2 / 4
少年は戦う (前)
しおりを挟む
第3次世界大戦が始まって2月が経過した。
戦線は九州にまで引き下げ、本格的な本土決戦へと移った。
九州の人々は中国、近畿地方に疎開し出した。
九州は激戦地 となったのだ。
俺の名前は【東雲勇治】20歳だ。
陸士になって2年になった。
戦争が起きると言われていたのになぜ入ったのか。
そんなのはお金のために決まっている。
家はお金がなくて、貧乏で、借金まで抱えている。
それなのに、俺の下には妹と弟がいる。
今の時代、5人家族で、こんな家の環境では食ってはいけないのだ。
それに、戦争が決まってから、自衛隊の給料は爆上がりした。
陸士の頃から給料が平和だった頃の陸曹と同じくらいの給料になったのだ。
そう言う理由から俺は、親に反対されつつも入隊を希望した。
仕送り以外ではほとんど給料を使わずに貯めに貯め込んで、そのお金で、なんとか戦争をするために必要な装備を買うことができだ。
本当なら自衛隊の装備があって、それが配られるのだが、いかんせん性能が悪い。どこかしら壊れていたり、すぐに壊れたりするものだから、どうしてこんな物を作ったのか不思議で仕方がない。
買ったものとしては、米軍御用達のボディーアーマーやMOLLEシステムを購入した。これにより、いちいち弾帯に弾嚢や救急品セットなどを付ける必要もなく、必要なものは全て体に装着することができる。また、ボディーアーマーは携行が容易になっており、日本で使用している防弾チョッキより全然いい。これは状況に合わせて防護性を容易に変更できるので本当に使い勝手いがいい。
でも、米軍使用だと色合いとかが日本ではないので、色の変更で日本の明細に変えた。
正直、気に入らない。
ここまでくるとわかると思うが、俺は自衛隊が好きではない。
自衛隊に入隊して余計に嫌いになった。
ここまで装備が疎かだとは思いもしなかったのだ。
おかげさまで、貯金が全て装備に食い尽くされた。
日々の訓練はつまらない。
基本的な戦闘動作の訓練を何十回、何百回と繰り替えす。
来週には九州の佐世保地方に飛ばされるのに、具体的な戦闘訓練はほとんど行われていなかった。
実弾射撃の回数もほとんどなく、弾は全て戦争に使用された。
俺は、あと一週間で戦地に行かないと思うと不安で不安で仕方がないと思う一方、はやくこんな生活から抜け出したいと思う気持ちもあった。
そして、一番俺が戦争に行かないといけないと思った原因は、家が隣の幼馴染である【姫路由紀】という存在を守りたいと思ったからだ。
彼女と最後に会ったのは、戦場に行く5日前のことだった。
俺は、最後の挨拶だと上司に言われ実家に帰省することになった。
実家まで電車で2時間の場所にあるため、滅多なことでは帰省しない。
実家の玄関の呼び出しボタンを押す。
ピーンポーンという古臭い音が外まで聞こえてくる。
扉が開くと母がそこにいた。
「あー、ただいま。」
「勇治!」
母は俺に抱きついた。
俺も抱きつき返す。
そこからは大変だった。色々と根掘り葉掘り聞かれ、生活は大丈夫なのかとか、辛くはないのかとかすごい質問攻めだった。
父は、母が連絡してからすぐに家に帰ってきた。
「勇治!」
母の時と同じように抱き合う。父は仕事とかいろんなものを人に押し付けて帰ってきたらしい。家に帰ってからは2人で昼間っから酒を飲んだ。ここでも根掘り葉掘り聞かれて大変だった。
妹と弟は夕方帰ってきた。
「勇治!」
これまた同じように抱き合う。というか、お前らいつから俺のことをお兄ちゃんじゃなくて勇治って呼ぶようになったのか。お兄ちゃん、兄弟の成長を感じちゃったよ。
ちょっとした成長は感じたが、遊びについては昔と変わらず3人で仲良くできた。久しぶりの兄弟はなんか心にくるものがあった。
3人でゲームをして遊んんでいると、俺に大客がきた。そう、姫路由紀だ。
由紀は、玄関んで俺と対面すると泣きながら抱きついた。
俺は正直びっくりしたが、ゆっくりと腕を由紀の背中に回し抱きつく。
「、、、、おかえり。」
「ああ、ただいま。」
俺は、ゆっくりと体を離す。
由紀は少し力を入れて俺から離れないようにしようとするが、少しづつ力を緩めて俺から離れる。
綺麗な茶髪のセミロングの髪、整った可愛い顔立ち、大きくぱっちりと開いた目。由紀を久ぶりに見たが、とても可愛く思えてしまった。
「由紀、お前こんなに可愛かったか?」
由紀は由紀で俺の姿を見て少し頬が赤くなっていた。
「勇治は少し、、、いや、大分男らしくなった?」
「まあ、毎日鍛えてるからな。」
俺は、見惚れながら答える。
自衛隊には女も存在するが、なんか、めちゃくちゃ怖い。
というか、ほぼ女性協商になるつつある。
それがこっちに帰ってきて、久しぶりの幼馴染と会うと、本物の女の子に出会えて、俺としてはとても感激である。
由紀の方は、俺と会えて、こんなくだらない感想じゃなくて、他の感想が出てきそうではある。
「ねえ、今日、一緒に寝よ。」
「、、、え。」
由紀がいきなりそんなことを言い出した。
「いやいや、な、なんで?」
由紀は目をマジにして俺に迫ってくる。
「勇治がいなくなってわかったわ。私、勇治が好きなの。子供が欲しいくらい好きなの!」
まじかーー。
あれかな、いなくなって初めて大切なものがわかった的なやつかな。
こんなことされたら、俺、戦争なんで絶対に行きたくなくなるんだけど。
でも、、、、、ま、いっか。
俺、死ぬと思うし。
「わかった。でも、明日でいいか?今日は、実家でゆっくりしようと思うから。」
「、、、やだ」
やだかーーーー可愛過ぎだろ。
もう仕方ない!
こうなったらやけだ。
「わかった。夜、そっちの家で寝るから夕食食べ終わるまで待ってくれ」
「わかったわ」
由紀はそれでやっと離れてくれた。
マジで、どうしてこうなったのだろうか。
前はこんな感じじゃなかったのに。
すごいな。
俺は、彼女を見送って、今日は幼馴染所に行ってくると親に伝えると、母が黙って俺にコン●ームを渡してくる。
「勘弁してくれよ」
「あら、いらなかったかしら。」
「いらないことはないけどさ。なんで持ってんの?俺、びっくりだよ。」
母は頬に手を当てて、くねくねしてくる。
「そんなの決まってるじゃない。弟と妹、どっちがほしい?」
はああぁぁぁぁぁ?
「何やっての?こともつく暇があったら働いたら?借金はどうしたの?」
「そんなの、もうとっくに返しきったわ。」
マジか!!
なんか2年帰らなかっただけで、ここまで実家事情が変わってると思わなかった。。
「あんた、もうすぐ、戦争に行っちゃうんでしょ。、、、本当は、行って欲しくない。、、、けど、勇治が決めたことなら、母は見送るだけよ。由紀ちゃんと仲良くしておきなさい。」
母は、俺の肩に手を置くと黙って2個目のコン●ームを渡してくる。
「由紀ちゃん、勇治が戦争行くと聞いて気を失ったんだから。」
「あのさ、とてもいい話してくれてんのに、2個目渡すってどうなの。」
まあ、もらっておくんだけどね。
俺は、夕食を実家でとって、風呂を入って隣の姫路家に向かった。
「ごめんくださーい。」
俺は、姫路家の扉を半分くらい開けて顔を出す。
玄関で出迎えてくれたのは由紀のお母さんだった。
「あら、いらっしゃい!久しぶりね!」
由紀のお母さんは、由紀が大人になったらこうなるのかなと思うほど、由紀に似ていて、それでいてとても美人な人だ。
というか、テンション高いな。
前はもう少しおとなしい感じの人だったような気がする。
「さあ、上がって上がって!夕食食べるでしょ!用意してあるから!」
「は、はあ。お邪魔します。」
俺は、なんかよくわからないまま姫路家に上がった。
リビングに行くと、3人分の食事が用意されていた。
まあ、いつもは結構な量の食事をとるので、実家の食事だけでは足りなかったのでちょうどよかった。
よかったのだが、、、、なぜスッポン?
テーブルの上に並べられていたのはスッポン鍋料理だった。
え、いや、、、どういうこと?
今日何度目かわからない状況に、俺は少し頭を抱える。
スッポンかー。
「あの、姫路さん。」
「姫路さんなんて他人行儀な。お義母さんと呼んで欲しいわ。」
「、、、、お義母さん。あの、、、、あの料理はなんですか?」
俺は、震える指でテーブルを指す。
由紀のお母さんはルンルンで箸とかの準備をする。
「何って、晩餐よ!」
答えになってない!
「由紀!夕食にしましょ!」
そう言って由紀を呼ぶ。
由紀は二階にある自分の部屋から出て来た。
「な、なんでそんな綺麗になってるの?」
俺は、もう驚き疲れるほど驚いていたが、これまた、驚いていた。
なんかおめかししてる感じがする。
由紀は少し頬を染めると、嬉しそうにした。
「ありがと。今日は泊まっていくのよね。」
「まあ、そう言われたしね。」
「そう、ならよかったわ。」
なんか緊張しているような感じだ。
俺は、そのまま席について3人でこれまでのこととかを話しながら食事をした。
とても楽しく食事ができて、とてもよかったが、、、スッポンかーー。
まあ、そういうことなのはよく分かる。
ウジウジしててもどうしようもないので、ここは1発、男を見せる時が来たのではないのだろうか。
食事中、俺は覚悟を決めていた。
食事が終わると、俺は入浴して、由紀の部屋に向かう。
さっきからスッポンの血を飲んだせいで、身体中が熱って仕方がない。
俺は、なんとか理性を保ちながら由紀の部屋の扉をノックする。
「入って大丈夫?」
「、、、どうぞ。」
扉を開けて、中に入ると、女の子の匂いがした。
なんの匂いかはわからないが、とても興奮した。
こんな状況、簡単に襲ってしまえる状況だ。
彼女もそれを望んでいるのか、ベットの上で膝を抱えている。
でも、俺は簡単には彼女を抱けない。
なぜなら、今から戦争に行くのだから。
「ひとつ聞いてもいいか。、、、なんで、俺なんだ?正直、そんなにかっこよくもないし、なんか、こんなに好意を向けられるのが初めてで、正直、よくわからないんだ。」
俺は、正直な気持ちをいう。
「それに、俺はもうすぐ戦争に行く。由紀と一緒にいられない。死んで帰ってくるかもしれない。」
「やめて!」
由紀はいきなり俺に抱きついてきた。
「ねえ、私は気づいたの。勇治が自衛隊に行ってとても寂しかった。そして、戦争になって勇治が帰って来ないかもしれないと考えてしまうと、、、もう耐えられなかった!」
由紀はぎゅっと力を入れる。
俺もそれに答えるように腕に力を入れる。
「私、勇治との子供が欲しい。、、、あなたが大好きなの。」
そこからは、もう、理性が吹っ飛んだ。
俺は、やく3日間実家の方で暮らした。
実家にはいたけど、ほとんど由紀と生活していた。
2人でちょっとした新婚生活みたいなのだ。
婚姻届も出した。
俺は、初めは反対した。だって、俺いなくなっちゃうかもしれないし、こんなもので彼女を縛りたくなかったのだ。
でも、彼女はどうしても婚姻とおどけを出したかったらしく、俺が寝ている間に母印を勝手にとっていた。
なんかいつのっまにこんなに強かになったのか不思議でたまらない。
俺にもその強かさを分けて欲しいくらいだ。
2人で甘い3日間を過ごした。
3日目の夕方、俺は基地に帰隊する。
俺は家族に挨拶をして、姫路家にも挨拶をする。
「じゃあ、行ってくるよ」
俺は、あまり多くを話すことはない。決意が揺らいでしまうからだ。
父も母も黙ったままだった。
昨日まで、おちゃらけた家族だったのに今日になって一気に暗い感じが出ている。
「、、、ええ。」
母が俺に答えてくれる。
「行ってこい。」
父も続いて俺に言ってくれる。
「頑張るのよ。」
お義母さんも俺に言ってくれる。
「、、、、、、、、。」
由紀だけは黙って俺を見つめてくる。
少し寂しく思うが、彼女も不安なのだと思うと目だけで訴えてそっとしておくのがいいと思った。
俺は軽く手を振って駅に向かって歩き出す。
実家に帰ってきてよかったと思う。
本当は帰ってくるつもりはなかったのだ。
だって、戦争に行きたくないと思ってしまうんだもの。
でも帰ってきてよかった。
守らないといけないものがあるとわかった。
家族がどんなものだったのか、どれだけ大切なものなのかがわかった。そして、新しい家族もできた。
由紀はどうしても守らないといけない。
3日間だけ一緒にいてとても大事な存在になった。
俺は、死んでも守る。
駅の近くまできたところでこの帰宅期間散々聞いた声が聞こえた。
「待って!」
俺は少し嬉しくなって振り返る。
「おう!どうしたこんなところまで来て。」
彼女は全力で駆け出して俺に飛びついてくる。
俺は驚きながらも彼女が怪我をしないように優しく抱き上げる。
「おいおい、危ないだろ。」
「勇治なら大丈夫。」
「まあ、大丈夫だけどさ。」
由紀は俺を見上げてくる。
ああもう!かわいい~!
「生、、て。」
声が小さくてよく聞こえなかった。
「うん?なんて?」
「生きて!私、待ってるから!ずっと待ってるから!生きて帰らなかったら私絶対に自殺するから!絶対に生きて帰ってきなさい!」
もうやめて欲しいと思った。
絶対に泣かないようにしようと決意していたのに、そん決意が揺らいでしまう。
揺らいでしまった決意のダムが徐々にひび割れていく、すると涙が徐々に漏れ出す。
俺は、顔は泣いていないのに、目から涙が溢れ出す。
「、、、、やめてくれよ。、、、気持ちが揺らいじゃうよ。」
由紀も涙を流す。
「いいの。揺らいじゃっても。戦争に行きたくなかったらいかなくてもいいの!勇治の仕事が見つかるまで私がどうにかするから!行かなくてもいいの!」
彼女はそ訴えてくる。
どうしようもなく嬉しい。
嬉しいけど、甘えられない。
男として甘えられない!
それに、こんないい女を絶対に守らないと思った。
敵から彼女を守るならこの国を出ていけばそれでいい。
でも、それだけじゃダメなのはわかっている。
彼女の幸せを守らないといけない。
ならなおさら戦争に行って勝たないといけない。
俺は確固たる決意をする。
「ありがとう由紀。でも、やっぱり行かないといけないや。由紀を守るために、国を守るために俺がなんとしても勝ってくるから。生きて由紀のもとに帰ってくるから。、、、待っていてよ。」
由紀は泣きながら頷く。
「わかってた。わかってたわそう言うの。だから、、、、行ってらっしゃい!」
笑顔で俺を送ってくれる。
俺も笑顔で答える。
「行ってきます!」
大切なものを再認識して、愛しい者を手に入れて、使命感を抱いた俺は戦争に行った。
戦線は九州にまで引き下げ、本格的な本土決戦へと移った。
九州の人々は中国、近畿地方に疎開し出した。
九州は激戦地 となったのだ。
俺の名前は【東雲勇治】20歳だ。
陸士になって2年になった。
戦争が起きると言われていたのになぜ入ったのか。
そんなのはお金のために決まっている。
家はお金がなくて、貧乏で、借金まで抱えている。
それなのに、俺の下には妹と弟がいる。
今の時代、5人家族で、こんな家の環境では食ってはいけないのだ。
それに、戦争が決まってから、自衛隊の給料は爆上がりした。
陸士の頃から給料が平和だった頃の陸曹と同じくらいの給料になったのだ。
そう言う理由から俺は、親に反対されつつも入隊を希望した。
仕送り以外ではほとんど給料を使わずに貯めに貯め込んで、そのお金で、なんとか戦争をするために必要な装備を買うことができだ。
本当なら自衛隊の装備があって、それが配られるのだが、いかんせん性能が悪い。どこかしら壊れていたり、すぐに壊れたりするものだから、どうしてこんな物を作ったのか不思議で仕方がない。
買ったものとしては、米軍御用達のボディーアーマーやMOLLEシステムを購入した。これにより、いちいち弾帯に弾嚢や救急品セットなどを付ける必要もなく、必要なものは全て体に装着することができる。また、ボディーアーマーは携行が容易になっており、日本で使用している防弾チョッキより全然いい。これは状況に合わせて防護性を容易に変更できるので本当に使い勝手いがいい。
でも、米軍使用だと色合いとかが日本ではないので、色の変更で日本の明細に変えた。
正直、気に入らない。
ここまでくるとわかると思うが、俺は自衛隊が好きではない。
自衛隊に入隊して余計に嫌いになった。
ここまで装備が疎かだとは思いもしなかったのだ。
おかげさまで、貯金が全て装備に食い尽くされた。
日々の訓練はつまらない。
基本的な戦闘動作の訓練を何十回、何百回と繰り替えす。
来週には九州の佐世保地方に飛ばされるのに、具体的な戦闘訓練はほとんど行われていなかった。
実弾射撃の回数もほとんどなく、弾は全て戦争に使用された。
俺は、あと一週間で戦地に行かないと思うと不安で不安で仕方がないと思う一方、はやくこんな生活から抜け出したいと思う気持ちもあった。
そして、一番俺が戦争に行かないといけないと思った原因は、家が隣の幼馴染である【姫路由紀】という存在を守りたいと思ったからだ。
彼女と最後に会ったのは、戦場に行く5日前のことだった。
俺は、最後の挨拶だと上司に言われ実家に帰省することになった。
実家まで電車で2時間の場所にあるため、滅多なことでは帰省しない。
実家の玄関の呼び出しボタンを押す。
ピーンポーンという古臭い音が外まで聞こえてくる。
扉が開くと母がそこにいた。
「あー、ただいま。」
「勇治!」
母は俺に抱きついた。
俺も抱きつき返す。
そこからは大変だった。色々と根掘り葉掘り聞かれ、生活は大丈夫なのかとか、辛くはないのかとかすごい質問攻めだった。
父は、母が連絡してからすぐに家に帰ってきた。
「勇治!」
母の時と同じように抱き合う。父は仕事とかいろんなものを人に押し付けて帰ってきたらしい。家に帰ってからは2人で昼間っから酒を飲んだ。ここでも根掘り葉掘り聞かれて大変だった。
妹と弟は夕方帰ってきた。
「勇治!」
これまた同じように抱き合う。というか、お前らいつから俺のことをお兄ちゃんじゃなくて勇治って呼ぶようになったのか。お兄ちゃん、兄弟の成長を感じちゃったよ。
ちょっとした成長は感じたが、遊びについては昔と変わらず3人で仲良くできた。久しぶりの兄弟はなんか心にくるものがあった。
3人でゲームをして遊んんでいると、俺に大客がきた。そう、姫路由紀だ。
由紀は、玄関んで俺と対面すると泣きながら抱きついた。
俺は正直びっくりしたが、ゆっくりと腕を由紀の背中に回し抱きつく。
「、、、、おかえり。」
「ああ、ただいま。」
俺は、ゆっくりと体を離す。
由紀は少し力を入れて俺から離れないようにしようとするが、少しづつ力を緩めて俺から離れる。
綺麗な茶髪のセミロングの髪、整った可愛い顔立ち、大きくぱっちりと開いた目。由紀を久ぶりに見たが、とても可愛く思えてしまった。
「由紀、お前こんなに可愛かったか?」
由紀は由紀で俺の姿を見て少し頬が赤くなっていた。
「勇治は少し、、、いや、大分男らしくなった?」
「まあ、毎日鍛えてるからな。」
俺は、見惚れながら答える。
自衛隊には女も存在するが、なんか、めちゃくちゃ怖い。
というか、ほぼ女性協商になるつつある。
それがこっちに帰ってきて、久しぶりの幼馴染と会うと、本物の女の子に出会えて、俺としてはとても感激である。
由紀の方は、俺と会えて、こんなくだらない感想じゃなくて、他の感想が出てきそうではある。
「ねえ、今日、一緒に寝よ。」
「、、、え。」
由紀がいきなりそんなことを言い出した。
「いやいや、な、なんで?」
由紀は目をマジにして俺に迫ってくる。
「勇治がいなくなってわかったわ。私、勇治が好きなの。子供が欲しいくらい好きなの!」
まじかーー。
あれかな、いなくなって初めて大切なものがわかった的なやつかな。
こんなことされたら、俺、戦争なんで絶対に行きたくなくなるんだけど。
でも、、、、、ま、いっか。
俺、死ぬと思うし。
「わかった。でも、明日でいいか?今日は、実家でゆっくりしようと思うから。」
「、、、やだ」
やだかーーーー可愛過ぎだろ。
もう仕方ない!
こうなったらやけだ。
「わかった。夜、そっちの家で寝るから夕食食べ終わるまで待ってくれ」
「わかったわ」
由紀はそれでやっと離れてくれた。
マジで、どうしてこうなったのだろうか。
前はこんな感じじゃなかったのに。
すごいな。
俺は、彼女を見送って、今日は幼馴染所に行ってくると親に伝えると、母が黙って俺にコン●ームを渡してくる。
「勘弁してくれよ」
「あら、いらなかったかしら。」
「いらないことはないけどさ。なんで持ってんの?俺、びっくりだよ。」
母は頬に手を当てて、くねくねしてくる。
「そんなの決まってるじゃない。弟と妹、どっちがほしい?」
はああぁぁぁぁぁ?
「何やっての?こともつく暇があったら働いたら?借金はどうしたの?」
「そんなの、もうとっくに返しきったわ。」
マジか!!
なんか2年帰らなかっただけで、ここまで実家事情が変わってると思わなかった。。
「あんた、もうすぐ、戦争に行っちゃうんでしょ。、、、本当は、行って欲しくない。、、、けど、勇治が決めたことなら、母は見送るだけよ。由紀ちゃんと仲良くしておきなさい。」
母は、俺の肩に手を置くと黙って2個目のコン●ームを渡してくる。
「由紀ちゃん、勇治が戦争行くと聞いて気を失ったんだから。」
「あのさ、とてもいい話してくれてんのに、2個目渡すってどうなの。」
まあ、もらっておくんだけどね。
俺は、夕食を実家でとって、風呂を入って隣の姫路家に向かった。
「ごめんくださーい。」
俺は、姫路家の扉を半分くらい開けて顔を出す。
玄関で出迎えてくれたのは由紀のお母さんだった。
「あら、いらっしゃい!久しぶりね!」
由紀のお母さんは、由紀が大人になったらこうなるのかなと思うほど、由紀に似ていて、それでいてとても美人な人だ。
というか、テンション高いな。
前はもう少しおとなしい感じの人だったような気がする。
「さあ、上がって上がって!夕食食べるでしょ!用意してあるから!」
「は、はあ。お邪魔します。」
俺は、なんかよくわからないまま姫路家に上がった。
リビングに行くと、3人分の食事が用意されていた。
まあ、いつもは結構な量の食事をとるので、実家の食事だけでは足りなかったのでちょうどよかった。
よかったのだが、、、、なぜスッポン?
テーブルの上に並べられていたのはスッポン鍋料理だった。
え、いや、、、どういうこと?
今日何度目かわからない状況に、俺は少し頭を抱える。
スッポンかー。
「あの、姫路さん。」
「姫路さんなんて他人行儀な。お義母さんと呼んで欲しいわ。」
「、、、、お義母さん。あの、、、、あの料理はなんですか?」
俺は、震える指でテーブルを指す。
由紀のお母さんはルンルンで箸とかの準備をする。
「何って、晩餐よ!」
答えになってない!
「由紀!夕食にしましょ!」
そう言って由紀を呼ぶ。
由紀は二階にある自分の部屋から出て来た。
「な、なんでそんな綺麗になってるの?」
俺は、もう驚き疲れるほど驚いていたが、これまた、驚いていた。
なんかおめかししてる感じがする。
由紀は少し頬を染めると、嬉しそうにした。
「ありがと。今日は泊まっていくのよね。」
「まあ、そう言われたしね。」
「そう、ならよかったわ。」
なんか緊張しているような感じだ。
俺は、そのまま席について3人でこれまでのこととかを話しながら食事をした。
とても楽しく食事ができて、とてもよかったが、、、スッポンかーー。
まあ、そういうことなのはよく分かる。
ウジウジしててもどうしようもないので、ここは1発、男を見せる時が来たのではないのだろうか。
食事中、俺は覚悟を決めていた。
食事が終わると、俺は入浴して、由紀の部屋に向かう。
さっきからスッポンの血を飲んだせいで、身体中が熱って仕方がない。
俺は、なんとか理性を保ちながら由紀の部屋の扉をノックする。
「入って大丈夫?」
「、、、どうぞ。」
扉を開けて、中に入ると、女の子の匂いがした。
なんの匂いかはわからないが、とても興奮した。
こんな状況、簡単に襲ってしまえる状況だ。
彼女もそれを望んでいるのか、ベットの上で膝を抱えている。
でも、俺は簡単には彼女を抱けない。
なぜなら、今から戦争に行くのだから。
「ひとつ聞いてもいいか。、、、なんで、俺なんだ?正直、そんなにかっこよくもないし、なんか、こんなに好意を向けられるのが初めてで、正直、よくわからないんだ。」
俺は、正直な気持ちをいう。
「それに、俺はもうすぐ戦争に行く。由紀と一緒にいられない。死んで帰ってくるかもしれない。」
「やめて!」
由紀はいきなり俺に抱きついてきた。
「ねえ、私は気づいたの。勇治が自衛隊に行ってとても寂しかった。そして、戦争になって勇治が帰って来ないかもしれないと考えてしまうと、、、もう耐えられなかった!」
由紀はぎゅっと力を入れる。
俺もそれに答えるように腕に力を入れる。
「私、勇治との子供が欲しい。、、、あなたが大好きなの。」
そこからは、もう、理性が吹っ飛んだ。
俺は、やく3日間実家の方で暮らした。
実家にはいたけど、ほとんど由紀と生活していた。
2人でちょっとした新婚生活みたいなのだ。
婚姻届も出した。
俺は、初めは反対した。だって、俺いなくなっちゃうかもしれないし、こんなもので彼女を縛りたくなかったのだ。
でも、彼女はどうしても婚姻とおどけを出したかったらしく、俺が寝ている間に母印を勝手にとっていた。
なんかいつのっまにこんなに強かになったのか不思議でたまらない。
俺にもその強かさを分けて欲しいくらいだ。
2人で甘い3日間を過ごした。
3日目の夕方、俺は基地に帰隊する。
俺は家族に挨拶をして、姫路家にも挨拶をする。
「じゃあ、行ってくるよ」
俺は、あまり多くを話すことはない。決意が揺らいでしまうからだ。
父も母も黙ったままだった。
昨日まで、おちゃらけた家族だったのに今日になって一気に暗い感じが出ている。
「、、、ええ。」
母が俺に答えてくれる。
「行ってこい。」
父も続いて俺に言ってくれる。
「頑張るのよ。」
お義母さんも俺に言ってくれる。
「、、、、、、、、。」
由紀だけは黙って俺を見つめてくる。
少し寂しく思うが、彼女も不安なのだと思うと目だけで訴えてそっとしておくのがいいと思った。
俺は軽く手を振って駅に向かって歩き出す。
実家に帰ってきてよかったと思う。
本当は帰ってくるつもりはなかったのだ。
だって、戦争に行きたくないと思ってしまうんだもの。
でも帰ってきてよかった。
守らないといけないものがあるとわかった。
家族がどんなものだったのか、どれだけ大切なものなのかがわかった。そして、新しい家族もできた。
由紀はどうしても守らないといけない。
3日間だけ一緒にいてとても大事な存在になった。
俺は、死んでも守る。
駅の近くまできたところでこの帰宅期間散々聞いた声が聞こえた。
「待って!」
俺は少し嬉しくなって振り返る。
「おう!どうしたこんなところまで来て。」
彼女は全力で駆け出して俺に飛びついてくる。
俺は驚きながらも彼女が怪我をしないように優しく抱き上げる。
「おいおい、危ないだろ。」
「勇治なら大丈夫。」
「まあ、大丈夫だけどさ。」
由紀は俺を見上げてくる。
ああもう!かわいい~!
「生、、て。」
声が小さくてよく聞こえなかった。
「うん?なんて?」
「生きて!私、待ってるから!ずっと待ってるから!生きて帰らなかったら私絶対に自殺するから!絶対に生きて帰ってきなさい!」
もうやめて欲しいと思った。
絶対に泣かないようにしようと決意していたのに、そん決意が揺らいでしまう。
揺らいでしまった決意のダムが徐々にひび割れていく、すると涙が徐々に漏れ出す。
俺は、顔は泣いていないのに、目から涙が溢れ出す。
「、、、、やめてくれよ。、、、気持ちが揺らいじゃうよ。」
由紀も涙を流す。
「いいの。揺らいじゃっても。戦争に行きたくなかったらいかなくてもいいの!勇治の仕事が見つかるまで私がどうにかするから!行かなくてもいいの!」
彼女はそ訴えてくる。
どうしようもなく嬉しい。
嬉しいけど、甘えられない。
男として甘えられない!
それに、こんないい女を絶対に守らないと思った。
敵から彼女を守るならこの国を出ていけばそれでいい。
でも、それだけじゃダメなのはわかっている。
彼女の幸せを守らないといけない。
ならなおさら戦争に行って勝たないといけない。
俺は確固たる決意をする。
「ありがとう由紀。でも、やっぱり行かないといけないや。由紀を守るために、国を守るために俺がなんとしても勝ってくるから。生きて由紀のもとに帰ってくるから。、、、待っていてよ。」
由紀は泣きながら頷く。
「わかってた。わかってたわそう言うの。だから、、、、行ってらっしゃい!」
笑顔で俺を送ってくれる。
俺も笑顔で答える。
「行ってきます!」
大切なものを再認識して、愛しい者を手に入れて、使命感を抱いた俺は戦争に行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる