良識のある異世界生活を

Hochschuler

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学園

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かくしてリリーを含めた、装い新たな勉強会がスタートしたわけだが、意外にもリリーは全く今までの授業についていけてなく、故に帰結としてはシャーロットの肩の荷がより重くなるのみだった。そして今は、目頭を抑えるシャーロットの周りであまりの激務に間延びしている3人の姿があるのだった。
「あんたら……」
仕方がないだろ?だってあんなに難しいことを言われてもわからないのだから。
「嘘つきなさいよ。あんたらなら、ちゃんと復習しておけば余裕だったでしょうに」
「私は古代魔術しか知らないからな」
「だから何度も言うように現代魔術は古代魔術の応用だって――はぁ、まぁいいわ。確かに数学も基礎より応用のほうが難しいものね。問題は――マイケル、アル、あんたらよ」
「そう言ってもな。俺たちだって能力に限界があるんだよ」
「へぇ、この高校には入れたのに」
俺たちは口を噤む。そう、これを言ってしまうと高校の先生方に申しわけが立たないのだが、授業の内容よりも確実に高校入学テストの方が途方もなかったのである。そりゃそうだ。なぜなら青坊どもに現在の最先端の技術の論理的証明をさせたのだから。
「とりあえず今日は現代魔術だけでも終わらせるわよ」
瞬間、俺を含む3人は苦虫を潰したような顔になった。

時はすぎて定期テスト当日。
俺たちはテスト範囲のノートに齧り付きながら登校していた。
「いい?今日が正念場よ。今日さえ乗り越えられれば、あとは自由よ」
シャーロットに激励される。
シャーロット大先生のテスト勉強コースをやり切った俺たちは、まあそこそこに完璧なのだが、それでも漏れがあったら大変だとノートを確認しているのだ。
そんなシャーロット大先生は、毎日の復習の賜物なのか落ち着いているが。
ここでテストが催される教科を確認しよう。
まず一つめは国語。
これは、そりゃあこの高校に集う学徒はもとより優秀であるわけだし、さらにはこの高校横断でやるので、つまりこう言ってはなんだが、そのテストはこの高校の中間層をターゲットにしているため、当然一番上のクラスの俺たちにとっては生ぬるく、これは自信を持って完璧だと言える。
二つめが数学。
これも国語と同じだ。ただ、前も述べたように俺の脳は定理を証明したがるので、少し困ったくらいだ。
三つめが歴史。
これは頑張って暗記した。
四つめが外国語。
これは俺が元々文系脳だから余裕だった。
そして最後に、現代魔術。
これはレベルごとに分かれているため俺たちには厳しめのものが出される。どんなものかと言うと、ファイアボールの時、頭に描き出す術式を、例えばこうしたらどうなるかとかだ。現代魔術は事細かな操作ができるところに秀でていて、故にそのような問題が出されるのだが、それの難易度は尋常ではない。何故ならその一本一本の線に魔素の磁場みたいな力が宿っており、それの機微によってファイアボールを見る時、数百の、その磁場みたいな力を同時に計算しなくてはならないのだ。これがまだファイアボールなどと言う初級魔法だから良いものの、もっと上級魔法になるとその数は数万にも及ぶ。
まあ、さすがに上級魔法は出ないと思いたいが。
さあ、そんなことを説明しているともう高校に着いた。テストは直に始まる。
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