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第1章 はじめまして。
私がここに来ることになった経緯
しおりを挟む「…………じゃあ、理華がここに来ることになった経緯を説明するわね」
女神様の言葉に私達は揃って頷いた。
「実は……世界はあなた達が生きてきた世界以外にもあるのよ。その世界の一つを私が管理しているのだけれど………その世界はあなた達の世界の優秀な魂を再利用して生まれた人達がいる世界なの。つまりーー……結論を言うとね、理華……あなたにはその世界に転生してほしいのよ」
「転生……?」
転生……?転生って輪廻転生とかの転生だよな?
「あなたの思う通り、輪廻転生をしてほしいのよ」
「え?でも、私は死んだ記憶が無いんですが…」
輪廻転生は死んだ魂が他の人物や生き物に生まれ変わるという考えだったはずだ。
仏教だったっけ?シッダールタが言ってたんじゃなかったっけ?目覚めた人の……
それか、鎌倉仏教の浄土信仰?
ーー……って……大事なのは、そこじゃないだろーが!私ーー……
「…………混乱させたようで申し訳ないわね。そのことについても説明するわ。」
若干、呆れられたような気がするが…………なんでだろう?理由が思い至らないんだが……
「理華は転生について色々な考えを知っているようだし、ダイアナは既に知っているから……転生という概念については、割愛するわね?」
私とダイアナが頷く。ダイアナの方はどこか、不安げだ。
今からーー……何を……伝えられるんだろう?
彼女が傷つかないといいなーー……
「まず、これからアナタが生きていく世界はーー…………あなたが先程まで生きていた世界とは大きく異なるわ」
大きく異なるってなんだろう?
みんな、人間の姿じゃないとか?
植物とかが喋るのかな?
SFみたいに、科学がかなり発達しているのかな?
未知なる世界へ向かうことは、思ったよりもワクワクする。
例えーー……佐々木理華という人間がなくなってしまうのだと分かっていても。
私がーー……わたしが私であることとーー……佐々木理華であった事実ーー……は決して消えないからだ。
「…………アナタが向かう世界は魔法を使えることが出来るの。それにーー……その世界自体が私達が転生させる魂のためにつくられたから、どの国でも転生についての文化があるわね」
「……そんな、ファンタジーな世界なんですか?」
以前、友人が読ませてくれた投稿小説は……ゲームの世界にある女の子が転生して活躍する話だった。他にも魔法のある国に異世界転移する話が多かったのを思い出す。
それが理由か、すごい凝ってる世界観だなーー……と思ってしまった。
まあ…………神様がつくった世界なら凝っていて当たり前か。
そう思い直し、新しい生活への高揚で胸を踊らせながら話を聴いているとーー……女神様は、顳顬を押さえて渋い顔をしていた。
頭痛がするのかもしれない……偏頭痛はねーー……めちゃくちゃ痛いんだよねーー……佐々木理華特製の私が適当にブレンドしたスパイスやハーブティーを女神様にプレゼントしたいなーー……
あ、あっちの世界には帰れないのかな?とってこれたらプレゼントするのになーー……
ーー……そんなことを考えていた。
「理華……話の途中でどんどん思考を広げていくのは、やめなさいな。全部、私に聴こえてるわよ?」
じゃあ、話が早いですね。
私のブレンドしたミックススパイスや特製ハーブティーってとってこれますか?
別に私がとって来なくていいんで、女神様も使ってみてください。
……少なくとも私には、効果ありましたよ?
「……その話は、今度にしましょう……話を戻すわね。この世界の魔法があなた達のいた世界にある科学のかわりだと思えばいいわ。だからか科学の概念は少ないわね。魔法は、天性の才能によるものーー……魔術は、努力によって得られるものだと……私は…………思っているわ」
「なるほど……魔法は生まれ持った能力で、魔術は学習能力だと考えればいいですか?」
「……理解が早いわね。それが、私がこの世界をあたえられて知った全てよ」
「…………え?」
女神様?あなたはーーーー……………………
……私が核心に触れようというときーー……
……私の足元からーー……
……女神様がダイアナを連れてきたような……
人智を超越した何かが私に取り巻いてきたーー……
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