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第八話~大人の嗜好のおつまみは~
しおりを挟む店を出れば満天の星が俺を照らす
昼間は人で賑やかなこの町も夜の顔になればガラリと変わる
人通りは決して多くはなく飲み屋や夜の店がちらほらと明かりを灯してるだけだ
そんな数少ない店の中俺はすぐさま向かう
店のドアを開けると
「おっ、きたなーいらっしゃい」
そうして笑顔で迎えてくれたのは関根さんだった
そう、この時間の俺の楽しみはCalmnssで
店主の関根さんとのんびりと話しながらの酒だった
まあ、たまに村長が早朝までいてうちに来る流れもあるんだけどな
あれは、割と俺の身体が応える
俺より年上のくせにその場を楽しむのも気を遣うのもあって
俺よりよくはしゃぐ
まあ、そんな人だからか
あの人の周りには人が溢れてるんだが
「お、蒼汰さんも呑みに来たの?」とニヤニヤしながら
どこに隠れてたのだろうと思う程一気に場が賑やかになる
相当呑んでますねなんて関根さんと笑いながら話してると
気づくと恋愛の話になっていた
しかもこの三人が集まって話が始まると
大半酷いものになる楽しいんだけどな
「そういえばそうちゃん彼女は?」酔いすぎるといつもの呼び方からだいぶ可愛らしくなるがそれに気づかない村長は置いといて
彼女を持ったことは何度かあるが長続きをしたことがなく高校以降は一度も作っていなかった
と言うか
「彼女限定にわざわざしなくてもいいっすよ?
別に二人のこと狙ったことないし」なんておちょくってみる
俺は世間で言う変わり者で恋愛対象は実は女性だけじゃない
言う手それを教えたことあるのはあやのを除いてこの二人だけだ
「俺より二人はどうなんだよ?」
関根さんは色々あったが為にあまり今は考えてないと言う
俺も知り合ってそんなに長いわけではないからそこまで内容は知らないがあまり触れなくてもいいというのは伝わっている
村長は自分の性格や考え方、行動が相手と合わないらしく
あまり考えていないらしい
「女からすればふたりとも良物件だと思うんだけどなー
まあ、俺に言われても嬉しくねーと思うけど」
と言ったあとやらかしたと思った
俺は俺自身をあまりよろしく思ってないが
周りはそうでも無いらしく俺自身を否定すると
抗議をし始める
そして二人の説教から解放されたのは三時間後だった
「だいぶ遅くまでいちゃいましたねすんません」
気をつけなよと眠ってる村長を気遣って小声で挨拶して
俺は家に帰った
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