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十七話
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それからしばらく、オーニーズ達は現れなかった。
寧ろ気配すら感じなくなっていた。
イヤザザ地区にも現れず、噂も聞かず、黒い霧の中で消息を絶ってから気づけば1年が経とうとしていた。
まるで散り散りになって、それぞれで力を蓄えているような。
そんな気がしていたロッロだったが、悪い噂も聞かないのでどこかで生きてはいるのだなと確信していた。
祠に近づく者もおらず、しばらく静かな時が訪れていた。
元々はイヤザザ地区で過ごしたり、修道院の手伝いをして気まぐれに過ごしていたロッロだったが、声を奪っている犯人である以上表立って行動できずにいたので、イールビの屋敷で常にイールビの側にいるようになっていた。
ロッロは犬の姿でいる事が少なくなっていた。
イールビの身の回りの世話をするのには人の姿をしている方が楽だし、何よりイールビがそれを求めた。
たまにイールビから支給された服を着なくてはいけなくて、どれもロッロの趣味では無かったが、必要とされている事や自分の為に準備してくれた事が嬉しくて喜んで着た。
メイド服やゴスロリファッションだったが。
合間合間にロッロが好きな歌を歌っていたら、「その歌好きなんか!俺も好き!」と興奮気味に言われ、一緒に歌ったり、お前の声で聴きたい、これを覚えてくれ、と蓄音機で一緒に曲を聴いて練習したりもした。
元々修道院で絵を描いていたので気まぐれにイールビを描いて見せたら物凄く喜んで屋敷に飾ってくれたりもした。
ロッロはこんなに充実した毎日を過ごした経験が無かった。
こんなに誰かに「自分らしさ」求められる事は無かった。
何となく趣味で歌を歌ったり、絵を描いたりしてきたが、どれも自己満足か小さな子供達の為にやってきた事だった。
それを披露する場も無く、誰からも褒められる事も無く、必要とされる事も無かったのだ。
それを必要とされるのはとても嬉しかった。
しかし、同時にイールビがロッロに隠れて泉の女神と仲良くしているのを知ってしまった。
修道院で声を奪おうとした夜に泉で誰かと話していたのを聞いてから心の片隅に引っかかってはいたのだが、常に行動を共にしているうちに、あの泉にたまに通っているのに気づき跡をつけてしまった。
ロッロにするのと同じように、一緒に歌ったり、ロッロに話すよりもうんと優しく丁寧に姫さま、姫さまと話しかけ、貴方の声で聴いてみたい、歌を歌って欲しい、と言っているのを聴いてしまった。
ああ、この人は私以外もそう言う人がいて。
私はその追加の1人に過ぎないんだな、と、
楽しく浮かれていたのは私だけで、心の寂しさは私1人では埋められていなかったのかと、胸が辛く苦しくなり、目頭から熱いものが込み上げるのを感じたが、グッと堪えて知らないふりをしたのだった。
そんなある日、イールビとロッロは些細な事で言い争いになった日があった。
ロッロは楽しげにオーニーズとの昔話をしただけだったが、イールビはそれが気に入らなかったのだ。
イールビは屋敷を出ろ、と冷たく言い放った。
完全にイールビの嫉妬である事にロッロは気づいて少し考えたが、イールビがそれを望むなら…と、
「今まで、私はとても楽しかったです、もっと一緒に色々してみたかったですが、私ではこの先も不快にさせるだけでしょう。至らず申し訳ありません。お世話になりました。ありがとうございました。どうか泉の女神様とは仲良く幸せに過ごされてくださいね」
と淡々と言い、玄関の扉を出ようとした。
「待て」
イールビが低く言った。
「知っていたのか」
「…すみません、見てしまいました」
ロッロはイールビの顔を見れなかった。
俯いたまま答えた。
「何とも思わなかったのか?」
「思いましたよ」
「どんな風に」
「…どんなって…。きっと今の貴方と同じ気持ちでしょう。それか、それ以上か」
「…そういうの感じないのかと思っていた」
「まさか。ただ、貴方にはたくさんのそういう人がいて、私はただその中の1人だっただけ、という事がわかりましたので、それを受け止めただけです。それでも必要とされているうちはと、お側にいましたが、不要になったのなら消えるのみです」
声が震えたが、最後まで強く、言った。
「いつから知っていた」
「初めて泉に行った日から」
「…」
「もう、行きますね」
ロッロは扉の方を向き直った、が。
「違う。たくさんはいない」
と、また低い声がした。
「確かにあの泉の女神…は、仲良くしているが…、お前ほどでは…。俺はだいぶ気を遣って接しているぞ。確かに歌声は好きだが、何でもは頼めないし聞いてもらえない。神聖なものなんだ。彼女には彼女の想い人もいる。お前が知ったというあの日に泉を見ていたら現れたんだ」
「…はい」
「~~あァッ、くそ、ちげーよ!バカ!!俺が誰と仲良くしよーが俺の勝手だろが!
あのな、この屋敷に呼んだのもお前が初めて、お前しかいない。この屋敷自体お前との為に作ったものなんだよ!お前が出て行ったらこんな屋敷爆破だわ爆破。それだけ気に入ってるって事だよ!わかれよ!もう二度と言わねぇからよく聞いとけよ!」
「…え、…」
「お前は俺にとって特別大切な存在なんだ。俺もお前といて楽しい。お前と歌うのが何よりも楽しい。お前に聴いてもらえるのが、歌ってもらえるのが1番嬉しい。だから、いなくならないでくれ。
明日にはどうなるかわからない世界だ。
病気になるかもしれない、いつ死ぬかもわからない。
俺は“ずっと”は無いと思ってるからこう言おう。
その時が来るまで、一緒にいてくれないか」
「……、…、ぅ…」
ロッロは堪えていた涙がぼろぼろこぼれて、顔がぐしゃぐしゃになるほど泣いていた。
その場から動けなくなっていた。
「私…、私は、魔族なんです、この世界で誰かを特別好きになってはいけないんです。自分でセーブしていたからこそ、誰も好きにならないし、ヤキモチも妬かない、そう決めてました。でも貴方は違った、他の誰よりも特別な存在になっていた……。そんな時に他の人とのやりとりを見て、貴方もそうなんだ、と思いました。特別な関係は作らない、良い意味では誰にも平等なのだと。でも…そんな姿を見て胸は痛かったんです…。必死に心を殺してました。
そんな…そんな風に、言われたら私…」
その先は言葉が詰まってしまい、静かな部屋に嗚咽だけが響いた。
「…まさかな。同じ気持ちでいたとは思わなかった。ふ……。俺だけ、そう、妬いてるのかと思ってた。正直お前の口から他の男の名前が出るだけでキツい」
「イールビ様…」
「……ごちゃごちゃ言わずに着いて来んかい」
「はい。…その時まで、どこまでも着いていきます」
「そーしてくれ。とりあえずお前の口から生意気が出なくなるまで調教だな」
「えっ、あの、それは、ちょっと」
「反論は許さん」
「あ、はい…」
とても静かな夜だった。
その日、2人は朝日を見るまでずっとずっと話をしていた。
寧ろ気配すら感じなくなっていた。
イヤザザ地区にも現れず、噂も聞かず、黒い霧の中で消息を絶ってから気づけば1年が経とうとしていた。
まるで散り散りになって、それぞれで力を蓄えているような。
そんな気がしていたロッロだったが、悪い噂も聞かないのでどこかで生きてはいるのだなと確信していた。
祠に近づく者もおらず、しばらく静かな時が訪れていた。
元々はイヤザザ地区で過ごしたり、修道院の手伝いをして気まぐれに過ごしていたロッロだったが、声を奪っている犯人である以上表立って行動できずにいたので、イールビの屋敷で常にイールビの側にいるようになっていた。
ロッロは犬の姿でいる事が少なくなっていた。
イールビの身の回りの世話をするのには人の姿をしている方が楽だし、何よりイールビがそれを求めた。
たまにイールビから支給された服を着なくてはいけなくて、どれもロッロの趣味では無かったが、必要とされている事や自分の為に準備してくれた事が嬉しくて喜んで着た。
メイド服やゴスロリファッションだったが。
合間合間にロッロが好きな歌を歌っていたら、「その歌好きなんか!俺も好き!」と興奮気味に言われ、一緒に歌ったり、お前の声で聴きたい、これを覚えてくれ、と蓄音機で一緒に曲を聴いて練習したりもした。
元々修道院で絵を描いていたので気まぐれにイールビを描いて見せたら物凄く喜んで屋敷に飾ってくれたりもした。
ロッロはこんなに充実した毎日を過ごした経験が無かった。
こんなに誰かに「自分らしさ」求められる事は無かった。
何となく趣味で歌を歌ったり、絵を描いたりしてきたが、どれも自己満足か小さな子供達の為にやってきた事だった。
それを披露する場も無く、誰からも褒められる事も無く、必要とされる事も無かったのだ。
それを必要とされるのはとても嬉しかった。
しかし、同時にイールビがロッロに隠れて泉の女神と仲良くしているのを知ってしまった。
修道院で声を奪おうとした夜に泉で誰かと話していたのを聞いてから心の片隅に引っかかってはいたのだが、常に行動を共にしているうちに、あの泉にたまに通っているのに気づき跡をつけてしまった。
ロッロにするのと同じように、一緒に歌ったり、ロッロに話すよりもうんと優しく丁寧に姫さま、姫さまと話しかけ、貴方の声で聴いてみたい、歌を歌って欲しい、と言っているのを聴いてしまった。
ああ、この人は私以外もそう言う人がいて。
私はその追加の1人に過ぎないんだな、と、
楽しく浮かれていたのは私だけで、心の寂しさは私1人では埋められていなかったのかと、胸が辛く苦しくなり、目頭から熱いものが込み上げるのを感じたが、グッと堪えて知らないふりをしたのだった。
そんなある日、イールビとロッロは些細な事で言い争いになった日があった。
ロッロは楽しげにオーニーズとの昔話をしただけだったが、イールビはそれが気に入らなかったのだ。
イールビは屋敷を出ろ、と冷たく言い放った。
完全にイールビの嫉妬である事にロッロは気づいて少し考えたが、イールビがそれを望むなら…と、
「今まで、私はとても楽しかったです、もっと一緒に色々してみたかったですが、私ではこの先も不快にさせるだけでしょう。至らず申し訳ありません。お世話になりました。ありがとうございました。どうか泉の女神様とは仲良く幸せに過ごされてくださいね」
と淡々と言い、玄関の扉を出ようとした。
「待て」
イールビが低く言った。
「知っていたのか」
「…すみません、見てしまいました」
ロッロはイールビの顔を見れなかった。
俯いたまま答えた。
「何とも思わなかったのか?」
「思いましたよ」
「どんな風に」
「…どんなって…。きっと今の貴方と同じ気持ちでしょう。それか、それ以上か」
「…そういうの感じないのかと思っていた」
「まさか。ただ、貴方にはたくさんのそういう人がいて、私はただその中の1人だっただけ、という事がわかりましたので、それを受け止めただけです。それでも必要とされているうちはと、お側にいましたが、不要になったのなら消えるのみです」
声が震えたが、最後まで強く、言った。
「いつから知っていた」
「初めて泉に行った日から」
「…」
「もう、行きますね」
ロッロは扉の方を向き直った、が。
「違う。たくさんはいない」
と、また低い声がした。
「確かにあの泉の女神…は、仲良くしているが…、お前ほどでは…。俺はだいぶ気を遣って接しているぞ。確かに歌声は好きだが、何でもは頼めないし聞いてもらえない。神聖なものなんだ。彼女には彼女の想い人もいる。お前が知ったというあの日に泉を見ていたら現れたんだ」
「…はい」
「~~あァッ、くそ、ちげーよ!バカ!!俺が誰と仲良くしよーが俺の勝手だろが!
あのな、この屋敷に呼んだのもお前が初めて、お前しかいない。この屋敷自体お前との為に作ったものなんだよ!お前が出て行ったらこんな屋敷爆破だわ爆破。それだけ気に入ってるって事だよ!わかれよ!もう二度と言わねぇからよく聞いとけよ!」
「…え、…」
「お前は俺にとって特別大切な存在なんだ。俺もお前といて楽しい。お前と歌うのが何よりも楽しい。お前に聴いてもらえるのが、歌ってもらえるのが1番嬉しい。だから、いなくならないでくれ。
明日にはどうなるかわからない世界だ。
病気になるかもしれない、いつ死ぬかもわからない。
俺は“ずっと”は無いと思ってるからこう言おう。
その時が来るまで、一緒にいてくれないか」
「……、…、ぅ…」
ロッロは堪えていた涙がぼろぼろこぼれて、顔がぐしゃぐしゃになるほど泣いていた。
その場から動けなくなっていた。
「私…、私は、魔族なんです、この世界で誰かを特別好きになってはいけないんです。自分でセーブしていたからこそ、誰も好きにならないし、ヤキモチも妬かない、そう決めてました。でも貴方は違った、他の誰よりも特別な存在になっていた……。そんな時に他の人とのやりとりを見て、貴方もそうなんだ、と思いました。特別な関係は作らない、良い意味では誰にも平等なのだと。でも…そんな姿を見て胸は痛かったんです…。必死に心を殺してました。
そんな…そんな風に、言われたら私…」
その先は言葉が詰まってしまい、静かな部屋に嗚咽だけが響いた。
「…まさかな。同じ気持ちでいたとは思わなかった。ふ……。俺だけ、そう、妬いてるのかと思ってた。正直お前の口から他の男の名前が出るだけでキツい」
「イールビ様…」
「……ごちゃごちゃ言わずに着いて来んかい」
「はい。…その時まで、どこまでも着いていきます」
「そーしてくれ。とりあえずお前の口から生意気が出なくなるまで調教だな」
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「あ、はい…」
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その日、2人は朝日を見るまでずっとずっと話をしていた。
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