さすがに異世界では学校に行くよ!

キムチ鍋

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マイサンの秘密編

第17話 家族と心友

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山奥にある小さな屋敷......そこではステラ、由奈、ガイア、ナナが縄で両手首と両足首を縛られていた。4人は眠っている。
その近くで、男が不敵な笑みを浮かべ、4人を見つめている。ヴァレンシアがどこからか現れた。
「イグドラ兄様......」
イグドラと呼ばれた男は窓の外を見つめ始めた。
「さあ、来い......パピレス」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日とユウは屋敷を飛び出した。
「間違えねえ!あいつだ!昨日の......」
マイサンは朝日の足元で深刻な表情をしていた。
(まさかおいらのせいでご主人様が......)
「ご主人様......」
朝日とユウがマイサンの言葉に反応した。
「どうした?」
「あいつの目的はおいらだわん......。今までありがとうだわん......」
マイサンは涙を流し、その場から走り去った。朝日とユウは唐突すぎて、身体が動かなかった。朝日が叫んだ。
「マイサン!!」
2人は後を追いかけたが、マイサンは速く、追いつくことができず、桜ノ宮高校の正門の近くで見失った。
「くそ!!マイサン!!」
ユウもマイサンの名前を叫んだ。
「マイサン!!マイサン!!」
すると、背後から聞き覚えのある声が2人を呼び止めた。
「おや、朝日くんとステラさんのメイドさんですか」
ユウが頭を軽く下げた。
「こんにちは......この近くで私たちの犬を見ませんでしたか?」
校長は桜ノ宮高校の後ろにそびえ立つ山を指さした。
「その子ならその山の中に入っていったと思うよ」
朝日とユウは校長にお礼を言い、山に入って行った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
マイサンは小さな屋敷の入口にの前に立っていた。そこは古く、ツタが生え、誰かが住んでいるとは思えない。だが、マイサンの目の前にヴァレンシアが不敵な笑みを浮かべ現れた。
「やはり来たか......」マイサンは黙って、ヴァレンシアに抱えられた。屋敷の中に入ると、中は思うより広く、由奈、ステラ、ガイア、ナナが地面に倒れていた。
「ご主人様!?おいらはもう来たんだ!!ご主人様たちを離すんだわん!」
そこに鼻で笑いながら、ユグドラが剣を鞘から抜いた。
「別にお前が来たからといって、こいつらを解放するなんて言ってないぞ」
マイサンは歯を立て、唸り声をあげた。だが、ヴァレンシアが"縛りの魔法"を使った。
(身体が......動かないわん)
「この魔法は身体の自由を縛る"縛りの魔法"よ」
4人が目を覚ました。ステラがマイサンを驚いた表情で見つめ、言った。
「マイサン!?」4人は縄を解こうと必死に動いている。ユグドラはマイサンに剣を向けた。
「お前がいると後々厄介だから先に始末しておかないとな......心配しなくても飼い主たちも後で送ってやる」
ステラが涙を流しながら叫んだ。
「やめてええええ!!」
由奈とナナも涙を流していた。ガイアはその光景を見ないようにと目を苦しそうに閉じた。
(くそ......俺はなにもできねえのか!?)
ユグドラが剣を振ろうと頭上に振り上げた瞬間......ユグドラの近くにあった窓ガラスが破壊され、ユグドラの剣を何者かの刀に弾き飛ばされ、ユグドラもその者に蹴り飛ばされ、壁に激突した。ヴァレンシアと4人とマイサンは驚いた表情をしている。そこには刀を構える朝日が立っていた。
その表情からは怒りが読み取れた。4人と1匹は思わずその名前を叫んだ。
「朝日!?」
「朝日くん!?」
「ご主人様!?」
ユグドラは立ち上がり、剣を再び手に取った。
「来たか......お前が鈴木 朝日......自分から死にに来たのか」
ユグドラは朝日に向かって飛び込んでいった。朝日はユグドラの強烈な一撃を刀で受け止め、金属音が鳴り響いた。
(私の一撃を......受け止めただと!?)
「死にに来たんじゃねえよ......助けに来たんだよ!!」
朝日はユグドラを刀で押し飛ばした。
「なんだこのパワー......」
ヴァレンシアは朝日を見て、冷汗を流し、目を見開いた。その表情は恐怖に満ちていた。
「昨日よりもパワーアップしている......傷も完治している......何者なんだ」
朝日はユグドラの素早く、重い攻撃を全て見極め、受け止めていた。金属音がこまめに鳴り響く。
(力が溢れる......これが天龍の力か!?)
(バカな......これはまずい)朝日はユグドラが怯んだ一瞬を見極め、ユグドラの身体を斬った。
ユグドラは思わず叫び、剣を落とした。
「ぐわあああああ!!」ヴァレンシアがユグドラに駆け寄った。
「ユグドラ兄様!!」
「なぜだ!?たかがペットなどに......代わりなどいくらでもいように...」
朝日の表情が再び怒りに満ちた。
「たかがペット?こいつはペットじゃねえ......俺の家族だ。こいつの代わりなんていねえ。俺の大事な家族で心友だ」
マイサンは魔法から解放された。すると、ドアが開き、ユウが入って来た。
ユウはすぐさま戦闘体勢になった。
「今回は退却だ......こいつらは始末しなくても作戦はもうすぐ成功する」ヴァレンシアとユグドラはその場から消えた。
ユウは4人を解放した。
しばらくして、ステラ、ユウ、ガイア、ナナ、由奈は先に帰り、マイサンは古い屋敷で朝日と話し込んでいた。
気がつけばもう空は暗く、月が出て、月光が2人を照らした。
「ご主人様......」
「何も言うな......無事で良かった」
マイサンは朝日に飛び込み、泣きじゃくった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
空は赤く、コウモリが飛び交っている。
建物はそびえ立つ大きなお城以外何も無い。お城の中は広く、王様が座るのであろう王座の上には赤く光る球体の物体があった。
球体の周りには、ヴァレンシア、ユグドラが立っていた。
「とうとうこの時がやって来た......」ユグドラが呟くと同時に球体の光は強くなった。


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