約束と追憶 promitto of memory

Natsuki

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promitto of memory

第17話 賢者と阿修羅の黒炎。

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──だとすれば想像がつく。
黒炎を限界なく操れるのは、あの者しかいない。
…だがその動機はやはり分からなかった。

「…リンクルス。黒炎神バルドは
何処にいるのか分かりますか?」

「その者の所まで案内致します、此方へ。」

──もしかすると、戦う羽目になる
という仮説のは本当かもしれない。

…ふとそう思った自分は、
彼女に案内された道を行くだけだった。

そして遂に自分は、
黒炎神バルドが居る所へとたどり着いた。
…その門に近づくと共に、先程から感じていた
禍々しい気配が強くなって行く。

「…っ。」

そしてその門が開かれると同時に
待ち受けていたのは、やはり彼だった。

すると彼は自分をその目で睨んでこう言った。

「…唯の命知らずでは無い様だな。」

「此処まで良く辿り着いた、約束の賢者よ。
だが此処で貴様は朽ち果てる事を待つのみだ。」

―第17話 賢者と阿修羅の黒炎―

「…貴方は民達が大切にしていた物と
知りながら、何故あの世界樹を消したのですか。」

「っ黙れ!!」
「今の俺には民の事等どうでも良い…!!」

やはり、彼の精神状態は
アギトさんの言っていた通りだった。
すると黒炎神バルドは、
自分の事を見るなりこう答えた。

「貴様のような力が今の俺に必要なる物…」
「約束の賢者…貴様には今此処で死んで貰うッ!!」

「!!」

間一髪でそれを避けた。
ドカン、と爆発音のような音が此処に響き渡る。
「…」
その一撃だけでも地面が大きく抉れる程だった。

「…リンクルス、貴女は
アギトさん達にこの事を伝えて来て欲しい。」
「オレはそれまでに、彼の攻撃を引き付ける。」

意思疎通をして彼女にそう伝えた。
…この行為は危険だと分かってはいる。
だがそれ以外に時間稼ぎをする方法がない。

「…っかしこまりました。」

震える声でそう言っていた彼女は、
アギトさんの方へと
翼を羽ばたかせ飛んで行った。

「ほう…?自ら向かわせるとは、
やはり命知らずには変わり無いものだ。」

バルドがそう言うと、自分は
汗を頬に伝わせながらこう答えた。

「…っ彼女に危険な事を
させたくなかっただけです。」

そして自分は、
とある記憶を思い出す。
嘗ての千紡世界戦争の記憶だった。

「己ならば其れが出来るとでも?」
彼は、自分をその怖い目で睨みつけこう言った。
──彼の言う通り、これらが
全て自分に出来るかは分からない。
だが、アギトさん達が来るまでの
時間稼ぎというだけだ。

然し、それをバルドに知られてしまえば
どうなるか…考えるだけで背筋が凍った。

「…それでも、自分にはその覚悟が有ります。」


何やら彼はその言葉が気に食わないのか
怒り口調でこう答えた。

「…半端な痴れ者めが。
調子に乗れるのも今の内だと思え。」

彼が…アギトさんの大剣とは違う、その
禍々しい形の大剣で攻撃を構えると同時に
自分はリンクルスが帰って来るまで
他の武器でやり過ごすことにした。

問題はこの剣が、自身の
加護とあの黒炎に耐えれるかどうか…
…だがそれだけでも難しい事だった。

「…っ。」

──来る。

「!!」

相手はアギトさんとはまた少し違う。
…やはり最強の神の名に相応しい力だった。

「く……っっ!!」

但し自分に敵う相手なのだろうか。
…其処までは不明だった。
そして、その攻撃を何とか
弾き返し、その拍子に火花が散っていた。

自分は地面を蹴り上げ宙へと舞い、
その剣で斬撃を食らわそうとするが
攻撃を弾かれてしまった。

「っ!?」

すると彼が自分の方へと飛び上がり
追いつかれた挙句には、その禍々しい剣で
自分の体を斬られてしまう。

「がはっ…!?」

その拍子で壁に背中をうちつけてしまう。
手から剣が離れて行ってしまった。
…そんな中で、意識が朦朧とする。
致命傷は何とか避けたが出血量が多い…

──自分は、ここで死んでしまうのか?

「…所詮は其の程度か。
やはり賢者といえど弱者には変わりない物だ。」

風を斬るような音を立てて、その大剣の刃先を
自分に向けながら、彼はそう言っていた。

「っ…。」

…いやだ。
此処で死にたくは無い。
自分は心の中でそう強く祈り願っていた。

『──足掻いてみせろ。』

するとまたあの時の声が聞こえた。
……
そうだ、思い出した。
自分には奥の手があるという事を。

その後に自分は、悴む手を地面へと
押し当てて必死に立ち上がった。

「っ例え弱者でも、
痴れ者でも…自分は、足掻いてみせる…」
「例えその剣で…
自分の体が傷だらけになっても…!!」

「!」
──ようやく自分の足で立ったその後、
気づけばリンクルスと
アギトさん達も此処に到着していた。

「っリンクルス!」

彼女が自分の方に向かい加護杖へと変化する時に
自分はそれを少しだけ傷のついた手で持った。

…同時に、師匠の形見である耳飾りが
キラキラと眩しい程に輝きを放っていた。

──その輝きはまるで
あの日見た青空に浮かぶ虹のようだった。

傷ついた体が回復していくのを感じる。
ただどうしても、
あの時の古傷だけは残ったままだった。

カツンと音を鳴らしながら杖の先を地面に付かせる。
すると同時に髪が、青がかった銀色に変化した。

「!」
「…これは、一体…?」

前世では嘗て無かったもの。
其れが今、自分の元に
あるなんて、思いもしなかった。

──遥か遠くの記憶で見た、確かな物の様で
…今はまだ思い出す術はない。
そんな感覚に自分は包まれた。

心のどこかで、微かに光る何かが
さらに輝きを増すような感覚だった。

銀色に輝いた髪がなびく。
その中で自分達のいる場所で、
そこに咲いていた花弁が
散っていくのを横目で見ていた。

…ただ、それもまた一瞬だった。
銀色から元の髪色に戻って行った。

「今のって…」

すると目の前に立ちはだかるバルドが
またもや攻撃を仕掛けようとしてきた。

「危ない、アンルッ!!」

「!!」
間一髪でまたその一撃を避けた。
彼はその事に苛立ちを表しつつも
舌打ちをしてこう言っていた。

「ちょこまかと小賢しい奴め…。」

「…っ」

…すると自分はいい案を思いついた。
彼が黒炎神であれば
炎を使う為、水が弱点である筈…。

だが水なんてどこにも無い。
…それと自分も、その様な魔法は使えない。

それで自分は1番魔力の高い兄さんに
水魔法を頼む事にした。

「…兄さんっ!」

「分かった!」

そして兄さんが彼の方へと向かい、
水属魔法で攻撃を仕掛けた。
…しかし、それを
何らかの力によって弾かれてしまった。

「っ!?」

しかしそれだけでは留まらずに
 兄さんの元へと一気に攻め込み、
グワン、と音を立てながら
空気を切り裂くような重い一撃を仕掛けてきた。

その五秒の間にリンクルスは
人が二人乗れる姿へと変化し、
自分と兄さんを乗せてその攻撃を避けた。

然し少しその攻撃を受けてしまったのか
彼女の身体にかすり傷があった。

「…!」
「リンクルス、傷が…。」

「私は平気です。それよりも
主さま達、お怪我はありませんか?」

「っ…うん、リンクルスが
守ってくれたから大丈夫だよ。」

傷ついたその体を見て
…自分は少し、心の中で悲しんでいた。

「…リンクルス。」

「はい。」

そう言うと彼女は地上に
自分たちを下ろして武器へと変化した。
…やはり傷ついた所にはヒビが入っていた。

「…っ。」

少しだけ、何も守れず臆病な
弱い自分に対する、喪失感と怒りを
押し込めて堪えていた。

そして自分の向かいに立ちはだかる彼は
何処か挑発するようにこう言った。

「死ぬ覚悟を、今此処で決めたか。」

自分はその挑発には乗らなかった。
それに乗ったとしても
無駄な事には変わりないからだ。

「…貴方は今まで、
こんな事はして来なかった筈です。」

「…何故【断罪者】の貴方が、この様な
大罪を犯したのか…自分には全く見当がつきません。」

──【断罪者】。
その名の通り、嘗ては罪を犯した者を
審判し、その罪を償わせる役割を果たしていた。

「…黙れ。」
「先程に言った事を忘れたか、
今の俺にはその事等どうでも良いと。」

そう言えば、その時に
自分の力を欲していると…
その様な事を言っていた気がする。

「それでも貴方が何故…自分の力を
欲しているのかは、分かり得ません。」

すると彼は、
自分が放ったその言葉にこう返した。

「事情を言えば其の力を自ら差し出すと言うのか?」
「…そんな馬鹿げた事等有り得ぬ。」

「欲しい物は今、この手で奪うのみ。」

……。
「…それならば、奪われた人はどうなるのです。」
「掴んだものすら枯れ果ててしまう…
ですから…その様な想いは何も生みません。」

自分は思うがままの言葉を、彼に返した。
…自分がそう思う程に争いの果てには何も無く
唯そこに残るのは、悲しみと血に染まったものだけ。

──自分も嘗ては、
それ等を経験していた身でもある。
…今も尚その記憶は
色褪せず、未だ此処にあり続けていた。

…そんな大切な事すら
彼は、忘れてしまったのだろうか。
今も尚自分だけが、悲しくも
覚えていると言うのだろうか。

そんな事はもう、十分に分かりきっている。
それもまた哀しくて堪らなかった日もあった。
…それでも、自分は耐え抜いた。
リーエ達と共に…
過ごした日々に想いを馳せながら。

──それでもそれは、嘗ての過去に過ぎなかった。

「…何故、どうして忘れてしまったのです。」
「民達との幸せを…戦争の愚かさを。」

「…貴方はそれ等を、誰よりも知っていた筈です。」

──例え、辛辣な言葉を放たれようが
その剣で斬り捨てられようが、
自分はそれでも、あの日の出来事を忘れず…
貴方に幾度でも自分が思うことを伝える。

「もう一度…思い出すその時を自分は待っていたのに。」

すると、彼は複雑でどこか
悲しげな顔をしてこう答えた。

「……出来ることならば思い出したくはなかった。」

「…今更、民たちは血にまみれた手を持つ
俺の事を…受け入れてくれるのか…?」

「どうすれば、何をすれば良いのか、
罪を断ずる事しか知らぬ俺には解らない…。」

その言葉に自分はふと、こう思った。
彼は民を愛していなかったのでは無く、
…愛してあげること自体が分からないのだと。

自分は、彼の元へと寄ってこう言う。

「民たちは貴方を信頼している様でした。」
「…ですから今度は、貴方が
民達を信頼してあげてください。」

そして自分のその言葉に、彼はこう返した。

「……たったそれだけの事を…
神である俺は、何故知らなかった…?」

それと同時に自分は…リウラが記憶を取り戻した後に、
自分に向けて言ってくれた言葉を思い返した。

「神でも人でも、分かり得ない先の事はあります。」
「…だからこそ争いを知り、平和を築き上げるのです。」

自分にも、先のことは分からない。
それでも…それさえも愛せる者になれる様に。

──そうして自分たちは、その洞窟から出た。
その帰り際で歩きながら少しばかり話をしていた。

「……まさかお前が、あのバルドを
落ち着かせるなんざ思いもしなかったな。」

自分はその言葉に
少しだけ照れくさそうにしていた。

「い、いえ…思った事を
少しばかり言っただけです。」

するとリウラは、首を横に振りこう答えた。
「んもー、ほんとに凄いのですよ!お師匠は!」
「もっと誇っていい事なのです!」

「…」
「な、なるほど…」

兄さんがその場の空気を
まるで茶化す様にこう言った。

「アンル~?そういえばあの言葉って
リウラちゃんが言ってたことでしょ~♪」

「な…なんで兄さんが、そんな事知ってるの…!」

「ん~?何となく、だよ♪」

それと同時にヴァルフも兄さんと同じく
ニマニマとした表情をしてこう言った。
「へぇ、なるほどね?」

「うぅ…。」
「…まぁいっか。」
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