タイトル:転生ワールドでギルド結成! ~最強仲間と歩む異世界冒険譚~

ユキワラシ

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特別編(おまけ)

第三話:光と闇の交錯

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霧の中に足を踏み入れると、その重さに呼吸が苦しくなる。
まるで全ての空気が魔力で満たされているような感覚だ。

「この空気……魔物がいるのか?」
ルゥが警戒しながら言う。

「違う……」
アシュリアの声が耳に届く。
霧の中から、彼女が静かに現れた。
彼女の姿は少し疲れたように見えたが、光を放つ黄金の弓《ルクス・ディヴィナ》はまだ輝きを放っている。

「アシュリア!」
俺は駆け寄るが、彼女は静かに手を振った。

「待って……」
アシュリアの瞳に、どこか疲れた色が浮かんでいた。
「この地は、ただの封印場所ではない。ここには、かつて世界を滅ぼしかけた王の力が封じられている。」

その瞬間、霧の中から現れた巨大な影に目を向けると、その存在が何であるかがわかった。

「こいつが……!」
リリアが叫んだ。
それは、まさしく恐怖の象徴、伝説の王――“滅びの王”だった。
黒い鎧を身にまとい、赤い眼が俺たちをじっと見据えていた。

その王の姿は、まるで死者のように青白く、鋭い目つきで俺たちを見つめている。

「ようやく、私を目覚めさせたか……」
滅びの王は、低く重い声で呟いた。
その声は、響くように広がり、周囲の霧をさらに濃くした。

「お前が何者かはわからないが……、ここで終わらせる!」
俺は剣を抜き、真っ直ぐに滅びの王に向かって突進する。

その瞬間、滅びの王は手を振り上げ、一気に大地を揺るがす力を放った。

「《滅亡の波動》!」

大地が割れ、目の前に巨大な黒いエネルギーの波が広がる。
俺たちは必死に避けるが、その圧倒的な力に巻き込まれそうになる。

「くっ……! みんな、下がれ!」
俺は剣を振るい、エネルギー波を切り裂こうと試みるが、その力に押し返される。

その時、アシュリアが一歩前に出る。
「《ルクス・ディヴィナ》!」
彼女が弓を引き絞り、黄金の矢を放つ。

その矢は、滅びの王の黒い波動を一瞬で打ち砕き、王の姿が揺らいだ。

「……どうした、王よ。力を失ったのか?」
アシュリアの声が響く。

滅びの王は、目を見開いて怒りの表情を浮かべる。

「……お前も、光の使者か。」
滅びの王の体が震え、暗黒の魔力がさらに膨れ上がった。

「ならば、力を試すがいい!」

その言葉と共に、滅びの王の体から無数の闇の触手が現れ、俺たちを包囲し始める――!
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