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アストライア王国VS魔界編
第28話 覚悟を決めた龍
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黒色のローブを羽織り、朝日は腰にある刀を鞘から取り出した。ステラたちも追って外に出た。ステラたちは炎の海と化した街を見て絶望した。
「私たちの街が......」
サアヤは朝日の横に立った。
「私......城に行く......あなたはどうする?」
朝日はサアヤのまっすぐな目を見てため息を吐いた。
「止めても無駄だな......ステラ......ユウさん......由奈......ナナ......」
朝日はズボンのポケットから五枚の紙切れをそれぞれに手渡した。由奈がその紙切れを見て驚いた様子で言った。
「これは......」
ユウは落ち着いた様子で言った。
「なるほど......分かったわ......」
朝日は四人に背を向けて言った。
「俺のはちゃんと持ってるから......ちゃんと避難しろよ......行ってくる」
朝日とサアヤは火の街の中に飛び込んで行った。ステラがつぶやいた。
「朝日......」
朝日とサアヤは所々の火をかわしなから走り続けた。
「一瞬で火の海にするなんてな......」
「なんでこんなことに......」
道端では兵士たちが黒いローブと戦っている。逃げ惑う市民たちもいる。中には血塗れで倒れている市民や兵士もいた。
二人は途中何度か黒いローブに襲われたが難なく剣と刀で切り捨て、城に着いた。城は既に炎に包まれている。だが、二人は扉を蹴り破り、中に入った。二人は王座がある広い部屋にたどり着いた。そこでは剣を構える王様と不気味に黒色の大剣を構えたヘルが対峙していた。
「お父様!!」
「サアヤ!?なんでこんなところに!?」
ヘルが驚いた様子で朝日たちを見たがすぐに嘲笑うかのような目をした。
「よお。鈴木 朝日......こいつを殺すところだから邪魔するな」
朝日は歯を剥き出しにして、ヘルに飛びかかった。ヘルは大剣で朝日の刀を受け止めた。
「前よりパワーが上がっているな......」
「お前もパワーだけすんげえな......だが......」
朝日は目にも止まらぬ速さでヘルの背中に立った。ヘルが気づいた時には背中から鮮明な血が飛び散った。
「スピードも上がっているな......」
すると、ヘルの背後に王様が飛びかかり剣を振った。
「隙ありじゃああああああ!!」
しかしヘルは難なく避け、王様を蹴倒した。王様の頬に頭から流れた血が伝っている。
「おしいな」
今度はヘルの背後にサアヤが剣を振ったがヘルは目にも止まらぬ速さでサアヤの方向を向き、大剣で受け止めた。
「お前らは不意打ちばかりだな......つまらん」
サアヤは舌打ちをし、後ろに大きく飛び下がった。三人は必死でヘルに剣と刀を振るうがヘルはどれも簡単に弾き飛ばしてしまう。朝日が肩で息をしながら刀に両手を置きながら言った。
「そんなにでけえ剣持って......そんなに速く動けるのか......」
「まあな。俺が使えるのは剣だけじゃないぞ......」
不気味な笑顔を作り、ヘルは大剣を地面に落とし右手を朝日に向けた。朝日の身体に衝撃が走った。
「これは......あの時の......」
朝日は忌々しい過去の記憶を思い出した。ヘルが使ったのは心を操る魔法だ。
「お前はまた自らの手で守るものを失うんだ」
(また......同じなのか?......いいや......)
朝日は目を一度ゆっくりと閉じた。
(負けるかよ......)
そして目を大きく見開いた。その目は赤く染まる事はなく、黒色のまんまだ。その目を見てヘルは目を大きく見開いた。
「効いていない?いいや......自力で解いたのか!?」
サアヤの肩からは血が流れている。王様も赤色の汗を流している。
「サアヤ......王様......あんたらは早くこの城から逃げてください......」
朝日は決意を固めていた。そんな朝日を見て、王様は剣を構えるのをやめた。
「お主......無事に帰るのじゃぞ」
炎が城の壁をどんどん壊していく。朝日は再び刀を構えた。サアヤは朝日のたくましい後ろ姿を目に焼き付けて黙って部屋から出て行った。ヘルは大剣をもう一度手に取った。
(必ず......)
朝日とヘルはすぐに剣と刀をぶつけ合った。金属音が小まめに鳴り響いている。すると、氷の槍がヘルの肩を貫いた。部屋の入り口を見ると校長が右手を突き出して立っていた。ヘルは唸り声をあげ大剣を手から離し肩を押さえた。
「ぐああああああ......きさま......」
「校長先生?」
校長はゆっくりと歩き出した。
「先生が生徒よりも早く避難したら教師の名が廃れます」
怒りで満ちているヘルの瞳が赤く光った。
「きさまああああああああ!!」
ヘルの身体を黒色のオーラが包み始めた。
「朝日くん!脱出するよ!」
朝日は頷いて、校長と共に城を出た。ヘルの身体は黒色の球体に包まれた。朝日は黒色のローブを城の中で脱ぎ捨てた。城は完全に炎に包まれた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日と校長は城を出てから少し止まった。
「ステラたちはもう避難しましたか?」
朝日と校長の背後から黒いローブが襲いかかって来た。二人は戦う準備などは試みておらず刀を構えようとするが間に合わない。絶体絶命の状態に陥るが、どこからか長く太い木の棒が飛んで来て敵を直撃した。黒いローブは地面に倒れた。
朝日が木の棒が飛んできた方向を見るとステラ、由奈、ユウ、ナナ、サアヤ、マイサン、王様が立っていた。木の棒を投げたのはナナだった。
「お前ら......」
ナナがニヤニヤしながら言った。
「今のは危なかったね~」
ステラたちは笑顔で立っている。
「ご主人様を置いて逃げるなんてできないんだわん!」
ユウが頭を下げながら言った。
「朝日くん......ごめんね。わがままな女で......」
ステラと由奈が頬を赤くし、笑顔で言った。
「私たちのわがままを許してください」
「いつもの恩返しよ!さっさとあんたも逃げるわよ!」
「あんた私の騎士でしょ?ちゃんと最後まで私を守り抜きなさいよ」
「そういうわけじゃ。わしも友の残したものは守り通したいしのう」
朝日の胸は暖かくなった。自分がどれだけ恵まれているのかをよく思い知らされた。朝日は優しく微笑んで言った。
「ありがとう......じゃあ......逃げるか......王様はチケットを持ってますか?」
王様は胸ポケットからチケットを取り出して見せた。それぞれ自分のポケットからチケットを取り出し、ユウはマイサンを腕に抱えた。
「行き方は分かるよな?」
ステラ、由奈、ユウ、ナナ、サアヤ、マイサン、王様は目を閉じた。すると、七人の身体を黄色のひかりが優しく包んだ。ステラが目を少し開けると、朝日が笑顔で自分たちを見ていた。朝日を黄色の光が包んてまないことに気が付いた。
「朝日!?あんた......」
気が付いた時には目の前には森が広がっていた。ステラたちは街を完全に脱出したのだ。ユウたちは目をゆっくり開けた。ユウが胸をなでおろし言った。
「良かった......脱出できたみたいね」
由奈は地面に手をついているステラを見て、目を丸くした。
「ステラちゃん?どうしたの?」
地面には水滴が落ち始めた。その水滴はステラの涙だった。
「あのバカ......」
マイサンがはっとした表情でユウの腕から抜け出し、地面に飛び降り鼻をピクピクと動かした。
「そういえば......ご主人様の臭いがしないわん!」
六人は雷に打たれたような衝撃を受けた。
「嘘......朝日くん......」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日はさっきまでステラたちが立っていた場所を見つめていた。
「まさかここまでするとは......君は本当に手のかかる生徒ですね」
朝日は鼻で笑い、言った。
「ここでのこのこ一緒に行ったらこの街を見捨てた気がしたのでね......まだ避難していない人がいないかも見ます」
そう言い放ち、朝日は走り出した。校長も後を追って歩き始めた。
「私たちの街が......」
サアヤは朝日の横に立った。
「私......城に行く......あなたはどうする?」
朝日はサアヤのまっすぐな目を見てため息を吐いた。
「止めても無駄だな......ステラ......ユウさん......由奈......ナナ......」
朝日はズボンのポケットから五枚の紙切れをそれぞれに手渡した。由奈がその紙切れを見て驚いた様子で言った。
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ユウは落ち着いた様子で言った。
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「朝日......」
朝日とサアヤは所々の火をかわしなから走り続けた。
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「なんでこんなことに......」
道端では兵士たちが黒いローブと戦っている。逃げ惑う市民たちもいる。中には血塗れで倒れている市民や兵士もいた。
二人は途中何度か黒いローブに襲われたが難なく剣と刀で切り捨て、城に着いた。城は既に炎に包まれている。だが、二人は扉を蹴り破り、中に入った。二人は王座がある広い部屋にたどり着いた。そこでは剣を構える王様と不気味に黒色の大剣を構えたヘルが対峙していた。
「お父様!!」
「サアヤ!?なんでこんなところに!?」
ヘルが驚いた様子で朝日たちを見たがすぐに嘲笑うかのような目をした。
「よお。鈴木 朝日......こいつを殺すところだから邪魔するな」
朝日は歯を剥き出しにして、ヘルに飛びかかった。ヘルは大剣で朝日の刀を受け止めた。
「前よりパワーが上がっているな......」
「お前もパワーだけすんげえな......だが......」
朝日は目にも止まらぬ速さでヘルの背中に立った。ヘルが気づいた時には背中から鮮明な血が飛び散った。
「スピードも上がっているな......」
すると、ヘルの背後に王様が飛びかかり剣を振った。
「隙ありじゃああああああ!!」
しかしヘルは難なく避け、王様を蹴倒した。王様の頬に頭から流れた血が伝っている。
「おしいな」
今度はヘルの背後にサアヤが剣を振ったがヘルは目にも止まらぬ速さでサアヤの方向を向き、大剣で受け止めた。
「お前らは不意打ちばかりだな......つまらん」
サアヤは舌打ちをし、後ろに大きく飛び下がった。三人は必死でヘルに剣と刀を振るうがヘルはどれも簡単に弾き飛ばしてしまう。朝日が肩で息をしながら刀に両手を置きながら言った。
「そんなにでけえ剣持って......そんなに速く動けるのか......」
「まあな。俺が使えるのは剣だけじゃないぞ......」
不気味な笑顔を作り、ヘルは大剣を地面に落とし右手を朝日に向けた。朝日の身体に衝撃が走った。
「これは......あの時の......」
朝日は忌々しい過去の記憶を思い出した。ヘルが使ったのは心を操る魔法だ。
「お前はまた自らの手で守るものを失うんだ」
(また......同じなのか?......いいや......)
朝日は目を一度ゆっくりと閉じた。
(負けるかよ......)
そして目を大きく見開いた。その目は赤く染まる事はなく、黒色のまんまだ。その目を見てヘルは目を大きく見開いた。
「効いていない?いいや......自力で解いたのか!?」
サアヤの肩からは血が流れている。王様も赤色の汗を流している。
「サアヤ......王様......あんたらは早くこの城から逃げてください......」
朝日は決意を固めていた。そんな朝日を見て、王様は剣を構えるのをやめた。
「お主......無事に帰るのじゃぞ」
炎が城の壁をどんどん壊していく。朝日は再び刀を構えた。サアヤは朝日のたくましい後ろ姿を目に焼き付けて黙って部屋から出て行った。ヘルは大剣をもう一度手に取った。
(必ず......)
朝日とヘルはすぐに剣と刀をぶつけ合った。金属音が小まめに鳴り響いている。すると、氷の槍がヘルの肩を貫いた。部屋の入り口を見ると校長が右手を突き出して立っていた。ヘルは唸り声をあげ大剣を手から離し肩を押さえた。
「ぐああああああ......きさま......」
「校長先生?」
校長はゆっくりと歩き出した。
「先生が生徒よりも早く避難したら教師の名が廃れます」
怒りで満ちているヘルの瞳が赤く光った。
「きさまああああああああ!!」
ヘルの身体を黒色のオーラが包み始めた。
「朝日くん!脱出するよ!」
朝日は頷いて、校長と共に城を出た。ヘルの身体は黒色の球体に包まれた。朝日は黒色のローブを城の中で脱ぎ捨てた。城は完全に炎に包まれた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日と校長は城を出てから少し止まった。
「ステラたちはもう避難しましたか?」
朝日と校長の背後から黒いローブが襲いかかって来た。二人は戦う準備などは試みておらず刀を構えようとするが間に合わない。絶体絶命の状態に陥るが、どこからか長く太い木の棒が飛んで来て敵を直撃した。黒いローブは地面に倒れた。
朝日が木の棒が飛んできた方向を見るとステラ、由奈、ユウ、ナナ、サアヤ、マイサン、王様が立っていた。木の棒を投げたのはナナだった。
「お前ら......」
ナナがニヤニヤしながら言った。
「今のは危なかったね~」
ステラたちは笑顔で立っている。
「ご主人様を置いて逃げるなんてできないんだわん!」
ユウが頭を下げながら言った。
「朝日くん......ごめんね。わがままな女で......」
ステラと由奈が頬を赤くし、笑顔で言った。
「私たちのわがままを許してください」
「いつもの恩返しよ!さっさとあんたも逃げるわよ!」
「あんた私の騎士でしょ?ちゃんと最後まで私を守り抜きなさいよ」
「そういうわけじゃ。わしも友の残したものは守り通したいしのう」
朝日の胸は暖かくなった。自分がどれだけ恵まれているのかをよく思い知らされた。朝日は優しく微笑んで言った。
「ありがとう......じゃあ......逃げるか......王様はチケットを持ってますか?」
王様は胸ポケットからチケットを取り出して見せた。それぞれ自分のポケットからチケットを取り出し、ユウはマイサンを腕に抱えた。
「行き方は分かるよな?」
ステラ、由奈、ユウ、ナナ、サアヤ、マイサン、王様は目を閉じた。すると、七人の身体を黄色のひかりが優しく包んだ。ステラが目を少し開けると、朝日が笑顔で自分たちを見ていた。朝日を黄色の光が包んてまないことに気が付いた。
「朝日!?あんた......」
気が付いた時には目の前には森が広がっていた。ステラたちは街を完全に脱出したのだ。ユウたちは目をゆっくり開けた。ユウが胸をなでおろし言った。
「良かった......脱出できたみたいね」
由奈は地面に手をついているステラを見て、目を丸くした。
「ステラちゃん?どうしたの?」
地面には水滴が落ち始めた。その水滴はステラの涙だった。
「あのバカ......」
マイサンがはっとした表情でユウの腕から抜け出し、地面に飛び降り鼻をピクピクと動かした。
「そういえば......ご主人様の臭いがしないわん!」
六人は雷に打たれたような衝撃を受けた。
「嘘......朝日くん......」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日はさっきまでステラたちが立っていた場所を見つめていた。
「まさかここまでするとは......君は本当に手のかかる生徒ですね」
朝日は鼻で笑い、言った。
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