130 / 206
第一部 第四章 隠された世界の真実
第二十九話 想いを重ねて
しおりを挟む
※このお話は作中に挿絵があります。
ルーカスはまだ見ぬ未来に、最悪の結末を想像して、不安を胸に募らせた。
(もしも、彼らを止められなかったら……)
止めたとしても、打開策を見出せなかったとしたら——と、思考が底なしの沼へ、堕ちて行こうとしていた。
そんな時だ。
「——ス、ルーカス!」
自分の名前を呼ぶ声と、両頬に「パチンッ」と弾けるような衝撃を感じて、思考が引き戻された。
瞼を開けると勿忘草色が映り込む。
長い睫毛、陶磁器のように滑らかな白い肌、眉は顰められているが、愛らしく整った目鼻立ちのイリアの顔が目の前にあり、じわりと痛みを感じる頬は彼女の手に包まれていた。
「……すまない。こう言う時こそ、気持ちを強く持たないといけないのにな」
大事を前に弱気となってしまっては、良い結果へも繋がらない。
悪い方向に思考が傾いてしまった事を、ルーカスは反省した。
「謝らないで。ルーカスが謝る事なんて、一つもないんだから。
……大体、ルーカスは自分に厳しすぎるのよ」
感情に流されず、己を律する事。
それはルーカスが心掛けている事だ。
しかし、自分ではまだまだ至らないと思うばかり。
「厳しすぎる」という彼女の指摘に、首を傾げた。
「そんな事はないと思うが……」
「そんな事ある。何日か前は怪我の治療を後回しにしてるし、過去の事は一人で痛みに耐えようとするし、今もちょっと弱音を吐いただけの事を謝るし。
……私だってルーカスの支えになりたいのに。一人で抱え込まないで」
イリアの切なる想いを乗せた、真っ直ぐな瞳が見つめて来る。
怪我の治療を受けた時も「何かあれば言ってね」と言われ、似たようなやりとりをしたと言うのに、中々に変え難い自分の性分を、ルーカスは忌々しく思った。
——そもそもの不安は、彼女の考えを聞いていない事にある。
今ならば、邪魔が入る事もない。
不安の種がハッキリとしているのなら問題を先送りせず、早急に取り払うべきだろう。
ルーカスはイリアの瞳を見つめ返し、彼女の考えを問う事にした。
「なら、聞きたい事があるんだ。
惑星延命術式の事、イリアが考える打開策を聞かせて欲しい」
頬にあったイリアの手が離れ、間近にあった顔の距離が僅かに遠のく。
「そうね。ちゃんと話せていなかったものね。選択肢はそう多くないし、誰もが思いつく方法とも言えるけど——」
そうして、イリアは打開策について話してくれた。
「まずは惑星延命術式に代わる、別の術式を構築する方法」
——これは最終的に惑星延命術式とそう変わらない性質に行きつくため、稼働のためのマナをどうするのかと言うのが一番の問題であり、現実的ではないらしい。
「根本の原因、魔神の侵攻を阻止、可能であれば排除する」
——クリフォトを支配する神。
女神と同等の、あるいはそれ以上かもしれない超常の存在であり、その力は未知数だ。
単純明快だが、「クリフォトへはどう行くのか?」という問題もあり、全容が見えない難易度の高い方法に思える。
イリアも「あちらへ渡る手段もないし、今すぐには難しい方法ね」と続けて見せた。
——そこから、もういくつかの案が語られたが、どれも一長一短。
実現性に欠ける物も多かった。
兎にも角にも、タイムリミットまでの時間が短すぎるのがネックだ。
ノエルが「時間がないんだよ」と匙を投げたのも頷ける。
やはり状況は絶望的なのだろうか、とまたも不安が這い出してきて、ルーカスは眉間に皺を寄せた。
「……また難しい顔してる。話は最後まで聞いて」
イリアが頬を膨らませて、皺の寄った眉間を突いた。
その仕草が場違いにも可愛いと思えてしまう分、まだ心に余裕はあるようだ。
「わかってるよ、話してくれ」
「うん。最後のこれが本命とも言える方法。
——本物の宝珠を復元するのよ」
「本物の宝珠の……そんな事が可能なのか?」
イリアが首を大きく縦に振り、自信に満ちた表情を浮かべた。
「ただ……復元にはノエルの協力が必要なんだけどね」
女神がその身を十の球体に変えたと言う宝珠。
術式の要石として、マナを円滑に循環させる役割を担うと同時に、エネルギーの供給源でもあるそれが復元可能だとすれば——。
事態は一気に好転する。
「教皇はこの方法を?」
知っているのか、という意味を込めて問う。
イリアが今度は首を横に振った。
「今日の様子を見たでしょう?
話そうにも頑なに聞こうとしないのよ」
「彼に従う使徒達も、か?」
「うん。暗黙と従っているわ」
使徒の本能が起因しているのだろうが、誰も異を唱えず暗に従うだけ、というのは不自然な気もする。
だが、個々の胸中を傍目から覗き見る事など不可能なので、確かめるべくもない。
「ルーカス、これを持っていて」
脈絡なく、イリアが自身の襟元に手を回し、衣服の下に隠された金の鎖を取り外して、差し出して来た。
彼女の瞳と同じ、淡い青色に輝く魔輝石らしき宝石がヘッドに飾られたペンデュラム型のネックレスだ。
ルーカスは手渡されたそれと、イリアの顔を交互に見つめる。
「これは?」
「お守り。あの子は、敵と定めた相手には容赦がないから……だから、ルーカスに持っていて欲しいの。
私にはこれがあるから」
イリアは左腕を胸の位置へ持ち上げた。
腕には柘榴石があしらわれ、金細工で繋がれた細身の腕輪が輝いている。
ルーカスが彼女へ贈った品だ。
自分の瞳と同じ色の装飾品を、お守りと思って身に着けてくれている事がルーカスは嬉しかった。
「ありがとう。肌身離さず、身に着けるよ」
「うん。難しいってわかってるけど、ノエルを説得して——仮に、出来なかったとしても、生きて帰ろう。それで皆が笑って歩ける道を、一緒に探すの」
イリアは一瞬、悲し気な表情を見せたが、すぐに微笑んで見せた。
先日も見た、凪いだように穏やかな笑顔で〝一緒に〟と、未来を語っている。
てっきり、イリアは自らを犠牲に、世界を存続させる覚悟を決めたのだと思い込んでいたが、違ったようだ。
ならば——と、ルーカスは彼女の〝願い〟と、これまで立てた〝誓い〟をペンデュラムと共に拳へ握り締めた。
伝えられた想いを、無下にはしない。
「——その願い、必ず叶えよう。共に未来を紡ぐんだ。
勿論、ノエルも一緒に連れて帰るぞ。
彼の力が必要だから——じゃなくて、辛い経験をした分、生きて幸せになって欲しい」
対話での説得は叶わず、イリアも暗に諦めるかのような発言をしたが、刃を交える事で分かり合える事もある。
だから、悲観する必要はまだ、ない。
自分と彼女の不安を振り払い、気持ちを奮い立たせるようにルーカスは力強い笑みを見せた。
すると、イリアの目尻から雫が一粒、流れて落ちて、凪いだ海に波紋を生んだ。
「うん……うん。帰る時はノエルも一緒に、だね。ありがとう、ルーカス」
「俺の方こそ、話せて良かった。ありがとな」
ルーカスはイリアと、どちらからともなく空いた手を伸ばし、繋ぎ合わせる。
「ノエルを止めよう」
「共に生きる、未来のために」
自然と顔の距離が縮まり、吐息のかかる位置で止まる。
ルーカスは瞼を閉じると、イリアを引き寄せて、唇を重ねた。
お互いの鼓動を感じながら、想いを重ね、確かめ合うように——。
明日、決戦の地となる聖地巡礼の真なる終着点、北の大神殿〝神の真意〟にてルーカス達を待ち受けているのは、未だかつてない強敵だ。
【法王】の神秘を宿す女神の代理人、教皇聖下ノエル。
神聖騎士団を束ねる頂点、使徒と噂される、聖騎士団長アイゼン。
そして女神の恩寵たる神秘を宿した、女神の使徒達。
お互いの信念を懸けた、これまでにない厳しい戦いが待ち受けている事だろう。
生命の保証はなく、仲間の誰かが倒れるかもしれない。
それでも、戦わなければならない。
信念と——命を賭して。
守りたい人がいる。
共に歩みたい未来がある。
可能性が僅かでもあるのなら、手を伸ばして、足掻いて。
(願いを叶え。
誓いを守り。
未来を、切り開く——!)
ルーカスは想いを貫くため、仲間達と共に決戦へと挑む。
第一部 第四章
「隠された世界の真実」
終幕。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次章
第一部 第五章
「女神のゆりかご」
何を救うため、何を犠牲にするのか。
彼らは選択を迫られる。
ルーカスは新たな道を、未来を切り開く事が出来るのか——?
剣と魔法、愛と歌で紡ぐ物語は大きな転換点を迎える。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
読了ありがとうございます。
これにて第四章終幕です!
この後はいくつか番外編が続きます。
本編に関係ないお話もありますが、もし宜しければ目を通して頂けると嬉しいです。
次の第五章は第一部の締めくくり。
ルーカスvsノエル
それぞれの信念を懸けた戦いが繰り広げられる事になります。
戦いの行方。
その後に世界はどう進んでいくのか。
続きも是非、その目でお確かめ下さい。
ルーカスはまだ見ぬ未来に、最悪の結末を想像して、不安を胸に募らせた。
(もしも、彼らを止められなかったら……)
止めたとしても、打開策を見出せなかったとしたら——と、思考が底なしの沼へ、堕ちて行こうとしていた。
そんな時だ。
「——ス、ルーカス!」
自分の名前を呼ぶ声と、両頬に「パチンッ」と弾けるような衝撃を感じて、思考が引き戻された。
瞼を開けると勿忘草色が映り込む。
長い睫毛、陶磁器のように滑らかな白い肌、眉は顰められているが、愛らしく整った目鼻立ちのイリアの顔が目の前にあり、じわりと痛みを感じる頬は彼女の手に包まれていた。
「……すまない。こう言う時こそ、気持ちを強く持たないといけないのにな」
大事を前に弱気となってしまっては、良い結果へも繋がらない。
悪い方向に思考が傾いてしまった事を、ルーカスは反省した。
「謝らないで。ルーカスが謝る事なんて、一つもないんだから。
……大体、ルーカスは自分に厳しすぎるのよ」
感情に流されず、己を律する事。
それはルーカスが心掛けている事だ。
しかし、自分ではまだまだ至らないと思うばかり。
「厳しすぎる」という彼女の指摘に、首を傾げた。
「そんな事はないと思うが……」
「そんな事ある。何日か前は怪我の治療を後回しにしてるし、過去の事は一人で痛みに耐えようとするし、今もちょっと弱音を吐いただけの事を謝るし。
……私だってルーカスの支えになりたいのに。一人で抱え込まないで」
イリアの切なる想いを乗せた、真っ直ぐな瞳が見つめて来る。
怪我の治療を受けた時も「何かあれば言ってね」と言われ、似たようなやりとりをしたと言うのに、中々に変え難い自分の性分を、ルーカスは忌々しく思った。
——そもそもの不安は、彼女の考えを聞いていない事にある。
今ならば、邪魔が入る事もない。
不安の種がハッキリとしているのなら問題を先送りせず、早急に取り払うべきだろう。
ルーカスはイリアの瞳を見つめ返し、彼女の考えを問う事にした。
「なら、聞きたい事があるんだ。
惑星延命術式の事、イリアが考える打開策を聞かせて欲しい」
頬にあったイリアの手が離れ、間近にあった顔の距離が僅かに遠のく。
「そうね。ちゃんと話せていなかったものね。選択肢はそう多くないし、誰もが思いつく方法とも言えるけど——」
そうして、イリアは打開策について話してくれた。
「まずは惑星延命術式に代わる、別の術式を構築する方法」
——これは最終的に惑星延命術式とそう変わらない性質に行きつくため、稼働のためのマナをどうするのかと言うのが一番の問題であり、現実的ではないらしい。
「根本の原因、魔神の侵攻を阻止、可能であれば排除する」
——クリフォトを支配する神。
女神と同等の、あるいはそれ以上かもしれない超常の存在であり、その力は未知数だ。
単純明快だが、「クリフォトへはどう行くのか?」という問題もあり、全容が見えない難易度の高い方法に思える。
イリアも「あちらへ渡る手段もないし、今すぐには難しい方法ね」と続けて見せた。
——そこから、もういくつかの案が語られたが、どれも一長一短。
実現性に欠ける物も多かった。
兎にも角にも、タイムリミットまでの時間が短すぎるのがネックだ。
ノエルが「時間がないんだよ」と匙を投げたのも頷ける。
やはり状況は絶望的なのだろうか、とまたも不安が這い出してきて、ルーカスは眉間に皺を寄せた。
「……また難しい顔してる。話は最後まで聞いて」
イリアが頬を膨らませて、皺の寄った眉間を突いた。
その仕草が場違いにも可愛いと思えてしまう分、まだ心に余裕はあるようだ。
「わかってるよ、話してくれ」
「うん。最後のこれが本命とも言える方法。
——本物の宝珠を復元するのよ」
「本物の宝珠の……そんな事が可能なのか?」
イリアが首を大きく縦に振り、自信に満ちた表情を浮かべた。
「ただ……復元にはノエルの協力が必要なんだけどね」
女神がその身を十の球体に変えたと言う宝珠。
術式の要石として、マナを円滑に循環させる役割を担うと同時に、エネルギーの供給源でもあるそれが復元可能だとすれば——。
事態は一気に好転する。
「教皇はこの方法を?」
知っているのか、という意味を込めて問う。
イリアが今度は首を横に振った。
「今日の様子を見たでしょう?
話そうにも頑なに聞こうとしないのよ」
「彼に従う使徒達も、か?」
「うん。暗黙と従っているわ」
使徒の本能が起因しているのだろうが、誰も異を唱えず暗に従うだけ、というのは不自然な気もする。
だが、個々の胸中を傍目から覗き見る事など不可能なので、確かめるべくもない。
「ルーカス、これを持っていて」
脈絡なく、イリアが自身の襟元に手を回し、衣服の下に隠された金の鎖を取り外して、差し出して来た。
彼女の瞳と同じ、淡い青色に輝く魔輝石らしき宝石がヘッドに飾られたペンデュラム型のネックレスだ。
ルーカスは手渡されたそれと、イリアの顔を交互に見つめる。
「これは?」
「お守り。あの子は、敵と定めた相手には容赦がないから……だから、ルーカスに持っていて欲しいの。
私にはこれがあるから」
イリアは左腕を胸の位置へ持ち上げた。
腕には柘榴石があしらわれ、金細工で繋がれた細身の腕輪が輝いている。
ルーカスが彼女へ贈った品だ。
自分の瞳と同じ色の装飾品を、お守りと思って身に着けてくれている事がルーカスは嬉しかった。
「ありがとう。肌身離さず、身に着けるよ」
「うん。難しいってわかってるけど、ノエルを説得して——仮に、出来なかったとしても、生きて帰ろう。それで皆が笑って歩ける道を、一緒に探すの」
イリアは一瞬、悲し気な表情を見せたが、すぐに微笑んで見せた。
先日も見た、凪いだように穏やかな笑顔で〝一緒に〟と、未来を語っている。
てっきり、イリアは自らを犠牲に、世界を存続させる覚悟を決めたのだと思い込んでいたが、違ったようだ。
ならば——と、ルーカスは彼女の〝願い〟と、これまで立てた〝誓い〟をペンデュラムと共に拳へ握り締めた。
伝えられた想いを、無下にはしない。
「——その願い、必ず叶えよう。共に未来を紡ぐんだ。
勿論、ノエルも一緒に連れて帰るぞ。
彼の力が必要だから——じゃなくて、辛い経験をした分、生きて幸せになって欲しい」
対話での説得は叶わず、イリアも暗に諦めるかのような発言をしたが、刃を交える事で分かり合える事もある。
だから、悲観する必要はまだ、ない。
自分と彼女の不安を振り払い、気持ちを奮い立たせるようにルーカスは力強い笑みを見せた。
すると、イリアの目尻から雫が一粒、流れて落ちて、凪いだ海に波紋を生んだ。
「うん……うん。帰る時はノエルも一緒に、だね。ありがとう、ルーカス」
「俺の方こそ、話せて良かった。ありがとな」
ルーカスはイリアと、どちらからともなく空いた手を伸ばし、繋ぎ合わせる。
「ノエルを止めよう」
「共に生きる、未来のために」
自然と顔の距離が縮まり、吐息のかかる位置で止まる。
ルーカスは瞼を閉じると、イリアを引き寄せて、唇を重ねた。
お互いの鼓動を感じながら、想いを重ね、確かめ合うように——。
明日、決戦の地となる聖地巡礼の真なる終着点、北の大神殿〝神の真意〟にてルーカス達を待ち受けているのは、未だかつてない強敵だ。
【法王】の神秘を宿す女神の代理人、教皇聖下ノエル。
神聖騎士団を束ねる頂点、使徒と噂される、聖騎士団長アイゼン。
そして女神の恩寵たる神秘を宿した、女神の使徒達。
お互いの信念を懸けた、これまでにない厳しい戦いが待ち受けている事だろう。
生命の保証はなく、仲間の誰かが倒れるかもしれない。
それでも、戦わなければならない。
信念と——命を賭して。
守りたい人がいる。
共に歩みたい未来がある。
可能性が僅かでもあるのなら、手を伸ばして、足掻いて。
(願いを叶え。
誓いを守り。
未来を、切り開く——!)
ルーカスは想いを貫くため、仲間達と共に決戦へと挑む。
第一部 第四章
「隠された世界の真実」
終幕。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次章
第一部 第五章
「女神のゆりかご」
何を救うため、何を犠牲にするのか。
彼らは選択を迫られる。
ルーカスは新たな道を、未来を切り開く事が出来るのか——?
剣と魔法、愛と歌で紡ぐ物語は大きな転換点を迎える。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
読了ありがとうございます。
これにて第四章終幕です!
この後はいくつか番外編が続きます。
本編に関係ないお話もありますが、もし宜しければ目を通して頂けると嬉しいです。
次の第五章は第一部の締めくくり。
ルーカスvsノエル
それぞれの信念を懸けた戦いが繰り広げられる事になります。
戦いの行方。
その後に世界はどう進んでいくのか。
続きも是非、その目でお確かめ下さい。
0
あなたにおすすめの小説
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
〈完結〉βの兎獣人はαの王子に食べられる
ごろごろみかん。
恋愛
α、Ω、βの第二性別が存在する獣人の国、フワロー。
「運命の番が現れたから」
その一言で二年付き合ったαの恋人に手酷く振られたβの兎獣人、ティナディア。
傷心から酒を飲み、酔っ払ったティナはその夜、美しいαの狐獣人の青年と一夜の関係を持ってしまう。
夜の記憶は一切ないが、とにかくαの男性はもうこりごり!と彼女は文字どおり脱兎のごとく、彼から逃げ出した。
しかし、彼はそんなティナに向かってにっこり笑って言ったのだ。
「可愛い兎の娘さんが、ヤリ捨てなんて、しないよね?」
*狡猾な狐(α)と大切な記憶を失っている兎(β)の、過去の約束を巡るお話
*オメガバース設定ですが、独自の解釈があります
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
