降格処分寸前の人間嫌い淫魔ちゃん♂は頑張って働くことになりました

おさかな

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測定結果

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「……まあ、測定をするのに何回戦もしていただく必要はなかったんですけどね」

 記録が完了したカメラを渡した翌日、また会った司令官からはそう言われてしまった田加井。この日は解析結果を聞くためにミリーも一緒に田加井の家に集まっていた。

「……っ、も、申し訳ない。どうにも止められなくて……録ったものの編集の仕方などわからなかったし……」
「まあそうでしょう。カメラそのものにそういう機能はありませんから。それに私も研究材料としては活用させてもらいましたから、別にいいんですけどね」

 司令官の言葉は二人のあの日の濃厚セックスを録画されている分の全てを視聴したという意味で、田加井は顔から火が出そうなほどに恥ずかしくなった。
 そんな田加井を置いて、司令官もミリーもそのへんの羞恥心はあまりないようだった。そこは流石に淫魔とか悪魔とかそういう存在だからか、と田加井は納得はして見せる。

「それでその、司令官。結果は……」
「あまり焦らすのも良くありませんね。これがミリーさんの能力の解析結果になります」

 そう言って司令官はミリーに一枚の書類を手渡した。そこには小難しそうなグラフや数値が色々と書き込まれている。

「その表に示す通り、ミリーさんの能力は通常の下級悪魔に比べてもかなり数値が低い。特に人に影響を及ぼす系統の力はほぼありません。淫魔のフェロモンによって性的興奮を高めることはできますが、惚れさせたりなどの感情を操作する『魅了』だとか『催眠』だとかの魔法はあなたはまったく使えないという結果になります」
「……っ!それって……」

 司令官の言葉と、書類のグラフが示した『対人』の能力値がべっこりと凹んでいるところを見て田加井とミリーは顔を見合わせる。

「はい。ミリーさんは淫魔としては本当のポンコツ、人の心ひとつ揺らすこともできない劣等生……ということになりますが、ゆえに田加井さんの想いは本物、ということになりますね」
「たかいさん……っ♡♡♡」
「わっ、ミリー!」

 淫魔失格の証拠みたいな結果を叩きつけられた状況ではあるが、田加井の気持ちが自分の能力で作り上げられたものではないとわかったミリーは嬉しくてつい田加井に飛びついてしまう。

「良かったですね、ミリーさん。白宝石の件もお聞きしました。これからも田加井さんと仲良くやるんですよ」
「はいっ!司令官、今回はありがとうございました」
「俺からも御礼を。ありがとうございます」
「いいんですよ、こちらとしても興味深い事例でしたから。それに淫魔と人間の関係としてあなたがたのようなカップルも珍しい。いいものが見れました」
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