162 / 206
第一部 第五章 女神のゆりかご
第二十話 新たなる使徒の誕生 二兎と【剛毅】③
しおりを挟む
シャノンが瞼を開けると、自分の体を天へ昇る眩い光の御柱が包んでいた。
腹部へ一撃をもらったはずだが、痛みはなく傍目にも負傷している様子は見られない。
これも祝福の恩恵だろうか、と左手のひらにしかと刻まれた聖痕を見つめて、シャノンは思った。
(あの人が……女神様なのね)
顔は窺えなかったが、声と姿形はイリアに良く似ていた。
だが、今はそれを振り返っている場合ではない。
シャノンは拳を握り締めて立ち上がった。
体という器は力で満たされ、気力に溢れている。
女神より授かった【恋人】の神秘の能力のお陰だ。
発現した能力は——〝愛〟。
誰かを愛し、愛される気持ちをシャノンの力へ変換する、というもの。
親愛、友愛、恋愛。
愛情の種類は様々だけれど——。
父、母、兄、妹。
従兄妹、親戚、友達、知人。
自慢ではないが、沢山の人に愛されている自覚がシャノンにはあった。
「面白い事になってきたなァ!?」
陽気に声を弾ませたテットが拳を前面に打ち出し、シャノンへ向かって跳んで来るの見えた。
シャノンは勢いよく体を後方へ反らせて飛ぶ。
直後に響いた破砕音を聞きながら地面に手を付けて、孤を描くように回転。
何度か同じ動作を繰り返して——シェリルの近くへ着地した。
「逃げの一辺倒かァ?
さっきの光、お前ら雌兎も女神サマの恩寵を頂いたんだろ?
見せてみろよ、その力をよォ!!」
みなぎる闘志を全身に纏った男が、ゆらり、と体を起こす。
ぎらつく榛色の瞳、犬歯の覗く大きく開かれた口。
戦いを楽しみ、渇望する様は飢えた獣そのものだ。
傲慢に振るまうだけの力が男にある事は認めよう。
けれども——。
(やっぱり、駄犬ね)
(躾がなっていない、という点については同意します)
シャノンとシェリルは、繋がる意識の中で笑いあった。
(この力があれば、負けないわ。
そうでしょう? シェリル)
(ええ、お姉様)
シャノンと同様に、シェリルも女神の祝福を受けている。
二人の力を合わせれば、テットなど敵ではない。
「そう吠えなくても、見せてあげるわよ!」
シャノンは左手を、シェリルは右手を。
聖痕の刻まれた互いの手のひらを重ね合わせた。
すると、星のように瞬くマナの粒子が二人の周囲を舞った。
シェリルが授かった神秘は【節制】。
調和と均衡を司る神秘だ。
その能力は——〝無限大〟。
他者の能力を引き上げ、増幅させる能力を発現させていた。
そしてシャノンは、【恋人】の神秘によってもう一つ。
愛の絆を結んだ任意の相手へ力を貸し与える〝親和〟の能力を得ていた。
(私が〝無限大〟でお姉様の力を増幅し)
(その力を私が〝親和〟でシェリルに貸し与える)
舞い踊るマナが、激しく白光した。
すると、どうだろう。
重ね合わせたそれぞれの手の甲から、マナで形作られた天の御使いの如き翼が生えた。
ほんのり桃色に色付く白き翼は、シャノンと〝親和〟の対象者を繋ぐ魔術回路が具象化したもの。
更に〝無限大〟は調律の魔術にも影響を与え、二人の精神の繋がりをより深く、強固に結んでいった。
個と言う境界線が溶け合って——まるで一人の人間であるような錯覚に陥る。
まさに一心同体だ。
かくして、反撃の準備は此処に整った。
シャノンはシェリルから剣を受け取って構え、シェリルは氷の魔術で身の丈の半分はある大盾を生成して構える。
テットを視界に捉えれば、差し出した手の人差し指を動かして、かかってこいと誘ってきた。
「驕っていられるのも、今だけよ!」
「驕っていられるのも、今だけです!」
同調する声と同じく、二人は同時に駆け出した。
「正面から来るか!
イイぜェ、打ち合いと行こう!!」
テットの駆ける姿が見えて、程なく射程の交わる距離。
黄金色に燃える拳が打ち出された。
シェリルが前へ。
〝守護結界〟の魔術を施した氷の盾で受ける。
と、鈍い音が響いた。
けれども、二つの力で昇華された守りは簡単に破られるものではない。
盾に拳が当たった一瞬、テットの動きが止まる。
次の拳が打ちこまれるまでの僅かな時間だが、そこを狙ってシャノンは剣戟を繰り出した。
「やああぁッ!」
斬って、突いて、薙ぎ払い、また斬る。
己の強みを活かした、神速の剣舞をお見舞いする。
〝愛〟と〝無限大〟で強化されたシャノンの剣は、鋭く速い。
闘気の守りなど、紙同然。
一撃、一撃が、厚い筋肉の外皮を纏ったテットの皮膚へ傷を負わせていった。
「お、おお!?」
思わぬ有効打を受けて、テットが下がった。
窮寇は追う事なかれ。
シャノンとシェリルは追い縋らずに留まり、次の行動へと備える。
互いの役割は単純明快。
シャノンは攻撃、シェリルは防御。
一つの事柄に徹するだけ。
戦法も単純だが、純粋に強化された力に小細工は必要ない。
二人は悠然と構え、心の余裕を表して笑った。
「覚悟する事ね、駄犬」
「私達がきっちり、躾直してあげます」
獲物だと思っていた自分達に、脛を齧られたテットの気分は如何程だろう。
激昂して冷静さを欠いてくれれば、願ったり叶ったりではあるが——。
「くっくははは!!
圧倒的な力! 胸が躍るなァ!
侮った事を詫びよう、強敵よ!!
存分に死合おうじゃねーか!!」
逆境にあっても、大笑いで喜んでいる。
楽しそうにギラギラと瞳を輝かせて。
根っからの戦闘狂だ。
「ならお望み通り、」
「抗う余地のない力で以って、」
「教えてあげるわ!」
「教えてあげましょう!」
同調した文言の後、場に三人の殺気が垂れこめ緊張が走る。
死合いの継続、再びの衝突を予見した。
——刹那の事。
大地が、鳴動した。
かつての大災害の時のように。
地が「ゴーッ」と低い悲鳴をあげて、荒波の如くうねる。
「うおぉ!? ノエルサマの計画の影響か!?」
「ちょ、このタイミングで!?」
立っている事が難しい。
この状態ではさすがに戦えず、三人は身を低く屈めて静止した。
視界の片隅に見える大神殿の壁面がパラパラと崩れ落ちている。
ともすれば、全てを飲み込んでしまいそうな揺れだ。
……嫌な、予感がした。
宝珠の祭壇へと降りた皆——。
「お兄様とお義姉様は無事だろうか」と、不安が胸に落ちる。
シャノンはこの時願った。
せめて〝親和〟の加護が、二人へ届きますように、と。
暫くの時を経て、震動は収まりを見せる。
「——ったく、せっかくの空気が台無しだな。
が、仕切り直しだ。
おら、構えろ。やんぞッ!!」
がしがしと頭を掻いてテットが起き上がり、構えた。
体勢を整えながら二人は思う。
(情緒も何もあったものではありませんね)
(ここまで来ると、逆に感心するしかないわ)
戦いに情熱を注ぐ姿勢は見事だ。
どの道、この男を倒さなければ先へは進めない。
気持ちを切り替えよう、とシャノンは銀色に煌めく剣を正面に構えた。
だが、それもまた予期せぬ脅威の出現に裏切られる事となる。
一触即発、そんな状況の中。
生温く、息苦しさを感じる風が吹いた。
そして、視界に黒い雪が舞い——。
次の瞬間。
それは脅威を形作っていった。
眼前でありありとその様を見せつけられたシャノンは、驚愕に眼を見開く。
「ああ!? どうなってんだ!?」
テットも狼狽えている。
大地の鳴動は兆しだったのだ。
〝門〟という脅威の到来を告げる、歌。
しかも、一つではない。
片手に収まりきらない数の〝門〟が、周囲に出現していた。
「何なのよ……っ!」
「一体、何が起きて……」
胸に落ちた不安が増してゆく。
鼓動が早鐘の警鐘を鳴らし、嫌な汗が頬を伝った。
(お兄様、お義姉様——!)
腹部へ一撃をもらったはずだが、痛みはなく傍目にも負傷している様子は見られない。
これも祝福の恩恵だろうか、と左手のひらにしかと刻まれた聖痕を見つめて、シャノンは思った。
(あの人が……女神様なのね)
顔は窺えなかったが、声と姿形はイリアに良く似ていた。
だが、今はそれを振り返っている場合ではない。
シャノンは拳を握り締めて立ち上がった。
体という器は力で満たされ、気力に溢れている。
女神より授かった【恋人】の神秘の能力のお陰だ。
発現した能力は——〝愛〟。
誰かを愛し、愛される気持ちをシャノンの力へ変換する、というもの。
親愛、友愛、恋愛。
愛情の種類は様々だけれど——。
父、母、兄、妹。
従兄妹、親戚、友達、知人。
自慢ではないが、沢山の人に愛されている自覚がシャノンにはあった。
「面白い事になってきたなァ!?」
陽気に声を弾ませたテットが拳を前面に打ち出し、シャノンへ向かって跳んで来るの見えた。
シャノンは勢いよく体を後方へ反らせて飛ぶ。
直後に響いた破砕音を聞きながら地面に手を付けて、孤を描くように回転。
何度か同じ動作を繰り返して——シェリルの近くへ着地した。
「逃げの一辺倒かァ?
さっきの光、お前ら雌兎も女神サマの恩寵を頂いたんだろ?
見せてみろよ、その力をよォ!!」
みなぎる闘志を全身に纏った男が、ゆらり、と体を起こす。
ぎらつく榛色の瞳、犬歯の覗く大きく開かれた口。
戦いを楽しみ、渇望する様は飢えた獣そのものだ。
傲慢に振るまうだけの力が男にある事は認めよう。
けれども——。
(やっぱり、駄犬ね)
(躾がなっていない、という点については同意します)
シャノンとシェリルは、繋がる意識の中で笑いあった。
(この力があれば、負けないわ。
そうでしょう? シェリル)
(ええ、お姉様)
シャノンと同様に、シェリルも女神の祝福を受けている。
二人の力を合わせれば、テットなど敵ではない。
「そう吠えなくても、見せてあげるわよ!」
シャノンは左手を、シェリルは右手を。
聖痕の刻まれた互いの手のひらを重ね合わせた。
すると、星のように瞬くマナの粒子が二人の周囲を舞った。
シェリルが授かった神秘は【節制】。
調和と均衡を司る神秘だ。
その能力は——〝無限大〟。
他者の能力を引き上げ、増幅させる能力を発現させていた。
そしてシャノンは、【恋人】の神秘によってもう一つ。
愛の絆を結んだ任意の相手へ力を貸し与える〝親和〟の能力を得ていた。
(私が〝無限大〟でお姉様の力を増幅し)
(その力を私が〝親和〟でシェリルに貸し与える)
舞い踊るマナが、激しく白光した。
すると、どうだろう。
重ね合わせたそれぞれの手の甲から、マナで形作られた天の御使いの如き翼が生えた。
ほんのり桃色に色付く白き翼は、シャノンと〝親和〟の対象者を繋ぐ魔術回路が具象化したもの。
更に〝無限大〟は調律の魔術にも影響を与え、二人の精神の繋がりをより深く、強固に結んでいった。
個と言う境界線が溶け合って——まるで一人の人間であるような錯覚に陥る。
まさに一心同体だ。
かくして、反撃の準備は此処に整った。
シャノンはシェリルから剣を受け取って構え、シェリルは氷の魔術で身の丈の半分はある大盾を生成して構える。
テットを視界に捉えれば、差し出した手の人差し指を動かして、かかってこいと誘ってきた。
「驕っていられるのも、今だけよ!」
「驕っていられるのも、今だけです!」
同調する声と同じく、二人は同時に駆け出した。
「正面から来るか!
イイぜェ、打ち合いと行こう!!」
テットの駆ける姿が見えて、程なく射程の交わる距離。
黄金色に燃える拳が打ち出された。
シェリルが前へ。
〝守護結界〟の魔術を施した氷の盾で受ける。
と、鈍い音が響いた。
けれども、二つの力で昇華された守りは簡単に破られるものではない。
盾に拳が当たった一瞬、テットの動きが止まる。
次の拳が打ちこまれるまでの僅かな時間だが、そこを狙ってシャノンは剣戟を繰り出した。
「やああぁッ!」
斬って、突いて、薙ぎ払い、また斬る。
己の強みを活かした、神速の剣舞をお見舞いする。
〝愛〟と〝無限大〟で強化されたシャノンの剣は、鋭く速い。
闘気の守りなど、紙同然。
一撃、一撃が、厚い筋肉の外皮を纏ったテットの皮膚へ傷を負わせていった。
「お、おお!?」
思わぬ有効打を受けて、テットが下がった。
窮寇は追う事なかれ。
シャノンとシェリルは追い縋らずに留まり、次の行動へと備える。
互いの役割は単純明快。
シャノンは攻撃、シェリルは防御。
一つの事柄に徹するだけ。
戦法も単純だが、純粋に強化された力に小細工は必要ない。
二人は悠然と構え、心の余裕を表して笑った。
「覚悟する事ね、駄犬」
「私達がきっちり、躾直してあげます」
獲物だと思っていた自分達に、脛を齧られたテットの気分は如何程だろう。
激昂して冷静さを欠いてくれれば、願ったり叶ったりではあるが——。
「くっくははは!!
圧倒的な力! 胸が躍るなァ!
侮った事を詫びよう、強敵よ!!
存分に死合おうじゃねーか!!」
逆境にあっても、大笑いで喜んでいる。
楽しそうにギラギラと瞳を輝かせて。
根っからの戦闘狂だ。
「ならお望み通り、」
「抗う余地のない力で以って、」
「教えてあげるわ!」
「教えてあげましょう!」
同調した文言の後、場に三人の殺気が垂れこめ緊張が走る。
死合いの継続、再びの衝突を予見した。
——刹那の事。
大地が、鳴動した。
かつての大災害の時のように。
地が「ゴーッ」と低い悲鳴をあげて、荒波の如くうねる。
「うおぉ!? ノエルサマの計画の影響か!?」
「ちょ、このタイミングで!?」
立っている事が難しい。
この状態ではさすがに戦えず、三人は身を低く屈めて静止した。
視界の片隅に見える大神殿の壁面がパラパラと崩れ落ちている。
ともすれば、全てを飲み込んでしまいそうな揺れだ。
……嫌な、予感がした。
宝珠の祭壇へと降りた皆——。
「お兄様とお義姉様は無事だろうか」と、不安が胸に落ちる。
シャノンはこの時願った。
せめて〝親和〟の加護が、二人へ届きますように、と。
暫くの時を経て、震動は収まりを見せる。
「——ったく、せっかくの空気が台無しだな。
が、仕切り直しだ。
おら、構えろ。やんぞッ!!」
がしがしと頭を掻いてテットが起き上がり、構えた。
体勢を整えながら二人は思う。
(情緒も何もあったものではありませんね)
(ここまで来ると、逆に感心するしかないわ)
戦いに情熱を注ぐ姿勢は見事だ。
どの道、この男を倒さなければ先へは進めない。
気持ちを切り替えよう、とシャノンは銀色に煌めく剣を正面に構えた。
だが、それもまた予期せぬ脅威の出現に裏切られる事となる。
一触即発、そんな状況の中。
生温く、息苦しさを感じる風が吹いた。
そして、視界に黒い雪が舞い——。
次の瞬間。
それは脅威を形作っていった。
眼前でありありとその様を見せつけられたシャノンは、驚愕に眼を見開く。
「ああ!? どうなってんだ!?」
テットも狼狽えている。
大地の鳴動は兆しだったのだ。
〝門〟という脅威の到来を告げる、歌。
しかも、一つではない。
片手に収まりきらない数の〝門〟が、周囲に出現していた。
「何なのよ……っ!」
「一体、何が起きて……」
胸に落ちた不安が増してゆく。
鼓動が早鐘の警鐘を鳴らし、嫌な汗が頬を伝った。
(お兄様、お義姉様——!)
0
あなたにおすすめの小説
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
〈完結〉βの兎獣人はαの王子に食べられる
ごろごろみかん。
恋愛
α、Ω、βの第二性別が存在する獣人の国、フワロー。
「運命の番が現れたから」
その一言で二年付き合ったαの恋人に手酷く振られたβの兎獣人、ティナディア。
傷心から酒を飲み、酔っ払ったティナはその夜、美しいαの狐獣人の青年と一夜の関係を持ってしまう。
夜の記憶は一切ないが、とにかくαの男性はもうこりごり!と彼女は文字どおり脱兎のごとく、彼から逃げ出した。
しかし、彼はそんなティナに向かってにっこり笑って言ったのだ。
「可愛い兎の娘さんが、ヤリ捨てなんて、しないよね?」
*狡猾な狐(α)と大切な記憶を失っている兎(β)の、過去の約束を巡るお話
*オメガバース設定ですが、独自の解釈があります
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる