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偽りの日々
記憶
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「翔、どうしたの?」
(え?…ここは…俺の部屋?)
「どうしたの?」
忌華が不機嫌そうに聞いてくる
「どうせ可愛い子のこととか
考えていたんでしょう?」
そう言って頬を膨らませる
(あぁ…これは…)
夢だな
俺はそう心の中で呟いた
時々こんな夢を見る
夢の中の忌華は感情豊かで
表情がころころ変わる
それがすごく楽しくて
でも今はそれがすごく辛かった
「なんでも…ないよ」
笑顔でそう言って
忌華の頭を撫でようと手を伸ばし
頭に触れる前に手を止めた
「やっぱり変だよ翔
変なものでも食べたの?」
心配そうな顔の忌華を見ながら
現実を思い出しこれは夢なんだと
改めて認識させられた
「いや、少し疲れただけ
忌華、俺はお前が好きだよ。」
微笑みながら頭を撫でる
手を跳ね除けられそうで少し怖かったが
忌華は素直に撫でられてくれた
「私も、好きだよ…」
『哉斗』
目を覚ますと見知らぬ天井が見えた
薬品の匂いと真っ白いシーツ
周りを見渡してみると
どうやらここは病院の様だ
様子を見に来た看護師さんによると
俺は近くの公園で倒れていたらしく
背中が血で真っ赤な事から
最初警察を呼ばれたらしい
そこで[死体]だと思われていたため
警察の人が来て生存確認出来たところで
救急車を呼ばれたそうだ
だから俺が生きてるのは奇跡に近いらしい
傷口も深く何があったか聞かれたが
彼女(元?)には他に彼氏?がいて
それを見たら刺されただなんて
言える訳がない
だから警察には悪いが
居もしない通り魔犯を探してもらう事にする
「さて、問題は」
忌華との関係をどうするか、だ
このまま放っておけば
普通に生活を取り戻せるだろう
次の恋でも見つけて暮らせばいい
本来ならそれが一番いいはずだ
でも俺は忌華が好きだ
だから俺はこのイレギュラーに
立ち向かう。そう決めた
過ごした日々が偽りだと言われても
俺には本物だったから
哉斗とかいう奴より俺がいいと
思わせる。そう誓ったのだった
(え?…ここは…俺の部屋?)
「どうしたの?」
忌華が不機嫌そうに聞いてくる
「どうせ可愛い子のこととか
考えていたんでしょう?」
そう言って頬を膨らませる
(あぁ…これは…)
夢だな
俺はそう心の中で呟いた
時々こんな夢を見る
夢の中の忌華は感情豊かで
表情がころころ変わる
それがすごく楽しくて
でも今はそれがすごく辛かった
「なんでも…ないよ」
笑顔でそう言って
忌華の頭を撫でようと手を伸ばし
頭に触れる前に手を止めた
「やっぱり変だよ翔
変なものでも食べたの?」
心配そうな顔の忌華を見ながら
現実を思い出しこれは夢なんだと
改めて認識させられた
「いや、少し疲れただけ
忌華、俺はお前が好きだよ。」
微笑みながら頭を撫でる
手を跳ね除けられそうで少し怖かったが
忌華は素直に撫でられてくれた
「私も、好きだよ…」
『哉斗』
目を覚ますと見知らぬ天井が見えた
薬品の匂いと真っ白いシーツ
周りを見渡してみると
どうやらここは病院の様だ
様子を見に来た看護師さんによると
俺は近くの公園で倒れていたらしく
背中が血で真っ赤な事から
最初警察を呼ばれたらしい
そこで[死体]だと思われていたため
警察の人が来て生存確認出来たところで
救急車を呼ばれたそうだ
だから俺が生きてるのは奇跡に近いらしい
傷口も深く何があったか聞かれたが
彼女(元?)には他に彼氏?がいて
それを見たら刺されただなんて
言える訳がない
だから警察には悪いが
居もしない通り魔犯を探してもらう事にする
「さて、問題は」
忌華との関係をどうするか、だ
このまま放っておけば
普通に生活を取り戻せるだろう
次の恋でも見つけて暮らせばいい
本来ならそれが一番いいはずだ
でも俺は忌華が好きだ
だから俺はこのイレギュラーに
立ち向かう。そう決めた
過ごした日々が偽りだと言われても
俺には本物だったから
哉斗とかいう奴より俺がいいと
思わせる。そう誓ったのだった
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