俺の彼女が彼女じゃない件

sugar

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都心大混乱編

変化

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魔界から帰ってきたその夜。
俺はいくつもの考え事をしていた。
あの時のギール姉の顔は深刻そうな顔をしていたし、ギール姉はさらっと言ったが、

「村が魔物に襲われる。」


と言った。
(魔物にも魔物を襲う奴がいるのか?)
そんなことを考えると、あまり人間と変わらない気がしてきた。

(人間もいろいろいるからな、魔物って一括りにするのも違うかもしれないな)

そんなことを思った。

すると

ピンポーン

多分ギール姉だろう。

しかし違う人だった。

「こんばんわ、隣に引っ越してきた、小林です。これつまらないものですが、どうぞ。」

「ありがとうございます。」

「では」

そう言って、帰った。





しかし俺は気づいてしまった。

「今のはサキュバスだ」

真実の目が発動した。

俺が意識したわけではないが
見えてしまった。


確実に人間ではない。
普通に人間界で過ごしているだけならいいのだが


「これはギール姉に相談か」

そう思って家を出た。

咲の家に着くと、インターホンを押した。

すると後ろから

「あらレンくん」

「あれどこ行ってたんだよ」

「コンビニよ、さぁ用があるんでしょ
入って」

部屋に入ると

「んでレンくん、その腕に持ってる物騒なものなに?」

「物騒?これが?これは隣に引っ越してきた人?からもらったんだよ。 でここからが本題だ。そいつがサキュバスだったんだよ」

「レンくんその袋開けた?」

「いや、すぐお前のところに来たから」

「なら良かった。ちょっと貸して。」

そう言うと包みを開いた。

「これはね、開いた人を魅了して、その人をいわば、しもべにする呪縛が掛かっていたの。」

「こわっ。てかお前平気なのかよ!」

「女には効果ないわ」

「で、ギール姉、なにかこれ渡した奴怪しくないか?」

「まぁ、大体考えることはわかるでしょ」

「まぁな」

「行きましょ」

「どこに?」

「あなたの隣の部屋」
 
「戦ったりしないよな?」

「わからない。  あぁそうだわ、あなたにプレゼント」

渡されたのは、小包だった。

「これは?」

「あなたがピンチの時、役に立つわよ
私だと思って肌身離さず持ってなさい。」

まぁいいか。部屋にでも置いとこう。

(それよりもあのサキュバスに会いに行って大丈夫なのか?)

そんな不安は、最悪の形で的中した

家、と行ってもマンションだか
そこの二階が俺の部屋だ。

その隣インターホンを押すと、さっきのサキュバスが出てきた。

「あら、さっきは、お邪魔しました。
で、何の用ですか?」

俺はここで五感の覚醒を発動した。

聴力を研ぎ澄ました。

しかし何もない。

次は目

しかし何もない。

本当に何もないのか?

すると後ろからギール姉が出てきて
(今は人間の姿で見た目は30代くらいだ)

「すいません、さっきはうちの息子がお世話になったみたいで。」
 
おいおい、お母さんのフリはまずいだろう。

まず似てない。


するとサキュバスが

「立ち話もなんですから」

と家の中に入れてくれた。

家の中には何もなく、大きめの手提げが部屋の隅に置かれている。


(普通の家だな。本当に人間界でただ暮らしてるだけか。)

そう思ったが
やはり違うようだ。

「で何の用なの?その人間に化けたサキュバスと人間離れした力を持っている人間クン」

するとギール姉が

「何を企んでるの?」

「何も企んでないわよ」

「じゃレンくんに何でこれを持たせたの?」

「何よ、いいじゃない別に、お友達になりたかっただけよ。」

「あなたも知っているわよね?今日の朝の事件」

「見たわよ、かわいそうだったね」

そう言って不敵な笑みを浮かべた。

「やはり貴方が!」

「いいえ、違うわ。私の仲間よ。」

「何を考えてるの?」

「そうカッカしないでよ」

「何を考えているのかをこたえればいいの」

「世☆界☆征☆服」

そう楽しそうに笑うと

「このつまらない世界を魔界と繋ぎ、私たちの世界にするの!❤️」

楽しそうに言っているが、言っていることは、おぞましい。

「こんな話してなんだけど。
この話秘密なのよねぇ、だからさぁ
死んで❤️」


ふふふふっ

不敵な笑みを浮かべ
サキュバスは詠唱を始めた。

すると床が回り始め、光を放つ。







「くっ眩しい、バ○ス!」








そして収まった時には、見覚えのある
空が広がり、水晶の柱が立ち並ぶ。

なぜか見覚えあるのある空間。

そうここは、ギール姉と特訓していた夢の世界そのものである


「まさかここは!」

「welcome to my world」

そうサキュバスは言った。

「あまり動かない方がいいわよ、その方が痛くなく死ねるから。」





「じゃ始めるわよ」

そう言うとサキュバスは姿を消した。

ギール姉の方を見ると、手から魔方陣が光りそこから、禍々しい剣が出てきた。

「レンくんさっきの小包開いて!」

言われるがまま、小包を開くと、日本刀の下の部分、つまり持ち手が入っていた。

「これじゃ戦えないぞ、ギール姉」

「お守りよ、持ってなさい」

「くるわよ!」

そう言った瞬間ギール姉の右腕が吹っ飛んだ。

持っていた剣は地面に刺さる。

「おいギール姉!大丈夫なのか?」

するとギール姉の飛んだ右腕が俺の頭をポンポンしてまたギール姉にくっついた。

「大丈夫よ❤️これくらい」

そう言うと、剣を拾い、サキュバスに左腕を伸ばした。
その後に左腕の掌が光り、大きい氷の尖った柱が飛んで行った。

しかし

そのサキュバスはひらりと避けると
すごい勢いで拳を振ってくる。

流石のギール姉でも咄嗟にガードすることすらできなかった。

直撃だ!

完全に押されている。

こんな変な武器?で加勢しても足を引っ張るだけだ。

どうすればいいか考えているとギール姉が起き上がった。

そして

「レンくん、力貸してくれる?ちょっと辛いかも」

だよな

「もちろんだ。んでどうすればいい?」

「こうするのよ!」

ギール姉が俺の首もとに噛み付く。

「あぁがぁゔぇ」

吸われているのか?

言葉が出ない、嗚咽が漏れる、

「これぐらいあれば」

満足気に俺から離れると、

空気が冷えたように感じる。
何か分からないがすごい寒気だ!

またサキュバスに向かって、手を伸ばし
また手のひらが光る

今度は数倍デカイ氷の柱が出てきた。

「くらいな!」

そしてその氷が飛んでいく。

ギール姉の顔を見ると、顔に黒い紋章が入っている。

(何だあれ)

「流石につらいだろ」

言ったのはギール姉

しかし口調も声のトーンも全然違う

今のギール姉は簡単に言うと

「恐怖」

この二文字が似合うだろう。

するとさっきのサキュバスが食らった氷のかけらの中から出てきた。

「流石、呪われた力だね」

「褒めてくれているのか、ありがとう。
でお前には二つの選択肢がある。
1・さっきの全容、つまり世界征服の話を全部話す。
2・私に拷問されながら話す
3・私に拷問されて話してから死ぬ

どれにする?」

「残念だから4を選ぶわ、ここは私が作ったワールド。貴方達を生かすも殺すも私次第。」

そう言うとサキュバスが指を鳴らし、
そこら彼処にある水晶柱を飛ばしてきた。
それが向けられたのはギール姉ではなく


俺だった。






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