生き甲斐が無いなら壊しても構わないでしょ?

碌楼 蒼汰

文字の大きさ
3 / 3

それから

しおりを挟む



俺は一通り暴れ散らかした
実の母親に殺されかけた悔しさと
平穏な生活を奪われた悲しさと
愛おしい人が出来たばかりなのに




引き剥がされた怒りで────……




大変ご都合がいいことに
俺には不思議な力が与えられてた


【全てを破壊する力】


アイツらはここまでの物とは思ってなかったみたいだが
この不思議な力を持った俺を利用したかったらしい
メリットにもならねぇ奴の…
この元凶の奴らに貸す力なんてあるがない



「誰がオメェらの言う事聞くかよ
俺に何かしら得でもあるか?
俺は…俺の暮らしてたところではな……
平穏に暮らしていたかったんだよ!!」

そう言って怒りに任せて身だしなみが特にいいおっさんの方に手を翳した
その瞬間上手くコントロールはできなかったが
黒い無数の珠が放たれ


おっさんの後ろにあった豪華な絨毯みたいなものと壁はズタボロになり焼け焦げた
恐怖のあまり言葉無く崩れ落ちるかのようにおっさんは尻餅をつきそのまま後ずさる


「チッ…力ってのは直ぐに使いこなせるものじゃねーのかよ」
そう呟きながら今度は頭ごなしに周りに黒い珠を放ち
自身でも驚くような力で気づけばその場を立ち去っていた
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

カウントダウンは止められない

ファンタジー
2年間の「白い結婚」の後、アリスから離婚を突きつけられたアルノー。 一週間後、屋敷を後にするが……。 ※小説になろう、カクヨム、pixivにも同じものを投稿しております。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

妹ちゃんは激おこです

よもぎ
ファンタジー
頭からっぽにして読める、「可愛い男爵令嬢ちゃんに惚れ込んで婚約者を蔑ろにした兄が、妹に下剋上されて追い出されるお話」です。妹視点のトークでお話が進みます。ある意味全編ざまぁ仕様。

死に戻ったので憎い奴らを食べちゃいます

重田いの
ファンタジー
ジュルメーヌ・アシュクロフトは死に戻った。 目の前には、憎い父親。その愛人と異母妹。 『前』のジュルメーヌを火刑に追い込んだ奴らだ。 食べちゃいまーす。 という話。 食人描写があるので気をつけてください。

側妃ですか!? ありがとうございます!!

Ryo-k
ファンタジー
『側妃制度』 それは陛下のためにある制度では決してなかった。 ではだれのためにあるのか…… 「――ありがとうございます!!」

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

処理中です...