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第3-1章 私は聖地より脱出しました
浄化の聖女は後退を決意しました
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「でも、決死の覚悟で押し返せば……」
「先ほど襲ってきた奇蹟を宿す二名の獣人は手傷を負わせはしましたがまだ戦えるでしょう。前線に加勢されたらなす術がありません」
もしかしたらこの地で戦っている兵士の中にも百戦錬磨な強者がいるかもしれませんが、天闘の奇蹟を授かったマジーダに敵うとは思えません。数の暴力で疲弊させるか奇蹟すら及ばない無慈悲な策ではめ殺すぐらいしか打つ手は無いでしょう。
リッカドンナも先ほどの交戦で充分思い知ったようで真剣に悩んでいました。多大な犠牲を払って前線を死守するか、それとも一旦敵に背を向けて挽回の機会を待つか。司令塔を失った我々に残された選択肢は限られていました。
「城壁を放棄して前線を下げるわ。全軍後退よ!」
リッカドンナが決断を下すのにあまり時間はかかりませんでした。
聖女の指示で生き残っていた伝令が駆け出しました。そして残った兵士達も各部隊にいち早く撤退を知らせる為、破壊されていなかった狼煙もあげます。方針が定まり、絶望のあまりに固まっていた者達が動き出したのです。
本陣からの知らせを受けて聖国軍は徐々に後退を開始しました。壊滅した本陣の周囲も必要最低限の準備を済ませて撤収していきます、つい先ほどまで前線で戦っていた兵士達が怪我を引きずりながらも横切っていきます。
「聖女様! ここは危険です、一刻も早くお下がりを……!」
「駄目よ。あたしが真っ先に逃げたんじゃあみんな混乱するわ。少しでも長くここで踏み留まらないと。それより少しでも長く時間を稼いで頂戴。一人でも多くの兵士が助かるように」
「ぎょ、御意」
指揮官級の将軍がリッカドンナに進言しましたが、彼女は強い口調で拒絶しました。勇ましいのですがその腕と唇は震え、迫りくる脅威への恐怖で怯えているのが見て取れます。普段聖女を拝めない将軍は気付く様子もなく感動を露わにして首を垂れました。
聖女が最前線に留まる。これは賛否両論ですね。残った聖女と何としてでも守らねばと戦う兵士達への発奮作用がある反面、速やかな後退には支障があります。逆に聖女を真っ先に逃がすと我先にと敗走して粘り強い後退戦が出来なくなったりもするそうです。
あくまで人を癒す聖女であるリッカドンナの引き際は難しいところです。彼女には生き残って今後も人を救ってもらわねば……いえ、聖女の使命はどうでもいいですね。私個人が彼女に生き残ってほしい、と思えるぐらいに好感を抱いています。
「……はあ、乗りかかった船です。仕方がありませんか」
私は軽くため息を漏らすと、こんな死地でも付き従ってくれるトリルビィの背中を叩きました。さすがに普段のメイド服ではなく軽装鎧と小手、具足を装備しており、弓を手にしています。
トリルビィは私に力強く頷いてくれました。この場では……いえ、いつも私には彼女の献身がとても頼もしいです。私には勿体ないぐらい、と言ったら怒るんですよね。ですが彼女が傍にいてくれる今の私はとても恵まれています。
「トリルビィ、申し訳ありませんが最後まで私に付き合ってくれますか?」
「何を言うんですか。地獄の果てまでお供しますよ」
「それは心強いですが、命を投げ出す気はありません。ほどほどで退散しますって」
「いつも適当な事ばかり仰って、いざとなったら無茶ばかりするのはいい加減止めませんか?」
緊張を緩和する冗談だと分かっていたので少し無理をして軽く笑いました。そしていざ出発、とばかりに一歩踏み出そうとして、チェーザレに腕を掴まれました。出鼻をくじかれて少し腹が立ちましたが、彼の顔はとても真剣でした。
「キアラ、俺も行く」
「……死ぬかもしれませんよ?」
「何度も救われた命だ。キアラのためなら惜しくはない」
「いえ、私のためなら惜しんでくださいよ」
本当だったら先ほどだって彼には寵姫達と戦ってほしくなかったんですから。しかし彼が付いてきてくれればことを運びやすいのも事実。何より、自分を絶対に守ってくれるんだって安心してしまいます。
本当、自分の浅ましさには嫌気がさしますね。
「一緒に帰るって約束してくれるなら好きにしてください」
「約束するから好きにする」
「……即答でしたけどちゃんと考えましたか?」
「俺の決意は変わらないさ」
やれやれ、困ったものです。と思いながらも自然と口元が緩んでしまう私はどうしようもないです。理性では自分を戒めようとしていても反応は正直って言ったところですか。
「ちょっとキアラ、どこに行くの?」
改めて出発しようとした矢先にリッカドンナに気付かれてしまい呼びかけられました。本来聖女の助手を務めるべき候補者としてこの地にやって来た私が無断で離れようとするのですから当然と言えば当然ですか。
「最前線に行って先ほどの寵姫達の相手をします。活性の奇蹟さえあればそれなりに戦えるのは分かったので時間稼ぎをしないと」
「……っ。ごめんなさい、頼る形になっちゃって」
「リッカドンナ様にはリッカドンナ様の、私には私のやるべきことがあるってだけです。罪悪感を抱く必要はありません」
「なら何人かあたしの護衛を連れて行きなさい。それから犠牲になろうだなんて思わないで絶対にあたしの所まで戻って来なさいよ!」
「ええ、神に誓って」
リッカドンナは目を丸くしました。自然と出た言葉でしたが、神の声が聞ける聖女が口にする神に誓ってとの発言はとても重大な意味を持ちますから。それこそ約束を違えれば大罪を犯すのと変わないとも位置付けられるほど責任が付きまといます。
私はそれだけの決意をリッカドンナに示し、リッカドンナはそれに満足そうに頷きました。
「先ほど襲ってきた奇蹟を宿す二名の獣人は手傷を負わせはしましたがまだ戦えるでしょう。前線に加勢されたらなす術がありません」
もしかしたらこの地で戦っている兵士の中にも百戦錬磨な強者がいるかもしれませんが、天闘の奇蹟を授かったマジーダに敵うとは思えません。数の暴力で疲弊させるか奇蹟すら及ばない無慈悲な策ではめ殺すぐらいしか打つ手は無いでしょう。
リッカドンナも先ほどの交戦で充分思い知ったようで真剣に悩んでいました。多大な犠牲を払って前線を死守するか、それとも一旦敵に背を向けて挽回の機会を待つか。司令塔を失った我々に残された選択肢は限られていました。
「城壁を放棄して前線を下げるわ。全軍後退よ!」
リッカドンナが決断を下すのにあまり時間はかかりませんでした。
聖女の指示で生き残っていた伝令が駆け出しました。そして残った兵士達も各部隊にいち早く撤退を知らせる為、破壊されていなかった狼煙もあげます。方針が定まり、絶望のあまりに固まっていた者達が動き出したのです。
本陣からの知らせを受けて聖国軍は徐々に後退を開始しました。壊滅した本陣の周囲も必要最低限の準備を済ませて撤収していきます、つい先ほどまで前線で戦っていた兵士達が怪我を引きずりながらも横切っていきます。
「聖女様! ここは危険です、一刻も早くお下がりを……!」
「駄目よ。あたしが真っ先に逃げたんじゃあみんな混乱するわ。少しでも長くここで踏み留まらないと。それより少しでも長く時間を稼いで頂戴。一人でも多くの兵士が助かるように」
「ぎょ、御意」
指揮官級の将軍がリッカドンナに進言しましたが、彼女は強い口調で拒絶しました。勇ましいのですがその腕と唇は震え、迫りくる脅威への恐怖で怯えているのが見て取れます。普段聖女を拝めない将軍は気付く様子もなく感動を露わにして首を垂れました。
聖女が最前線に留まる。これは賛否両論ですね。残った聖女と何としてでも守らねばと戦う兵士達への発奮作用がある反面、速やかな後退には支障があります。逆に聖女を真っ先に逃がすと我先にと敗走して粘り強い後退戦が出来なくなったりもするそうです。
あくまで人を癒す聖女であるリッカドンナの引き際は難しいところです。彼女には生き残って今後も人を救ってもらわねば……いえ、聖女の使命はどうでもいいですね。私個人が彼女に生き残ってほしい、と思えるぐらいに好感を抱いています。
「……はあ、乗りかかった船です。仕方がありませんか」
私は軽くため息を漏らすと、こんな死地でも付き従ってくれるトリルビィの背中を叩きました。さすがに普段のメイド服ではなく軽装鎧と小手、具足を装備しており、弓を手にしています。
トリルビィは私に力強く頷いてくれました。この場では……いえ、いつも私には彼女の献身がとても頼もしいです。私には勿体ないぐらい、と言ったら怒るんですよね。ですが彼女が傍にいてくれる今の私はとても恵まれています。
「トリルビィ、申し訳ありませんが最後まで私に付き合ってくれますか?」
「何を言うんですか。地獄の果てまでお供しますよ」
「それは心強いですが、命を投げ出す気はありません。ほどほどで退散しますって」
「いつも適当な事ばかり仰って、いざとなったら無茶ばかりするのはいい加減止めませんか?」
緊張を緩和する冗談だと分かっていたので少し無理をして軽く笑いました。そしていざ出発、とばかりに一歩踏み出そうとして、チェーザレに腕を掴まれました。出鼻をくじかれて少し腹が立ちましたが、彼の顔はとても真剣でした。
「キアラ、俺も行く」
「……死ぬかもしれませんよ?」
「何度も救われた命だ。キアラのためなら惜しくはない」
「いえ、私のためなら惜しんでくださいよ」
本当だったら先ほどだって彼には寵姫達と戦ってほしくなかったんですから。しかし彼が付いてきてくれればことを運びやすいのも事実。何より、自分を絶対に守ってくれるんだって安心してしまいます。
本当、自分の浅ましさには嫌気がさしますね。
「一緒に帰るって約束してくれるなら好きにしてください」
「約束するから好きにする」
「……即答でしたけどちゃんと考えましたか?」
「俺の決意は変わらないさ」
やれやれ、困ったものです。と思いながらも自然と口元が緩んでしまう私はどうしようもないです。理性では自分を戒めようとしていても反応は正直って言ったところですか。
「ちょっとキアラ、どこに行くの?」
改めて出発しようとした矢先にリッカドンナに気付かれてしまい呼びかけられました。本来聖女の助手を務めるべき候補者としてこの地にやって来た私が無断で離れようとするのですから当然と言えば当然ですか。
「最前線に行って先ほどの寵姫達の相手をします。活性の奇蹟さえあればそれなりに戦えるのは分かったので時間稼ぎをしないと」
「……っ。ごめんなさい、頼る形になっちゃって」
「リッカドンナ様にはリッカドンナ様の、私には私のやるべきことがあるってだけです。罪悪感を抱く必要はありません」
「なら何人かあたしの護衛を連れて行きなさい。それから犠牲になろうだなんて思わないで絶対にあたしの所まで戻って来なさいよ!」
「ええ、神に誓って」
リッカドンナは目を丸くしました。自然と出た言葉でしたが、神の声が聞ける聖女が口にする神に誓ってとの発言はとても重大な意味を持ちますから。それこそ約束を違えれば大罪を犯すのと変わないとも位置付けられるほど責任が付きまといます。
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