イグニッション

空より碧く

サジェクション

少なくても僕は、多分嫌われているんだと思う。僕の描いたものをみて、私は高卒だけど、今は立派にそんじょそこらの有名校の奴らより、沢山稼いでいるわ！と、コメント欄に書かれていた。僕はそれを読んで、やっと自分の小説が誰かの心に響いたのだと安心した。周りは、僕の描いたものに何も意見も反論もせず、良かったですと善良な意見だった。反論もしないいいねを押すだけの奴に、虚しさを感じだして居た。手応え、掴みどころが分からなかった。だけど、その女性が初めて人間味のある人だった。僕の小説、というかそもそも小説と言うもの自体が、善悪入り混じった混沌化した世界の実相を表そうと言う、作家の意図に対し、読者がただ、読んであー面白かった、それに安堵して、また、次のエンタメに走る、まるで他人事みたいな世間一般の人間どもに私は憤っていた。作家である限り、読者の人権を蔑ろにする事だけは、しない。しかし、もし、私の描いたものにただ、イエスマンであるなら、それは、もはや、必要のない読者である。私はそんな読者は死んでも願い下げだ。何かを感じ、想い、この世界について考察を深めて欲しい。それが作家冥利に尽きる事だと声を大にして言いたい。コレがオレの武器なんだ。言葉のナイフで、この世界を斬る。切り取ったその先に何が有るか、有名人、一般人、清濁混濁した、この地上の地球全人類に問うている。この問題は重要課題だ。無視するな、とナー。