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そして出逢いは繰り返す
22話 世界を創りし者
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イールビの名前を聞いてムーフーは飛びかかった。
「イールビ!この前はよくも声をぉぉおおお!」
イールビは「まあ待て」と霧になって瞬間移動する。ムーフーのレイピアが空を切る。
「まあ落ち着け。この前はこの前だ。姐さんも先の大戦で糸が切れた。本番はここからだぞ」
「糸が切れたってどういうこと?もしかして姐さんって…」リファーが詰め寄る。
「そう、ムヒコーウェルの事だ」
ムヒコーウェルと聞いて全員の背筋が凍った。
「もしかしてムヒコーウェルをまた復活させるつもり?そうはさせないんだから!」
リファーは封印の術式を唱え始めた。
「だから待てと言っている!」イールビは続ける。
「姐さんは力が欲しいと願った。友に裏切られ世界から裏切られた恨みでな。そして力を手に入れた。魔王ムビーの力を。そして完全に敗れた今、純粋な姐さんの核だけが残った」
マカルは思い当たるようだった。
「もしかしてギャス村の刀の事じゃないかな」
イールビはニヤリと笑う。
「御明答!名刀なだけに…」
空気が再び一瞬で凍りついた。
「こほん」とイールビは咳払いすると。
「前はムビーの思念が入っていたからな、ムビー復活の為の力を集める役目をさせられていたんだ。表向きはムヒコーウェル復活に見えるがあれは姐さんが鍵になっていて完全に復活するとムビーが復活するようになっていたんだ」
ムーフーは怪訝な顔をする。
「お兄ぃからムヒコーウェルが復活したのを倒したって聞いたけど」
「あれはまだ完全な復活ではない。本当の復活はanythingを破壊する事なんだ」
「anythingを破壊するだなんてそんな事…」
「ムビーの復活にはanythingが邪魔らしい。どういう理由かは分からんがな。そして…お前」
イールビはマカルを見た。
「その力……もしや」
「え?なに?なに?何なの?」
「いや、いい」
「ちょっと!そこまで言っといて酷くない?」
「いずれな。とにかく、この二人を救うのもムビーの復活を阻止するのも姐さんの力が必要なんだ」
リファーはやはり受け入れられないようだった。
「ほんとに復活させても大丈夫なのかしら。あなたが嘘を言ってまた世界をぐちゃぐちゃにしようとしてるのかもしれない。そもそも何であなたがムビーの復活を阻止するわけ?」
イールビはやれやれと。
「俺は姐さんに付いてるだけだからな、信じるも信じないもどっちでもいい。ただお前らが気になっただけだ。信じないなら俺一人でやる。ついでにムビーのもう一つの呼名を教えてやろう。『世界を創りし者』」
一同は息を飲んだ。リファーはイールビの目を見つめ、マカル、ムーフーを見た。
「みんなどうする?私は信じてもいいかなって思ってる」
二人は顔を見合わせた。マカルが口を開く。
「リファーが信じるなら私も達信じるよ。ねえ、ムーフー」
「もちろんよ。私達はいつも一緒。運命共同体なんだから」
と、ニコッと笑った。リファーの顔もほころぶ。
「ありがとう。ムーフー、マカル」
「そろそろ殺意を消したらどうだ?」と、イールビは後ろのユランに呼びかける。
「バレてたんだ。僕はこの子らに従う」
「よし、じゃあまず姐さんを復活させるには巫女を探さなければならない。巫女はオーカマバレーの近くにいるらしい」
マカルが掛け声を上げる。
「そうと決まればレッツゴー!」
「イールビ!この前はよくも声をぉぉおおお!」
イールビは「まあ待て」と霧になって瞬間移動する。ムーフーのレイピアが空を切る。
「まあ落ち着け。この前はこの前だ。姐さんも先の大戦で糸が切れた。本番はここからだぞ」
「糸が切れたってどういうこと?もしかして姐さんって…」リファーが詰め寄る。
「そう、ムヒコーウェルの事だ」
ムヒコーウェルと聞いて全員の背筋が凍った。
「もしかしてムヒコーウェルをまた復活させるつもり?そうはさせないんだから!」
リファーは封印の術式を唱え始めた。
「だから待てと言っている!」イールビは続ける。
「姐さんは力が欲しいと願った。友に裏切られ世界から裏切られた恨みでな。そして力を手に入れた。魔王ムビーの力を。そして完全に敗れた今、純粋な姐さんの核だけが残った」
マカルは思い当たるようだった。
「もしかしてギャス村の刀の事じゃないかな」
イールビはニヤリと笑う。
「御明答!名刀なだけに…」
空気が再び一瞬で凍りついた。
「こほん」とイールビは咳払いすると。
「前はムビーの思念が入っていたからな、ムビー復活の為の力を集める役目をさせられていたんだ。表向きはムヒコーウェル復活に見えるがあれは姐さんが鍵になっていて完全に復活するとムビーが復活するようになっていたんだ」
ムーフーは怪訝な顔をする。
「お兄ぃからムヒコーウェルが復活したのを倒したって聞いたけど」
「あれはまだ完全な復活ではない。本当の復活はanythingを破壊する事なんだ」
「anythingを破壊するだなんてそんな事…」
「ムビーの復活にはanythingが邪魔らしい。どういう理由かは分からんがな。そして…お前」
イールビはマカルを見た。
「その力……もしや」
「え?なに?なに?何なの?」
「いや、いい」
「ちょっと!そこまで言っといて酷くない?」
「いずれな。とにかく、この二人を救うのもムビーの復活を阻止するのも姐さんの力が必要なんだ」
リファーはやはり受け入れられないようだった。
「ほんとに復活させても大丈夫なのかしら。あなたが嘘を言ってまた世界をぐちゃぐちゃにしようとしてるのかもしれない。そもそも何であなたがムビーの復活を阻止するわけ?」
イールビはやれやれと。
「俺は姐さんに付いてるだけだからな、信じるも信じないもどっちでもいい。ただお前らが気になっただけだ。信じないなら俺一人でやる。ついでにムビーのもう一つの呼名を教えてやろう。『世界を創りし者』」
一同は息を飲んだ。リファーはイールビの目を見つめ、マカル、ムーフーを見た。
「みんなどうする?私は信じてもいいかなって思ってる」
二人は顔を見合わせた。マカルが口を開く。
「リファーが信じるなら私も達信じるよ。ねえ、ムーフー」
「もちろんよ。私達はいつも一緒。運命共同体なんだから」
と、ニコッと笑った。リファーの顔もほころぶ。
「ありがとう。ムーフー、マカル」
「そろそろ殺意を消したらどうだ?」と、イールビは後ろのユランに呼びかける。
「バレてたんだ。僕はこの子らに従う」
「よし、じゃあまず姐さんを復活させるには巫女を探さなければならない。巫女はオーカマバレーの近くにいるらしい」
マカルが掛け声を上げる。
「そうと決まればレッツゴー!」
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