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むひ

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最終決戦

39話 想いの強さ

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ムヒコーウェルはよろめきをなんとか踏ん張る。
「こんな…こんな所で…あたしの憎しみが消せると思っているのか!!!うおりゃああああああああぁぁぁ!」
禍々しいオーラが立ち上がる。鶴丸を振りながら迫ってくる。
「鶴丸乱舞ぅぅぅぅ!!!!」
真空の刃が無数に飛ぶ。
「ガハッ!」ナツァーキは飛ばされる。「瞬間移動しても隙間がない!切れた瞬間当たる!うわぁ!」
「壁を作る!後ろに回れ!」チュラーは手を前にかざした。
「チュラウムウォーター!」
チュラーの前に水と炎の壁が形成される。水と炎により激しい空気の対流が起き、真空の刃が拡散した。
「チュラー!新しい魔法か!」ポッツは息を切らせチュラーの後ろに回った。
「戦いながら方程式が完成した」
「おまえは天才か!」
「完成したのはいいが少し威力がな」
少しずつ押されているようだった。
「よっしゃ!皆力を貸してくれ!」
それぞれ胸に手を当てる。ポゥっと光が灯りチュラウムウォーターの威力が増す。
「行けるで!でも守るばかりじゃあかんで」
「こしゃくな!」ムヒコーウェルはさらに手数を増すと徐庶に魔法壁が押された。
「まずいな…」
ムヒコーウェルの振り乱れる刀、その容姿はまさに悪魔そのものだった。
「憎い!お前らも!全ての人間が憎い!!死ね!死ね!うおりぁぁぁぁぁぁあ!!」
チュラーは顔を歪めた。
「み、皆!逃げろ!!!!」
魔法の壁が消えると同時に真空の刃が降り注ぐ。
「うわぁぁぁぁああ!」
吹き飛ばされ、切り刻まれ、この世の地獄のような世界が広がった。
ムヒコーウェルはエニスを見ると。
「お前が一番気に入らないわ。あの女と一緒に異空間へ落ちなさい」
エニスの前に異空間が口を開け吸い込まれた。チュラーが手を伸ばしたが遅かった。
「エニス!!!もう終わりだ…体力も残ってない…ごめんな…ムーフー…くそーーーー!カハッ!」
チュラーは倒れた。

 何も無い。時間の感覚も無い。ただの闇。どれだけさ迷えばいいのか。どれだけの時間が経ったのか分からない。
「エニス…」
呼ぶ声?こんな所に助けなんて来ないさ。
「エニス…」
やっぱり聞こえる。胸に光が灯ると向こうの方でも光が見えた。そこに行けば何かがある。足掻いた。光に向けて足掻いた。光に引き寄せられるのがわかった。
女性?
「待っておりました。あなたが来るのを」
「あなたは?」
「この円盤は我が家に代々伝わる円盤なのです。言い伝えによれば『この円盤が輝きし時、当家の務めを果たせ。しかる者の元へ』と。わたくしがムヒコーウェルの闇に飲まれた時、声が奪われました。しかし円盤が輝き、声を取り戻してくれたのです。わたくしはを探す旅に出ました。しかしムヒコーウェルに勘づかれ異空間に落とされ、足掻いたのですがどうにも出れず。その時声を聞いたのです。『時が来るまで待て』と。それが今ようやく叶いました。この円盤はanythingを収束させると聞きます。さあ、持っていって下さいませ」
エニスが円盤を手にすると七色に光だした。
それと同時に今までの全てがエニスに流れ込んでくる。出会った人。思い出全て。エニスの目から涙が流れた。
「目の前を見て走ってきた…だけど…そうだ…僕は今までいろんな人に支えられて生きてきたんだ。みんなありがとう…もう一回だけ、もう一回だけ力を貸してください。みんなの力を、思いを…僕に貸してください…僕に……………
anythingを!!!」
エニスは光の玉に包まれた。

 ポッツの手がぴくりと動く。
「…チュラー…」
「ポ…ポッツ…ジースーは…」
「…何とか…変身解けちゃった…」ジースーは無理やり笑顔を作った。
「…ん?何か聞こえる…エニスだ。…貸して?anythingを貸してって言ってる」
チュラーは胸に手を当てた。
「好きなだけ持っていけ!エニス!」
それぞれ胸に手を当てた。
「持って行って」「ほらよ」「お願い…」

 ~ナーナ村~
ニャモチとヒューコは魔物の対策に追われていた。ニャモチはふと立ち止まった。
「何か聞こえますわ…ヒューコも聞こえる?『anythingを?』いいわ。持って行って」

~イヤザザ地区~
スーザンヌとマカル、リファー、ムーフーは聖堂で祈りを捧げていた。
「ねえ、皆聞こえる?」
妹達はうなづいた。
「皆祈りましょう。エニス…お願い…」

~セッチ山~
ヨツネコは異変に気付いた。
「皆!来たにゃ!この時が!」
アオイン、ノーラ、ウニョはそれ来た!と胸に手を当てる。
「持って行って!私たちの想い!」

世界中から光の柱が立ち、エニス目掛けて飛んだ。

 ムヒコーウェルは「ふぅ」と一息ついた。
「さて、仕上げをして行きましょう。途中で阻止されたムヒコーウェル女王計画を!ん?何?この光!異空間が…」
ゴウッと空間が裂け光の玉が現れた。
「ん?あれは何?光の玉の横にいるのは…」エリーヌは目を見張った。
「ミユウさん!!!何でこんな所に!」
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