こちらに、サインをお願いします。(笑)

どくどく

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18・・・スキルレベルMax

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俺達は、颯爽と王都を旅立った、・・・旅立ったはずなのだが。
今だ城門の近くで動けずにいた。

「…ご主人様…私…地形詳しくない…分からない…ごめんなさい…です」

そう言ってクコは自分の狼の耳や尻尾を隠すように縮こまらせて謝ってきた。

「…私、分かるのは…山を越えて…草原歩いて…山を越えた…事だけ…ジュオ国の場所も…分からない…でもシュベール領の所は…分かる。…です」 

そう言ったクコは、自分の復讐相手の所に行く事を躊躇しているようだった。

(・・・。これから一緒にいくと決めた以上は、強くなってもらう必要があるからな。このぐらいの覚悟は決めてもらう。)

そして俺のほうも、覚悟を決めることにした。

「クコ、俺は契約した通りお前を強くするし復讐にも付き合う。だがそれが果たせたその後は今度は俺の目的の為に尽くしてもらうぞ?だから今すぐ覚悟を決めろ」

そう言って俺は、復讐に付き合うことを決めた。
クコも驚いたような顔をしていたが、俺の力を思い出したらしく覚悟を決めたというように頷いた。

「よし!目的地がようやく決まったな、いくぞクコ!いざシュベール領へ!」

そう言って俺は草原へと走り出した。

「…ご主人様…シュベール領は…山を越える…だから森の方角…です」

…うん、やっぱ一般常識はほしい

そうして俺達は、森へと入っていった。

そして森に入り俺は前に来た時同様、スライムを探しながら進んでいく。

「…ご主人様…なぜスライムを探す?…です」

「ん?いや実験だ、もうすぐでスキルが限界値まで上がるんだ」

「?」

そう言って自分のスキルを確認してみた

[スキル]

状態異常耐性LV10(19690/20000) 総39200

(あと一体分だ)
そんな事を考えていると、木の上から気配を感じた。
そして

サッ、プニュ、「パキッ」

[スキル]

状態異常耐性LV10(Max)+70


となっていたそして

〈状態異常耐性がレベル限界を超えました[固有技能]状態異常無効に変化します〉

[スキル]

状態異常耐性LV3(10/150)総70


[固有技能]

状態異常無効


となっていた

「おおMaxになると固有技能に変化、余りはまた一からカウントし直すのか」
「何?…です」
その後クコに状況を説明してわかっている事は無いか聞いてみた。
「…そんな…」
するとクコが首を横に振りながら

「…ご主人様…それはすごい…ご主人様だけ…。まず、スキルレベルが10になると国への報告、申請が義務付けられる。その後、国の援助、研究機関の助力を得てその中でも優秀な者が初めてレベル限界を突破出来るようです。これは国の秘匿事項になっています。それにスキル再取得に付いても読んだ本ではレベル限界突破後の同スキルの再取得は出来ないと書かれていました。これは習得限界と上位互換である【固有技能】が関係しているようでいくら習得実験を繰り返しても習得できなかったようです。すべて【固有技能】の方へ集約されていると予測が建てられ習得限界の節約になっているという研究結果が出ています。ましてやスキルレベルの総経験値やポイントは聞いたこともありません。たしかに昔、レベルが上がる感覚を数値化するため、かなりの数の奴隷が実験体にされるという事件が「ストップ!!」

とまた辞書子モードに入ったクコが一人の世界に行きそうになったので。

「ストップ!!そ、そうか、落ち着け。まあ・・・今見たことは俺の力の内の一つだ。秘密にしておいてくれ。」
(それにまだ実験はこれからだしな)

「…うん…です」

そうして俺は、スライムを狩りつくす事にした。

……


結果
スライム251 ゴブリン80 ビッグウルフ40 オーク 25

[スキル]

状態異常耐性(Max)+30660
HP回復上昇(Max)+2490
物理防御上昇(Max)+2490
気配察知(Max)+2550
脚力上昇(Max)+8550
腕力上昇(Max)+8300
剣術10(7400/20000)27210総ポイント
短剣術10(1400/20000)21210総ポイント
弓術LV6(650/1200) 総1760ポイント
斧術LV10(6670/20000) 総26180ポイント
危険察知LV10(16200/20000) 総35710ポイント
指揮LV6(900/1200)総2130ポイント

となり
〈気配察知が[固有技能]生命探知に変化します〉
〈HP回復上昇が[固有技能]高速治癒に変化します〉
〈物理防御上昇が[固有技能]鉄壁に変化します〉
〈脚力上昇が[固有技能]縮地に変化します〉
〈腕力上昇が[固有技能]剛力に変化します〉


・・・これはさすがにやりすぎたな、クコも最初は驚いたり「…すごい…」と誉めてたのに途中からはなにやらぶつぶつと独り言をつぶやいていた。

「…ご主人様だから…ご主人様だから…ご主人様は神様だから…神様だから」

(うん、ナニモキコエナイー)

狩った素材は、解体もせずに《プール》した。
そして俺は、クコにテントの準備を任せている間にスキルの確認をすることにした。

まずは固有技能の治癒、鉄壁、縮地、剛力だ、これは各スキルの上位互換だが使い方がよく分かっていない。色々試していると、途中でクコが

「…ご主人様…ご飯…。…今日…オーク肉ステーキ…です」

「ああ、もうそんな時間か、昼からパンだけで済ませてたからな。」

そう言ってクコと一緒に夕飯を食べた。

(俺ももう普通に魔物の肉に抵抗が無くなってしまったな。うまい物はうまい、これはしょうがないんだよなー。めざせ「クレイジージャー二」!!)


と夕飯を食べ終わって今日、一番の目的の実験を始めた。
それは俺のスキルをクコに移す。その後契約書を破り契約破棄すると移したスキルが残るのかどうかの実験だ。

そしてクコに了承を取り新しく作った契約書にサインさせた。

「…ご主人様…私…強く…なれる?…です」

「ああ強くなる、じゃあステータスを渡すぞ」

(まあ、最悪出来なくても。クコから【譲渡】を貰って俺のスキルをクコへ分ければいいんだけどな)

「……」

ステータスの移動は成功、そして次にその結んだ契約書を破る。これは契約書が破損した場合の変化実験。そして破り捨てた契約書は、目の前からきれいに消えてしまった。そしてそれを見たクコが急に泣きだした

「うっ、うっ・・・よがったーこれで、わたじもーつよくられるーよかったー」

とずっと自分のステータスを見続けていたのだろうクコが泣いて、子供のようにその場にしゃがみ込んでしまった。

「成功だ!コレで契約書が破棄されても渡したステータスはそのままだ。余分に契約書を守る必要が無くなった。クコの強化と俺のスキル、旅はゆっくりめで強化重視で進んでいくぞ!」

「…うん!」

そう言って俺は眠りに就いた、ちなみにこの夜の見張りはクコが一人でやっていて、朝目が覚めた俺は、クコに土下座からの土下寝を披露する事になった。
(しょうがないじゃん見張りなんて風習日本には無かったもん。)

ああ常識が欲しい…


ここから先スキル説明のみ。

【状態異常無効】
[状態異常耐性]上位スキル。健康状態を維持する。
上位の個別耐性スキルを統合する事が出来る。ただし個別耐性の上位の【固有技能】あり。

【生命探知】
[気配察知]上位スキル。相手を特定した探知が出来る。
[隠密]を完全に無効化出来る。ただし[隠密]の上位【固有技能】あり。

【高速治癒】
[HP回復上昇]上位スキル。HPの数値にプラス補正、回復上昇(大)。
傷に対する治癒力上昇。ただし欠損の再生は不可。

【鉄壁】
[物理防御力上昇]上位スキル。物理攻撃による守備力にプラス補正(大)。
皮膚を硬化する事が出来る。その際、攻撃力と魔法、物理の守備力にプラス補正。ただし魔法攻撃時守備力のプラス補正(小)になる。

【縮地】
[脚力上昇]上位スキル。俊敏力にプラス補正(大)。
相手との距離関係なく一瞬で攻撃の間合いに入れる。ただし移動は一直線のみ。

【剛力】
[腕力上昇]上位スキル。攻撃力にプラス補正(大)。
瞬間的に筋力を上げる事が出来る。ただし持続時間に制限あり。
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