タイトル：転生ワールドでギルド結成！ ～最強仲間と歩む異世界冒険譚～

第一章：異世界転生と最初の仲間

第十一話：覚醒せよ！ ドジっ子ドラゴンの真価

「グォォォォォッ！！！」

魔岩竜ゴルドリクスが咆哮し、地面を砕きながら突進してくる。全身を分厚い岩の装甲に覆われたこの魔物は、並の攻撃では傷一つつかない。

「これ……本当に倒せるのか？」

俺がそう呟くと、リリアが前に出た。

「ええ、やるしかないわ！」

彼女の剣が黄金に輝き、周囲の空気が震える。

スキル発動──《神速剣舞・絶》！

リリアの剣が閃き、超高速の連撃が魔岩竜の装甲に叩き込まれる。

ズババババッ！！！

「……なに！？ 斬れない！？」

岩の装甲は異常なまでに硬く、リリアの剣すら弾かれてしまう。

「チッ……なら、急所を狙うしかないな！」

エルフィーナが木の上から弓を構えた。

「風精よ、我が矢を導け……！」

スキル発動──《風精の導き・迅雷》！

矢が風を纏い、一筋の閃光となって魔岩竜の目を狙う。

シュバッ！

ドゴォォォン！！

「どう！？ 効いた！？」

しかし、矢は岩の隙間をかすめただけで、致命傷にはならなかった。

「マズいわね……！」

「くっそ、これでもダメなのか……！」

焦る俺たちの前で、魔岩竜ゴルドリクスが口を開いた。

「グォォォォォッ！！！」

「な、なんか溜めてるぞ！？」

「ブレス攻撃よ！ みんな避けて！！」

ズオオオオオオオ！！！

轟音と共に、魔岩竜の口から灼熱のブレスが放たれた。地面が焼け焦げ、岩が融解するほどの超高熱。

「くっ……！」

俺たちはギリギリで回避するが、このままではジリ貧だ。

「……私、やります！！」

突然、ルゥが前に飛び出した。

「おい、ルゥ！？ お前、戦えんのか！？」

「た、たぶん……！」

「たぶん禁止！！」

しかし、次の瞬間──ルゥの体が淡い光に包まれた。

「ドラゴンの力よ……目覚めて！！！」

スキル発動──《ドラゴニック・オーバードライブ》！

ルゥの体から青白い炎が噴き上がり、その背中の翼が大きく広がる。

「す、すごい……これが、ドラゴニュートの真の力……！？」

「いきます！！」

ルゥが空高く飛び上がる。

「この魔法は……まだ練習中だけど……でも、今なら──！」

「ドラゴンブレス・フレアバースト！！」

彼女の口から灼熱の爆炎が放たれた。

ドオオオオオオオオオッ！！！！！

炎が魔岩竜を包み込み、装甲が熱せられる。

「今よ！！」

リリアが剣を振りかぶり、超高速で接近する。

「これで終わりよ──！！！」

スキル発動──《神速剣舞・極光斬》！

ズバァァァァァッ！！！！

リリアの剣が、熱で脆くなった装甲を一刀両断する。

「グ、グォォォォォ……！！」

魔岩竜ゴルドリクスは咆哮を上げながら、ついに地に伏した。

「や、やった……！」

俺たちは息を切らしながら勝利を噛み締める。