さすがに異世界では学校に行くよ!

キムチ鍋

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マイサンの秘密編

第14話 そういう薬って大丈夫なの?

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朝日たちが住んでいる屋敷......ユウ以外は学校にいる昼間だ。
ユウは屋敷の掃除に取り組んでいた。
「最近、お掃除サボってたからちゃんとやらないとね」
ユウの足元で遊んでほしそうにマイサンがユウを見つめている。ユウはマイサンの頭を撫でた。
「よしよし。お掃除が終わったら遊んであげるからね」
「わん!」
ユウはマイサンを見て、難しい顔をした。
「あなたって......どこから来たの?」マイサンは首を傾げ、キョトンとした表情をしている。
「って、分かるわけないか......」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
生物学の授業では......ステラはナナの隣の席にいた。
ちょうど授業が終了したようだ。
「この後、ステラさんは残ってください」ステラは心当たりがなく、頭にハテナマークを浮かべていた。
「じゃあ、ナナ。先にお昼食べてて」
「りょうかーい」ナナと他の生徒たちは教室に戻って行った。
生物研究室にいるのは、ステラと先生だけだ。先生はスーツの胸ポケットから小さいビンを取り出した。しっかり、蓋は閉めてあり、中には緑色の粉粒が入っていた。
「これは"知識の薬"という動物に知恵を与える魔法の薬です。あなたは成績がこの生物学ではトップなので、上手く使えるでしょう」
ステラはその薬をありがたく貰い、自分の制服の胸ポケットに閉まった。
「こんなに貴重な物......ありがとうございます!!」
「いえいえ」
ステラはある考えを思いついた。(そうだ!!これを......)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
6人は食堂に集まっていたステラの手には魔法の薬が握られていた。
「...というわけで、この薬をマイサンのご飯に混ぜようと思うの」
朝日がマイサンを見ながら言った。「なかなか良い考えじゃん。こいつが喋るのか......」他の4人もステラの考えに賛同し、ユウはその薬をマイサンのドッグフードに混ぜた。
「さあ、マイサン!ご飯よ!」
マイサンは嬉しそうに皿に盛られたドッグフードを食べ始めた。「わん!わん!」
数分後......朝日はマイサンを抱っこしながら言った。
「本当にその薬効果あんの?」
ステラが空になったビンを見つめながら言った。
「おかしいわね」すると、マイサンの体が緑色に光った。
ガイアが驚いた表情をして言った。
「これは......」
少しすると、マイサンの体の光は消えた。
「なんかへんな気分だわん......」
ステラたちはお互いに顔を見合わせ、5人は朝日を見つめた。だが、朝日は首を横に振った。ナナが視線をマイサンに向けた。
「まさか......」由奈が唾を音をたてて飲み込んだ。
「そのまさかです......」
マイサンは鼻を右前足で掻きながら喋り出した。「あれ?......おいら喋れてる......」
マイサンは朝日の顔を見て、目を輝かせた。「ご......ご主人様あああ!!」朝日の頬をマイサンは舐め始めた。
「おいおい......まじかよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日のベッドの上にマイサンが座り、その周りを6人が囲んでいた。
「ってなんで俺の部屋なんだ......」
ユウが最初に話し始めた。
「ねえ、マイサン。あなたに聞きたいことがあるんだけど」
(って、スルーかよ)マイサンは尻尾を振り、キョトンとした顔で言った。
「ご主人様達の命令なら別に構わないわん!」
ガイアが質問を投げかけた。
「君はどうして捨てられてたの?」
マイサンはベッドから降り、窓の外を見て言った。「おいらは......ただの犬じゃないんだわん」
由奈がマイサンに問いかけた。
「それってどういうことですか?」
マイサンは朝日たちの方を見て言った。
「おいらは......魔獣"パピレス"」
朝日がステラを見て言った。
「ステラ!お前生物学だろ?パピレスってなんだ?」
ステラが慌てた表情で、立ち上がった。
「私の部屋に魔獣図鑑があるの。それを見れば分かるわ」そう言い放ち、ステラは部屋を出て言った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日たちはステラの魔獣図鑑を中心に輪になった。しばらくページをめくり続けると、ステラがあるページを指さした。
「これね。魔獣"パピレス"......この魔獣はかつてある戦争で兵器として使われていたが、その戦争と共に歴史の闇に消された存在で、幻の魔獣。姿を人間以外なら自在に変えることができるという......だって」他の魔獣のページにはその魔獣の絵が描かれているのに、パピレスのページには絵の部分は"?"と書いてあった。
ナナがガイアの顔を見て言った。
「戦争って......戦争なんてあったかしら?」ガイアは首を横に振った。
朝日は何かを思い出した様な表情をした。
(戦争って......校長が言ってたやつか......)
朝日が図鑑を手に取った。「ステラ......この図鑑って誰が作ったんだ?」
「校長先生に貰ったから分からないわよ......あ、でも図鑑の後ろに作った人の名前が書いてあったと思うけど」
朝日は図鑑の後ろを見た。そこには漢字で、"飯村 清志"(いいむら きよし)と書いてあった。
「漢字......」(ってことは間違いねえ)
朝日はステラを凝視しながら言った。
「ステラ......」
ステラは顔を赤くして答えた。
「なに!?」(そんなに見つめないでよ)
「この図鑑......しばらく借りて良いか?」
ステラはキョトンとした表情をした。
「別に良いけど......」
「ありがとう」
朝日は眠ってしまっているマイサンを見た。ユウが立ち上がった。
「それじゃあ、もう遅いからみんな寝ましょうね~」
6人はそれぞれの部屋で眠りについた。ただ、朝日は部屋の明かりを付け、図鑑を見ていた。朝日はあるページが目に止まった。
「魔獣"ヘルドラゴン"......伝説の魔獣で、ある戦争の時に敵の最終兵器として登場し、最終的にある人物によって封印され、今もどこかに眠っていると言われている」
そのページにはヘルドラゴンの絵の部分は?マークが描かれていた。
(戦争って......校長と俺以外知らないはずだよな......でも......)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日たちの屋敷の屋根の上に何かが立っていた。真っ黒な人影だ。
「こんなところでお目にかかれるとは......幻の魔獣"パピレス"」
人影は鼻で笑い、その影は消えた。

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