サテン蒼綾はこちらです

碌楼 蒼汰

文字の大きさ
22 / 22

第21話〜和の心を忘れずに〜

しおりを挟む



「そっうったさぁ~ん!!」お久しぶりな様に感じるこのテンションの主は
先程まで話の中心だった夜長さんだ
"ほい、今日のメニューだよ"そう言ってメニューを渡したあと俺は龍ヶ崎先輩に声をかけておいた
戻ってくれば相変わらずな量を注文していてあやのが相変わらずだなと言う感じで笑っていた



俺は夜長さんのことを伝えてすぐに台所に向かった
一人で四人前の朝食を食う夜長さんに多少呆れながらも
焼き加減などに気をつけて作っていった
するとホールの方で笑い声が聞こえる
どうやら先輩が夜長さんに話しかけてるらしい


あやのを呼び二人で四人前の朝食を運びに行くと
どうやら二人は馬が合うらしくだいぶ話が盛り上がっていたが
「なんでこんな時期にホラー系統の話が合うすか二人とも
 あやのがあそこから足進まなくて困るんすけど」
俺の横についてたはずのあやのは気づいたら五歩以上後ろのところで足を止めていた


「あ、あやのさんはこの手の話だけなんだっけ?」
やらかしたなーと言う顔する村長
「あら、そうたきゅんと真逆なの?ごめんね」
申し訳ないという顔をする先輩


「まあ、そんな感じなので花のある子に接客してもらいたかったら
 二人ともおとなしくしててください」とため息まじりに言いながら
トレーを置きあやのが持ってたのも受け取って置いてく



「んで、今のはなんの話っすか」改まって向かい席に座り
真剣な眼差しで俺も聞く
あやのは"え、まだ続けるの!?"という顔をしながら戸惑ってはいたが
待ってましたという感じで村長たちも話してくれた



話の内容としては村長が今までに体験した
心霊現象とかそういった類
興味惹かれるものがなかなかあったが
あまりこの手の話ししてると
なんだかんだで横で聞いてるあやのが泣きそうなので
速やかにやめて
裏打ちで村長の家でやろうという約束をした



「あ、そういや挨拶済んだの?」半泣きのあやのをなだめ長本題を聞いておくと
割とあっさりしたご挨拶で終わったらしくそのまま一緒にだべっていて
今の状況らしい



「まあ、話がすぐに済んだなら良かった
 この人俺の兄貴みたいなもんだから変なこと吹き込むなよ村長」
と穏やかに言いつつも穏やかな声音ではない
あくまで保身ではあるが変に吹き込みあわれても俺の身が持たないからだ



「大丈夫だよ蒼汰さん‼
 流石の俺でもそこまで馬鹿じゃない‼」
言い切ってるところが逆に怖いんだよなぁ……
ため息つきつつ俺は食後のデザートを作るのに台所に戻った



さて、今日のデザートは何にすっかな
外はさみーし 冷たいものはあまり気が進まない
朝食も和だったしな
ここはいっちょぜんざいでも作りますかね

と心ん中で意気込みながら支度をしていく
しおりを挟む
感想 2

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

ままらん
2018.10.30 ままらん

一人一人のキャラが良く出ていて、のんびり落ち着いて読める作品です!!
これから、キャラ同士の絡みや、それぞれのピックアップ等、深まっていきそうで更新が待ち遠しい\\\\٩( 'ω' )و ////

解除
あむあむ
2018.10.28 あむあむ

読んでいるとその場の風景や登場人物などが頭に浮かんでくる作品だと思いました これからの展開も楽しみで 見ていてとっても楽しい作品だと思いました(。・ω・。)

解除

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。