80 / 85
旅とは先の見えない闇である
38話 死に方は自分で
しおりを挟む
「じゃあどうする?何か手はあるのか?正義の味方が救ってくれるのか?」
「みんなでな、バーン!ドーン!ってすれば何とかなるやろ」
「それで仲間を失ってどうする。もう一人やられてるんだぞ!あと何人だ!一人?二人?三人?だったら僕が行く」
ポッツは言葉に詰まる。
ナツァーキは続ける。
「いいんだよ…僕はもう長くないから。せめて」
「でけへん!わしにはでけへんて。そんなことしたらどうなるか分からへんで」
ナツァーキは声を荒らげた。
「僕に死ぬ理由をくれ!病気なんかで死にたくない!もういつ死んでもおかしくない体なんだよ。だったら、だったら僕はみんなのために死にたい!頼む」
ポッツはナツァーキの目を見みた。
ポッツは頷く。
「ほな、行くで…」
「やってくれ」
ナツァーキは砂埃を巻き上げ消えた。
「今だ!やれ!」
「よっしゃ!コズミックウェ~~~イブ!」
ナツァーキの速度をコズミックウェイブが後押しする。
ゴウッと音を立てて時間と空間が歪みがナツァーキとギョウを包んだ。
「ナツァーキはん…中では何が起こっとるんや…」
光を更に超えたナツァーキは時間逆行を繰り返しギョウと接触する。ギョウもまた逆行の世界へ引きずり込まれた。
ムビーの息がかかるまえに。ギョウは人間だった姿へ戻る。
「お前…何がしたい」
「あんたも元は人間だろ。分かるよ。何があったかは知らないけど、もう一回やってみるのも悪くないぞ」
「うるさいガキだな。お前に何がわかる」
「わかんないけど立ち止まってるよりはいいのかなって。あの連中見てて思うんだ」
「お前の最後に付き合わされるのか俺は」
「最後?これから始まるんだよ。次がね。僕は信じてる」
「こざかしい奴だな。この亜空間は俺にしか閉じられねぇ。俺をこんな風にしたんだ、とことん付き合ってもらうからな」
「おっさんとは嫌だけどまあしょうがないか」
「お前も進めよ、くそガキ」
亜空間に歪みが吸い込まれ閉じた。
ポッツは閉じた空見つめた。
「進もう」
全員が頷きオーカマバレーに向かった。
道中黙って進む中プルリがヒャノの肩に乗ったブルーバードに興味を示した。
「このとりひゃん可愛いねぇ」
「うん、これはね私のパパが残してくれたの。ゲンゲンって言うんだけど」
「ゲンゲンさん元気か?」チュラーの目が曇った。
「パパは相変わらず意識が戻らないの。そっか、チュラーにぃもパパと修行してたんだっけ」
「あ、ああ…済まない…」
「なんで謝るの?」
「いや、いいんだ…それにしても芝刈ちゃんとしとけよってよく怒られたものだ」
笑いながら背を向けた所にジースーが戻ってきた。
「ごめんごめん手間取っちゃった」
ポッツが凄い剣幕で詰め寄る。
「何しとったんや!マギちゃんもナツァーキも亜空間に飲まれてしもたんやで!」
「そうなのか…済まない。色々準備に時間がかかってしまって」
チュラーはポッツを止める。
「やめろポッツ。ジースーも俺たちのためにやってきたんだろ?」
「うん」
「だったらいいじゃないか。お前の気持ちもわかる。だけどな、だいたいみんな一緒に足並みを揃えるというのは無理なんだ。みんな状況も能力も違う、知らないことだってあるからな」
「せやな、すまんかった」
ジースーは首を振る。
「大丈夫だよポッツ。僕も戦闘に参加できなかったのは悔しいよ」
チュラーはみんなの方を振り返る。
「俺たちにできることは、みんなそれぞれのやり方で戦える、誰でも加勢してみんなで戦えるようにガーデンの芝刈をすることなんだ。さあ、進むぞ」
チュラーはカゲロウの登る中オーカマバレーに向けて先陣を切った。
「みんなでな、バーン!ドーン!ってすれば何とかなるやろ」
「それで仲間を失ってどうする。もう一人やられてるんだぞ!あと何人だ!一人?二人?三人?だったら僕が行く」
ポッツは言葉に詰まる。
ナツァーキは続ける。
「いいんだよ…僕はもう長くないから。せめて」
「でけへん!わしにはでけへんて。そんなことしたらどうなるか分からへんで」
ナツァーキは声を荒らげた。
「僕に死ぬ理由をくれ!病気なんかで死にたくない!もういつ死んでもおかしくない体なんだよ。だったら、だったら僕はみんなのために死にたい!頼む」
ポッツはナツァーキの目を見みた。
ポッツは頷く。
「ほな、行くで…」
「やってくれ」
ナツァーキは砂埃を巻き上げ消えた。
「今だ!やれ!」
「よっしゃ!コズミックウェ~~~イブ!」
ナツァーキの速度をコズミックウェイブが後押しする。
ゴウッと音を立てて時間と空間が歪みがナツァーキとギョウを包んだ。
「ナツァーキはん…中では何が起こっとるんや…」
光を更に超えたナツァーキは時間逆行を繰り返しギョウと接触する。ギョウもまた逆行の世界へ引きずり込まれた。
ムビーの息がかかるまえに。ギョウは人間だった姿へ戻る。
「お前…何がしたい」
「あんたも元は人間だろ。分かるよ。何があったかは知らないけど、もう一回やってみるのも悪くないぞ」
「うるさいガキだな。お前に何がわかる」
「わかんないけど立ち止まってるよりはいいのかなって。あの連中見てて思うんだ」
「お前の最後に付き合わされるのか俺は」
「最後?これから始まるんだよ。次がね。僕は信じてる」
「こざかしい奴だな。この亜空間は俺にしか閉じられねぇ。俺をこんな風にしたんだ、とことん付き合ってもらうからな」
「おっさんとは嫌だけどまあしょうがないか」
「お前も進めよ、くそガキ」
亜空間に歪みが吸い込まれ閉じた。
ポッツは閉じた空見つめた。
「進もう」
全員が頷きオーカマバレーに向かった。
道中黙って進む中プルリがヒャノの肩に乗ったブルーバードに興味を示した。
「このとりひゃん可愛いねぇ」
「うん、これはね私のパパが残してくれたの。ゲンゲンって言うんだけど」
「ゲンゲンさん元気か?」チュラーの目が曇った。
「パパは相変わらず意識が戻らないの。そっか、チュラーにぃもパパと修行してたんだっけ」
「あ、ああ…済まない…」
「なんで謝るの?」
「いや、いいんだ…それにしても芝刈ちゃんとしとけよってよく怒られたものだ」
笑いながら背を向けた所にジースーが戻ってきた。
「ごめんごめん手間取っちゃった」
ポッツが凄い剣幕で詰め寄る。
「何しとったんや!マギちゃんもナツァーキも亜空間に飲まれてしもたんやで!」
「そうなのか…済まない。色々準備に時間がかかってしまって」
チュラーはポッツを止める。
「やめろポッツ。ジースーも俺たちのためにやってきたんだろ?」
「うん」
「だったらいいじゃないか。お前の気持ちもわかる。だけどな、だいたいみんな一緒に足並みを揃えるというのは無理なんだ。みんな状況も能力も違う、知らないことだってあるからな」
「せやな、すまんかった」
ジースーは首を振る。
「大丈夫だよポッツ。僕も戦闘に参加できなかったのは悔しいよ」
チュラーはみんなの方を振り返る。
「俺たちにできることは、みんなそれぞれのやり方で戦える、誰でも加勢してみんなで戦えるようにガーデンの芝刈をすることなんだ。さあ、進むぞ」
チュラーはカゲロウの登る中オーカマバレーに向けて先陣を切った。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる