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旅とは先の見えない闇である
34話 魔界の狭間
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暗い夜道、ロッロが鼻を地面につけて匂いを嗅ぐ。
「わん!」(こっちです)
「行くわよ!」ムヒコーウェルはロッロのリードを握る。
ポッツは不思議に思う。
「ロッロってリードいるんか?付けたことないで」
「雰囲気よ雰囲気。支配してる感じするでしょ」
マカルも嫌悪感を露わにした。
「ちょっと酷いと思います!」と言ってポッツの影に隠れた。
「何言ってんのよ!犬っころだって喜んでるじゃない。ねぇ」
ムヒコーウェルはグイッとリードを引いた。
「キャウン!」(意外と嫌じゃないですぅ!)
「ほんまや、嫌がってるようには見えへんな。さすが魔女と魔犬やで」
恍惚の表情のロッロだったがふと真顔になった。
「わんわん!」(近いです!)
ムヒコーウェルは前に出る。
「ここね。この魔界の扉を開くにはとてつもない魔力が必要なの。誰が提供する?」
チュラーがムヒコーウェルを見た。
「あたしは嫌よ、めんどくさい。それにあたしがここで力を使い果たしたらこの先どうするのよ。誰が案内するのかしら?」
マカルが立候補するもムヒコーウェルに止められた。
「あんたはダメ!これからやらなきゃいけない事があるの」
すると、木の上から声が降ってきた。
「遅かったな!」
ユランが気づく。
「メクか!よく分かったな」
「長年ムビーを研究してきたんだぞ。大体の目星は着いていたさ」
メクは木から飛び降りた。
「魔力が必要だと言ったな。道理で開かないわけだ。俺がやってやる」
「そんなことしたらお前の力が…」
「そんなもんよ、やってみないとわかんねぇだろ?俺はこのために人生を捧げてきた。あのまま牢獄に繋がれてると思えばなんてことないさ。ところでポッツとか言ったな」
「な、なんや…」
「力を貸してほしい。さっきのあれ、見てて思ったんだ。私の力はどこか別の所から来ている。空間を破れば何か分かるかもしれない」
ポッツは何かに思い当たった。
「そう言えばメクがanythingを発動すると変なドラゴン来てたで、それのことか?」
「ドラゴン…なるどな。わがダッタン国の紋章はドラゴン。それしかないな。頼めるか?」
「お、おう、空間破ればええんやな。ほな行くで」
息を整える。
「波の呼吸」拳を繰り出す「コズミックウエ~~~~ィブ」
同時にメクの胸がポッと光り呻き声を上げる。
見えない地響き。透明な何かが迫る気配がした。
メクが指示を出す。
「今だ!やれ!」
「うぉぉおおおお!」
空間と拳が激突し、空間にヒビが入った。
パーンという音と共に空間が割れた。
そこに居たのは巨大なドラゴンだった。
メクは両手を広げた。
「おかえり、私の力…今、ひとつに!」
光を放ちドラゴンはメクに吸収された。
身動き出来ないほどの力の嵐のに皆耐えるのに必死だった。
ジースーは指示を出す。
「リファー!一応シールド貼っといて!」
リファーはハッとする。
「分かった、おにぃ!」
「それにしてもこの力は凄いなー魔界でもそうそう無いよ。何者だい?」
メクの光が収束する。
「私は生まれながらに人とは違った。明らかに魔力を持った子供として生まれた。これを恐れた先代のルイ王はアムーロ教会に助けを求め封印の義により力を封じ込めた。私が王になるのを恐れた理由でもある」
チュラーは納得がいったようだ。
「だからムビーを研究していたのか」
「そう、どうやら私の力ムビーによるものらしい。だからこの力を使えば必ず開くはず」
メクは大きく振りかぶった。
「ドラゴンクロー!!」
青緑に輝く爪は空間を引き裂き、僅かな隙間を力でこじ開ける。
「私はこの力のせいで!この力のせいで人生を狂わされた!こんな力くれてやるわ!!!!!行け!お前ら!ムビーをぶっ飛ばしてこい!!!」
ユランとヨッシューはみんなに別れを告げる。
「僕達はメクを見守る。だから行って!」
メクは狭間に押されてきた。
「閉じる前に早く行けぇぇえええ!」
ポッツが駈ける。
「メクありがとう!行かせてもらうわ!みんな行くで!!!」
それぞれに礼を言い空間の裂け目に入っていった。
最後の一人を見送るとメクは空間に弾かれ倒れた。
「わん!」(こっちです)
「行くわよ!」ムヒコーウェルはロッロのリードを握る。
ポッツは不思議に思う。
「ロッロってリードいるんか?付けたことないで」
「雰囲気よ雰囲気。支配してる感じするでしょ」
マカルも嫌悪感を露わにした。
「ちょっと酷いと思います!」と言ってポッツの影に隠れた。
「何言ってんのよ!犬っころだって喜んでるじゃない。ねぇ」
ムヒコーウェルはグイッとリードを引いた。
「キャウン!」(意外と嫌じゃないですぅ!)
「ほんまや、嫌がってるようには見えへんな。さすが魔女と魔犬やで」
恍惚の表情のロッロだったがふと真顔になった。
「わんわん!」(近いです!)
ムヒコーウェルは前に出る。
「ここね。この魔界の扉を開くにはとてつもない魔力が必要なの。誰が提供する?」
チュラーがムヒコーウェルを見た。
「あたしは嫌よ、めんどくさい。それにあたしがここで力を使い果たしたらこの先どうするのよ。誰が案内するのかしら?」
マカルが立候補するもムヒコーウェルに止められた。
「あんたはダメ!これからやらなきゃいけない事があるの」
すると、木の上から声が降ってきた。
「遅かったな!」
ユランが気づく。
「メクか!よく分かったな」
「長年ムビーを研究してきたんだぞ。大体の目星は着いていたさ」
メクは木から飛び降りた。
「魔力が必要だと言ったな。道理で開かないわけだ。俺がやってやる」
「そんなことしたらお前の力が…」
「そんなもんよ、やってみないとわかんねぇだろ?俺はこのために人生を捧げてきた。あのまま牢獄に繋がれてると思えばなんてことないさ。ところでポッツとか言ったな」
「な、なんや…」
「力を貸してほしい。さっきのあれ、見てて思ったんだ。私の力はどこか別の所から来ている。空間を破れば何か分かるかもしれない」
ポッツは何かに思い当たった。
「そう言えばメクがanythingを発動すると変なドラゴン来てたで、それのことか?」
「ドラゴン…なるどな。わがダッタン国の紋章はドラゴン。それしかないな。頼めるか?」
「お、おう、空間破ればええんやな。ほな行くで」
息を整える。
「波の呼吸」拳を繰り出す「コズミックウエ~~~~ィブ」
同時にメクの胸がポッと光り呻き声を上げる。
見えない地響き。透明な何かが迫る気配がした。
メクが指示を出す。
「今だ!やれ!」
「うぉぉおおおお!」
空間と拳が激突し、空間にヒビが入った。
パーンという音と共に空間が割れた。
そこに居たのは巨大なドラゴンだった。
メクは両手を広げた。
「おかえり、私の力…今、ひとつに!」
光を放ちドラゴンはメクに吸収された。
身動き出来ないほどの力の嵐のに皆耐えるのに必死だった。
ジースーは指示を出す。
「リファー!一応シールド貼っといて!」
リファーはハッとする。
「分かった、おにぃ!」
「それにしてもこの力は凄いなー魔界でもそうそう無いよ。何者だい?」
メクの光が収束する。
「私は生まれながらに人とは違った。明らかに魔力を持った子供として生まれた。これを恐れた先代のルイ王はアムーロ教会に助けを求め封印の義により力を封じ込めた。私が王になるのを恐れた理由でもある」
チュラーは納得がいったようだ。
「だからムビーを研究していたのか」
「そう、どうやら私の力ムビーによるものらしい。だからこの力を使えば必ず開くはず」
メクは大きく振りかぶった。
「ドラゴンクロー!!」
青緑に輝く爪は空間を引き裂き、僅かな隙間を力でこじ開ける。
「私はこの力のせいで!この力のせいで人生を狂わされた!こんな力くれてやるわ!!!!!行け!お前ら!ムビーをぶっ飛ばしてこい!!!」
ユランとヨッシューはみんなに別れを告げる。
「僕達はメクを見守る。だから行って!」
メクは狭間に押されてきた。
「閉じる前に早く行けぇぇえええ!」
ポッツが駈ける。
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