【ファミコン世代の者達へ】キャラ文明 電子銀河の調査飛行

シャア・乙ナブル

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未知への飛翔

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──宇宙歴2017年8月15日 

『アルファ級宇宙艦 PC-FX』
その艦長室で私は航海日誌を記録していた。

 宇宙歴2000年に入り、銀河系宇宙のすぐ裏側に『別の銀河』がある事が発見された。
 それを受け地球連邦宇宙局は15年かけて調査を行い、その銀河がひとつの太陽を中心に7つの惑星がある事を判明させる。

 それぞれの惑星に『ニンテンドー』『コナミ』『スクエニ』『バンダイナムコ』『カプコン』『コーエーテクモ』『セガ』と命名し、銀河を『電子銀河』と呼称する事に決定した。
 また、この銀河には非常に多種多様な生命体がおり、その文明もまた非常に多岐に渡るため『キャラ文明』と呼ばれるようになった。

──宇宙歴2015年1月

 電子銀河を調査する為に派遣されていた、宇宙探査船『PC-エンジンシャトル』が、電子銀河には幾つもの『並列銀河』があり、そのどれもが『共通の存在』に脅かされているとの調査報告を地球に送ってきた直後に消息を絶つ。

 事態を重くみた地球連邦宇宙局は、電子銀河の各惑星と協力協定を結び、脅威の存在を『バグ』という共通呼称に決定し、各惑星の技術供与を受け、最新の技術でPC-エンジンGTとPC-エンジンLTを開発。
2年の歳月をかけ、この両方を搭載した『アルファ級宇宙艦PC-FX』 を完成させる。
 与えられた任務は消息を絶った宇宙探査船の捜索、電子銀河の調査、文明の保護、脅威となる存在、バグの排除だった。
 この艦はその任務の性質上『アルファポリス』という別名で呼ばれる事もある。

──宇宙歴2017年7月

 完成した艦の艦長に『プレイヤー』大佐(読書様)が、任命され、他のクルーと共にこの未知の世界へ飛翔する事へとなった。


 そして現在に至る訳だが、航海日誌の記録も初日だけ期待と不安、任務への責任を綴ったりもしたが、以後40日以上も『何事もなく平穏な航海である』ではさすがに本部からクレームのひとつも出てくるかもしれないな。
 私はため息をひとつつき、座っている椅子の背もたれに身体を預けた。

《艦長。至急ブリッジまでお越しください》

 艦内放送が流れる。
 今の大塚明夫のような渋い声から判断すると副艦長のリセット中佐だろう。
 私はすぐに向かう旨を告げ自室である艦長室を出た。
 やれやれ、早速本部からのクレームだろうか。


「副長、もし宇宙局本部からの連絡なら、私は夕飯のおかずを得るため釣りに行っているから留守だと伝えてくれ」

 私はブリッジの自動ドアを開くなり軽口を叩きながら中へ入った。

「お呼び立てしてすみません艦長。緊急事態です」
「何があった?」
「そこはデータ少佐から説明してもらいます。データ少佐」

 状況はデータ少佐が説明してくれるらしい。
 データ少佐は艦内のオペレーターを担当してくれていて、声が大塚芳忠によく似ている。電子銀河からの技術供与で生みだされたアンドロイドでもあり、情報技術関係には滅法強い。
 また、私と副長が不在時にはブリッジの指揮を担当する。某SFドラマと色々設定が被っているような気がするが気にしてはいけない。

「はい、説明させていただきます。今から232秒前に救難信号と微弱ではありますが、バグの反応を感知しました」
「信号は消息を絶った探査船のものか?」
「いえ。この艦に登録されているパターンとは一致しません」
「ふむ、場所は?」
「ニンテンドー『星系』です」

 なぜ場所が惑星ニンテンドーなのに星系と言われるのかは、並列銀河の存在が大きく関わっている。
 同じ惑星ニンテンドーでも並列銀河によって文明の姿ががらりと変わるのだ。これはどの惑星にも当てはまり、我々はこれを区別するため、星系+『ジャンル』エリアという言葉を使って表している。

「ニンテンドー星系......ジャンルは?」
「アクションエリアです」
「アクションか。そこにバグとの戦闘が行われた痕跡はあるか?」
「調べましたが戦闘が行われた痕跡はありません。反応が微弱だった事からもバグは戦闘が行える規模ではない可能性があります」
「座標(ポイント)は?」
「そこまでは特定できておりません。衛星軌道上まで移動できれば可能です」
「救難信号は?」
「感知した時と変わらず現在も発信されています」
「ならこちらが少数でも発見される可能性は低いか。よし副長、メンバーを選んで出発の準備をしてくれ」
「わかりました。セーブ少佐、ハイスコア大尉、私と一緒に地表に降りるぞ」

 む。指示をだした副長には悪いが気が変わった。

「待った副長、やはり私も行こう」
「艦長がですか!? 危険です。ここは我々に任せて下さい」
「いや副長、データ少佐も言っていたが、どちらかと言えば今回の件は危険度は低いだろう。私も出来うるなら経験しておきたいのだ」
「し、しかし」
「今回は私、副長、ハイスコア大尉の3名で行きたい。艦医長のライフ中佐にはブリッジで待機してもらい、救助者がいた場合すぐに治療にあたってもらうように」
「艦長がそこまで言われるのであれば」

 副長は折れてくれたようだ。私は今度は手近にあるマイクを手に取り呼びかける。

「こちら艦長のプレイヤー大佐だ。艦医長のライフ中佐」

 呼びかけると田中敦子に似た艶のある声がスピーカーからきこえてくる。

「はい、ライフです。どうしました、艦長?」
「データ少佐がニンテンドー星系アクションエリアで救難信号をキャッチした。怪我人や病人などがいるかもしれないのでブリッジで備えていてほしい」
「! わかりました。すぐにそちらに向かいます」

 ライフ中佐の方はこれでいい。彼女はしっかりしていて気配りもでき、男性クルーはいうに及ばず、女性クルーにも人気が高い。後は彼女に任せておこう。

 私は次にマイクで別の人物に呼びかける。
「こちら艦長のプレイヤーだ。機関士長のターン中尉」
「はい、機関室のターン中尉です」
「これからニンテンドー星系のアクションエリアに移動する事になる。各エンジンの状態に問題はないかな?」
「ばっちりですよ! 例え何もない時でも整備に手は抜きませんって」
「ははは、頼もしい限りだ」

 元気さがあふれるしゃべり方が小西克幸に似た声とよくあっている。後はブリッジにいる操舵士のジュウジ・キー少尉に指示を出せばいい。

「よしジュウジ少尉。ニンテンドー星系アクションエリアに進路をとってくれたまえ」
「了解です。目的地ニンテンドー星系アクションエリア。これより恒星間航行の準備に入ります」

 彼の声は小山力也に似ている。彼自身は口数が少ないが、彼なくしては艦はうごかせない。優秀な操舵士なのだ。

「よし、アルファ級宇宙艦PC-FX、発進」
「アルファ級宇宙艦PC-FX、発進!」

 ジュウジ少尉の復唱を確認して私は副長とハイスコア大尉に声をかける。

「では副長、ハイスコア大尉、我々は準備をして10分後に転送室で合流だ」

「「了解です」」


~転送室~

 私を含めた調査組の3人は準備を終わらせ転送室に集合していた。転送室長のセレクト少佐が転送装置の準備が整ったので装置の上に乗るように促してくる。

「艦長、後はデータ少佐が詳細な座標を出してくれれば目的地へはすぐです。
ハイスコア大尉、艦長と副長を頼んだぞ?」
「任せて下さい、自分も含めてまたここに無傷で戻ってきますから」

 池田秀一に似ている声のセレクト少佐と檀臣幸に似ている声のハイスコア大尉のやりとりを聞きながら装置の上に移動する。ハイスコア大尉は艦の砲手兼警備部長を務めていてゾンビハンターというゲームが大のお気に入り。他のクルーにも勧めているらしい。

《艦長、データです。目的地の衛星軌道上に到着しました。また、救難信号の発信場所の座標も特定できました》

 転送室に緊張感が高まっていく。私は装置の操作パネルの前にいるセレクト少佐に無言で頷きながらデータ少佐に対応する。

「さすがデータ少佐だ。それで判明した座標は?」

《ポイント、クルクルランドです》
 
 こうして私……プレイヤー大佐と副艦長のリセット中佐、警備部長のハイスコア大尉の3人は、ニンテンドー星系アクションエリアのポイント、クルクルランドの地表に降り立った。


~ポイント、クルクルランド地表~

「ブリッジへ。現在が1423(14時23分)なので定時連絡は1度目は1500に連絡をいれて、そこから1時間ごとにしよう」

 ブリッジへ連絡を入れて我々は歩きだす。周囲の光景に副長が感想を述べた。

「なんというか……随分奇妙な場所ですな」

 その場所は、ただ開けた場所に同じ間隔でポールのような物だけが無数にたっているだけなのだ。

「長さはどれも2メートル程か。それが等間隔で360度に配置......」

「艦長、副長。ポールの材質は何の変哲もない鉄のようです。ただ、表面は錆びないように何らかの物質でコーティングされています」
「……艦長。自分はこれは一種の迷路のようなものかと考えます」
「副長もそう考えるか。昔の中国に、このポールを石に置き換え、敵の大軍を誘い込み足止めをした知恵者がいた」
「では何者かが、ここに迷いこみ遭難し、救難信号を発信している、と?」
「現時点ではその可能性が高そうだという話だよ。ただ電子銀河は我々の常識では理解できない事もたくさんあるから決めつけるのは危険だけどね」

「! 艦長、副長、あれを!」

 ハイスコア大尉が何かに気付きその方向を示す。
我々はそれが危険なものではない事を確認し、近付いて調査を始める。
 それはポールとポールの間に表示されているホログラフのようなものだった。ポールからポールへ。発生している方向こそ違うものがあるものの、表示されているホログラフの形はみな同じで、オレンジ色の六角形のクリスタルが横になった感じだ。通り抜ける事もできるので、障害としての役割は担ってはなさそうだった。

「これにはなんの意味があるのか」

 私がふと呟いた時にハイスコア大尉が救難信号の発信源が近いと辺りの警戒を始めた。私と副長も意識をそちらに切り替える。私達の耳が少し離れた場所の物音を捉える。
その音は、

『ムシャムシャ、ガリガリ、グシャッ、ゴキッ、ゴクン』

 我々の警戒心と緊張感を一気に最高まで引きあげる!


──ような音ではなく、

『ポヨン、ポヨヨン、ポヨン、ポヨヨン』

 なんとも気の抜けるような音だった。
 そしてその場所では、ポールとポールの間にゴム製の膜のようなものが平行に対で発生しており、その間には、跳ね返りながら閉じ込められる格好で身動きがとれなくなっている赤い玉? 球? のような生物? がいた。
 救難信号は間違いなくここから発信されている。

「ブリッジへ。要救助者をみつけた。映像を送る」

《確認しました。……照合完了。その生物はそこに生息する固有種のグルッピーです。基本直進しかしない生物で、ターンポストと呼ばれる棒状のものを掴んで方向を変えます。性格は大人しくニンテンドー星系の言語を理解しますが、衝撃波を攻撃に使う事もありますのでご注意を。映像の状況から推測しますと隣接したラバートラップに引っ掛かりその状態であると判断します》

 さすがデータ少佐、仕事がはやい。では私はこのグルッピーとの会話からだな。翻訳機は艦内でセットしてきてあるので問題ない。どうみても人間ではない生物との会話、緊張してしまうな。

「あー。私は地球連邦宇宙局所属、アルファ級宇宙艦PC-FXの艦長、プレイヤー大佐だ。君の救難信号をキャッチして助けに来た」
「ほんと~? 身動きとれなくて困ってたんだ~助かるよ~」
「こちらから見ると、その、猛烈にシェイクされているようにしか見えないのだが、大丈夫なのかね?」
「それは全然大丈夫~。怪我もしてないよ~。ま~ 怪我した時には同時に割れてると思うけどね~。アハハ~」

 割れるのか。さらっとすごい事を聞いた気がするのだが。

「それで、我々は君を助けたいのだがどうすれば君は助かるのかな? ん? 頭? の上に何か数字が浮かんで表示されているがこれは?」

 丸い生物を身体的部位に区別するのは非常に難しい。というか、この生物の治療とかいくらライフ中佐でも無理だろう。

「あ~。その数字はただのスコアだから気にしないで~。それより救出方法だけど~命のストックには余裕があるから~僕を割ってくれると嬉しいな~」
「私に君を殺せと言うのか!?」
「死ぬのとは違う~。それで僕は違う場所にすぐ復活できるんだ~。それに次はボーナス面で~そのスコアでまた命のストックが増えるから~」
「艦長、私に任せて下さい」

 ハイスコア大尉はそう言いながら腰の光線銃を抜いた。これは奇しくもニンテンドー星の技術供与で完成したものだ。
 昔の拳銃のようなデザインとSF映画にでてくるようなデザインのものがあり、大尉は後者を使用している。だが放たれた光線はグルッピーに当たって跳ね返り、副長が慌てて避けた。

「あ~ごめんね~。僕を割る事ができるのは鋭いトゲトゲなものしか無理なんだ~。ブラックホール並みに吸引力の強い装置なら吸い込む事はできるけど~割るのとは違うからね~」

 誰も条件に合いそうな道具は持っていなかった。

「敵のウニラのトゲトゲがいいんだけど~やっつけすぎてでてこなくなっちゃったんだよね~」
「艦長これではお手上げですよ」
「何かを加工しようにもこんな草木の1本もない場所では……」
「ここが何もないのは~ここがそういう条件付けをされて存在しているからなんだよ~」
「やれやれ。そんな草木もない場所でトゲトゲとか......ん?」

草木......花......トゲ......!

「ブリッジへ。至急用意してもらいたい物がある」

 私はブリッジへ連絡した。

~十分後~

「こんな理由で呼ばれたのは私も初めてです」
「まぁまぁライフ中佐。これも人助けですから」

 艦医長のライフ中佐を地表に呼んだのだ。

「すまない、ライフ中佐。早速だが例の道具を貸してもらえないかな」
「はぁ……これは本来そんな使い方をする道具じゃないんですからね」

 ライフ中佐は不満気ながら持ってきた鞄からその道具を取り出す。出てきたのは......剣山。そう、生け花で使うやつだ。
 艦の中は殺風景。そう言ってあちこちに花を飾るライフ中佐の趣味が生け花である事を思い出したのだ。道具についても見せてもらった事があった。

 その剣山の中でも1番大きい物を頼み、副長と大尉にはそれをしっかり持ってもらい、相変わらず跳ね返り続けているグルッピーに体当たりしてもらった。
 その瞬間、想像していたのとは違う音を出してグルッピーが割れて消えた。そしてわずか数秒後、周囲が突然光だし明滅を繰り返した。

「な、なんだ今のは」

 我々は身構えたが明滅はすぐにおさまり、向こうから見覚えのある姿が凄い勢いでやってくる。

「ありがと~。おかげでクリアできたよ~。今はボーナス面だからこれでストックも元に戻るからね~」

 グルッピーは我々の周囲のターンポストを器用に使い、我々の周囲をぐるぐるまわりながら先ほどの台詞を述べ、またすごい勢いで違う方向に進んでいった。

「本当にまっすぐにしか行けないんだな」
「あれは本人も相当前向きじゃなければ人生挫折しそうですわね」
「人生というか球生というか微妙ですね」
「ははは、違いない」

《ブリッジより艦長。ブリッジより艦長》

「データ少佐か。どうした?」

《バグの反応が出ました。やはり同じポイントです》

「総員警戒! バグ反応だ!」

 私を含めた4人は背中合わせでお互いの死角をカバーしつつ、光線銃を抜いて構える。向こうからはボーナス面をクリアしたよと報告しながら再びグルッピーがやってくる。

《バグ反応増大、至近距離です!》

「パーフェクトクリアだよ~。これで3000点入ってストックが増えるよ~人のいい君達にはお礼をしないとね~?」

 グルッピーがニヤリと笑った気がした。
 まさか……まさかバグは!?

《バグ出現! 艦長達と位置情報が重なっています!》



~ブリッジ~

「お疲れ様でしたみなさん」

 データ少佐が迎えてくれる。

「いや、いい経験になった」
「私はあまり経験したくない出来事でしたわ」
「まぁまぁ、今度何かで埋め合わせさせて貰うから。副長と大尉もご苦労だった」
「「ありがとうございます」」
「それで艦長、今回の件、ニンテンドー政府への対応はどうなさいますか?」
「ふむ、特に問題が起きるとは思わないが、ありのままで報告をしておいてくれ」
「わかりました」
「私は部屋で本部への報告書と航海日誌を作成してくるよ」


~艦長室~

「......本来はボーナス面をパーフェクトでクリアするとスコアに3000点が加算されるのだが、バグにより30点しか加算されずグルッピーのストックが増えない場面に遭遇。このグルッピーのスコア部分に潜んでいたバグを処理しこの案件は解決となった」

 やっと中身のある日誌ができた。
私は航海日誌を作成し、座っている椅子の背もたれに身体を預けた。宇宙は広いし、バグの脅威は依然残ったままだ。私はお礼をしたいとグルッピーが緑色の仲間を紹介してくれた事を思い出す。

「個性の強いキャラクターだったな。我々クルーが霞んでしまうくらいに」

 私は一人微笑みながら呟く。
 電子銀河にはこのような個性の強いキャラクターがたくさん存在しているのだから、この日誌の中身もひとつ、またひとつと増えていくだろう。今はまだ自分の日記みたいなものではあるが......いずれ。

「キャラ文芸。とでも呼ばれる日が来れば嬉しいものだ」

 私は艦長室の照明を消して外に出た。頼もしい仲間のいるブリッジに向かう為に。

宇宙歴2017年8月15日 
地球連邦宇宙局所属 
アルファ級宇宙艦 PC-FX
艦長 プレイヤー大佐



キャラ文明 電子銀河の調査飛行

キャスト       似た声優

副艦長 リセット中佐 大塚明夫
医療部 ライフ中佐  田中敦子
情報部 データ少佐  大塚芳忠
転送部 セレクト少佐 池田秀一
警備部 ハイスコア大尉 檀臣幸
機関部 ターン中尉  小西克幸
操舵部 ジュウジ少尉 小山力也

固有種 グルッピー  桑島法子

艦長 プレイヤー大佐 変更可能

最後まで読んで頂きありがとうございました!

脚本 シャア・乙ナブル /(^o^)\

西暦2017年8月15日
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みんなの感想(1件)

甘々とサンダーボルト宙域

ファミ通を買ったらバグったとか当時のいい思い出はまた別の話ってか?

2017.12.09 シャア・乙ナブル

 思い出は心の中で美化されているものです。

しかしその思い出を共有してもらえる方に読んでいただけると嬉しく思います。

ファミマガのウソテクとかも懐かしいですね。

解除

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