徐々に、としか言えません。 ですが幸い、ガチ世界樹がミニ世界樹とは比べ物にならないくらい実を沢山つけています。 時間はかかりますが徐々に増やしていくしかありません」
「あぁ、確か世界樹の種が魔法植物に育つんだったか……」
イクシアはマーゴロックの確認するような呟きに「はい」と頷き、ペリウィンクルのほうを向くと「ペリウィンクル議員」と呼びかける。
「は~い、お姉ちゃん!」
「お姉ちゃんではありません。議長と呼びなさい」
「は~い、議長!」
「ペリウィンクル議員は早速、魔法植物の増産を始めてください」
イクシアの指示を受けてペリウィンクルは「は~い!」と手を挙げて返事をする。頷いたイクシアは次にペパーミントに目を向ける。
ペパーミントは議会が開始してすぐに飽きて、ガーベラと一緒に床に落書きをして遊んでいた。
「ペパーミント議員」
「ひゃいっ!」
落書き中に突然声をかけられたペパーミントはビクッとして冷や汗たらたらで振り返った。
「ペパーミント議員はペリウィンクル議員のお手伝いをしてください」
まったく話を聞いていなかったペパーミントは焦りながら、とりあえず「は、はい!」と返事をした。
「あとはマーゴロック議員に作ってもらいたいものがあります。ですが技術的に詰めたいところがあるので後ほど個人的に話をしたいと思います。よろしいでしょうか?」
「あぁ、勿論だ」
マーゴロックが頷くのを見てイクシアは木槌をカンカンと叩き、「他、何かご意見のある方は?」と問いながら周囲を見渡す。
「では、本日の会議を閉会致します。 解散!」
誰も発言が無いことを確認したイクシアは解散を宣言する。宣言し終えたイクシアは額の汗を袖で拭う仕草をしながら、むふぅ~っと満足そうな笑みで息を吐く。途中でゼフィたちの暴走があったが、顔がテカテカし瞳がキラキラしていることから彼女は概ね議長役に満足し、十分に堪能したようだった。
「あぁ、そうだ。ちょっと個人的なことで連絡があるんだがいいか? ちょうど全員揃ってるしな」
解散して議場を後にしようとする面々をマーゴロックが声をかけて止めた。
「うむ。構わないぞマーゴロック。 何かあったのか?」
ナナが問いかけるとマーゴロックはちょっと恥ずかしそうにポリポリと頬を指先で掻きながら「おい、サヤ」と妻に声をかける。サヤが静々とやって来て横に並ぶのを待ってマーゴロックは言う。
「実は、サヤが妊娠してな」
――――――――――
↓イクシアの防衛構想です。
2
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~
てるゆーぬ(旧名:てるゆ)
ファンタジー
女主人公です(主人公は恋愛しません)。18歳。ダンジョンのある現代社会で、探索者としてデビューしたルミは、ダンジョン配信を始めることにした。近くの町に初級ダンジョンがあると聞いてやってきたが、ルミが発見したのは超難関ダンジョンだった。しかしそうとは知らずに、ルミはダンジョン攻略を開始し、ハイランクの魔物たちを相手に無双する。その様子は全て生配信でネットに流され、SNSでバズりまくり、同接とチャンネル登録数は青天井に伸び続けるのだった。
貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!
Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた!
※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています
追放された荷物持ち、【分解】と【再構築】で万物創造師になる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーから「足手まとい」と捨てられた荷物持ちのベルク。しかし、彼が持つ外れスキル【分解】と【再構築】は、万物を意のままに創り変える「神の御業」だった!
覚醒した彼は、虐げられていた聖女ルナを救い、辺境で悠々自適なスローライフを開始する。壊れた伝説の剣を直し、ゴミから最強装備を量産し、やがて彼は世界を救う英雄へ。
一方、彼を捨てた勇者たちは没落の一途を辿り……。
最強の職人が送る、痛快な大逆転&ざまぁファンタジー!
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
