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むひ

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そして出逢いは繰り返す

23話 者しり創を界世

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 イールビと聞いてチュラーは目の色が変わった。
「おのれ!よくものこのこと!」
 飛びかかるも、やはり拳は空を切った。
ジースーがポッツを制す。
「これ、本物だよ。この前のは幻影だけど本物が出てくるって何かありそうだね」

『そう、ムヒコーウェルの事だ』

 ポッツがジースーの制止を振りほどく。
「なんやて!ムヒコーウェルを復活させるやと!なんやようわからん御託並べとるけどそれはあかんで!」
「まぁまぁ」とジースー。
「あながち間違ってないかもな」
 チュラーは肩で息をしながら。
「ジースーも宴で言ってたがほんとにムヒコーウェルの邪気は取れてるのか?」
「うん、大丈夫だと思うよ。ムヒコーウェルはああ見えて元々人の役に立つ生業をしていたからね」
「そう言えばジースーはムヒコーウェルの過去を見たと言ってたな」
「壮絶な過去だった。でもムヒコーウェルを倒した時点でパ…ムビーの邪気が切れたのは確かだね」
 チュラーはジースーの目を見る。
「お前がそう言うなら信じる。なあ、ポッツ」
「せやな、その人間離れした感覚信じるで。でもanythingの破壊って何が目的なんや?」
 ジースーはニコリと笑う。
「二人ともありがとう。ムビーの復活の邪魔になるってanythingってただ想いの力って訳でも無さそうだよね」
 プルリの頭の花が揺れる。
「なんか来るのら!」
「なんや霧が来たで!うぉ」
 黒い霧がポッツの足元を掠めて後ろへ回った。
「なんかいると思ったら貴様らか」
 ポッツは反射で剣を構える。
「イールビ何でお前がおんねん!」
「何だっていい。お前らも姐さんを復活させるのを手伝って欲しい」
「はい分かりました。ってなるかいな!散々悪さしよっていざとなったらお願いに来るとはな!」
 プルリがポッツの袖を引く。
「このおっしゃん何でに来れるのら?」
「プルリ後でな」
 イールビの唇が動く。
「た……」
「なんやて?」
「だから頼むと言っている!」
 ジースーはイールビに近寄る。
「君がそこまで言うのは何かあったんだね」
「……。生贄に取られておるのだ。私の妻は」
チュラーも構えを解き思い出す。
「確か盗賊に殺されてその恨みで、と聞いていたが」
「あれは嘘だ。私はムヒコーウェル姐さんの力を貰っている。そして姐さんはムビーの力を貰っている。変な動きをすれば全部筒抜けだからな」
ジースーは合点がいった。
「なるほど!それでムビーの力が切れて自由に動けるようになったのか」
「まあそんなとこだ」
 ジースーは続ける。
「でも、なんでそこまでしてムヒコーウェルを復活させなきゃ行けないんだい?」 
「あの人は元々強大なanythingを持っていた。だからムビーは手中に収めたかったんだろう。恨みの力が大きければ大きいほどムビーの魔力は力を増す。姐さんのanythingも相まってムビーには好都合だったんだろう。姐さんの力もあれば妻も取り戻せるやもしれん。そして…ムビーの復活も阻止できる」
「確かにね。嘘は言ってないみたいだし乗っかってもいいと思うんだ。どう?チュラー、ポッツ」
「んー、まあわしはそういう理由ならええと思うで」
チュラーはイールビに背を向ける。
「俺はまだ許してないからな…」
 そして振り向いた。

「全部終わったらきっちりケジメは付けさせてもらう」

イールビはフッと笑う
「望むところだ」
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