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52話 ガーディ、アンと疑問を生じさせ 朋広、華音と拘束される
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キエソナ村近くの砦に到着した朋広達はその守備隊長のガーディと副隊長のアンと面識を持った。
「飛竜の襲撃を受けたそうで」
アズマドとガーディのやり取りが始まる。
「ええ。 まさかこんな場所で襲撃されるとは予想もしておらず、強力な相手に虚をつかれた事もあり苦戦を強いられてしまいました。 アズマドさん達も奴の進路上に居たとか。 よく襲われずにすみましたね」
「げ、撃退されて逃げるのに必死だったんじゃないでしょうか(ある意味嘘は言ってないはず)」
「私と副隊長はあの飛竜は再び戻ってくるという意見で一致しているのですが......」
ガーディとアンは不安げな表情で顔を見合わせた。
「そうですかねぇ。 もし私が飛竜ならこの辺りには二度と近付きたくないと思いますけど......」
アズマドは華音を見ながら言う。
「は? ご自分が飛竜だったらなどと変わった見方をされるんですね。 飛竜について何かご存知なのですか?」
「ああ、いえいえ。 ただの勘と言うか何と言うか、なんとなくそう思っただけでして。 そ、それより何か御入り用なのでは?」
「そうですね。 今回の襲撃で怪我人は出ましたが大したことはないので、そちらへの品よりは砦の修復資材の方が必要な感じでしょうか。 再び襲来される前に備えたいところです」
ガーディが被害箇所を見るように視線を移すので皆それを追うように現場を見る。
「ん? あれ?」
「どうしたのパパ?」
朋広がふと疑問を抱く。
「ガーディさん、何ヵ所からか煙が上がっていますけど、あれも飛竜による被害ですか?」
「そうですね」
「飛竜ってブレス吐いたりするのかな? そんな感じはなかったと思うけど」
その疑問には副隊長のアンが答えてくれる。
「ああ。 いえ、あれはブレスの被害ではなく、崩れた壁などがかがり火を巻き込んでしまいまして、燃え移ったりしたのを消火した跡がほとんどです」
「なるほど」
「飛竜の攻撃は上空から爪や尻尾の物理によるものでした。 怪我人も飛竜の直接攻撃より落ちてきた壁の破片などに当たったりした者ばかりで」
アンが当時の状況を説明してくれた。 それに加えてガーディが飛竜の感想を加える。
「とにかく上空に陣取るので弓矢しか攻撃手段がなく、皮膚が硬いので矢が弾かれてしまい一体でも強敵でした。 本来はもっと標高の高い場所に生息している魔物のはずなんですが」
「そうですね。 先程は逃げてくれた、と言うのが正解なのかもしれません。 私はまた戻ってくる気がしてならないのですが、あの恐ろしい咆哮をもう一度聞かされるのかと思うと......」
アンもガーディの感想に重ねて自分の意見を述べた。
(だよなぁ。 普通はこの反応が正解だよなぁ)
アズマドが心の中でガーディとアンに頷く。
「上空に陣取って爪や尻尾の攻撃だけって。 やっぱり飛竜は見た目だけで全然大した事ないんだねーむぐっ!」
「「「え!?」」」
ぽつりともらした華音の一言に、ガーディとアンは聞き間違いか? アズマドは普通に言っちゃうのか! と、驚いてそちらを見ると華音の口を朋広が押さえていた。
「あー! なんでもありません! なんでもありません! それよりその修復の為の資材が欲しいって事ですね。 お任せください、荷台にたくさん用意してありますから!」
「え、ええ、そうですね。 アン、どれくらい必要になりそうか確認してもらって構わないか?」
朋広が話をそらしてガーディがアンに確認をとる。
「了解しました。 朋広さんの荷馬車を見せていただいても?」
「はい、構いません。 あちらの荷馬車がそうです」
「あちらですね。 ......え?」
朋広の荷馬車を視線で確認したアンだが突然立ったまま硬直してしまう。 そしてフラフラと荷台ではない方向に近付いていく。 普段のアンらしくない行動にガーディも後を追い、アズマドと朋広達も追従する。 アンは荷台を素通りして荷台が繋がれているオーシンの馬の傍で立ち止まった。
「おいアン。 荷台はこっちだぞ?」
「......」
ガーディは指摘するがアンの耳には届いていないようだ。
「まさか。 でも...... 信じられない」
アンはぶつぶつ言っている。 さすがにこの不可解な行動を見過ごせなくなったのか、ガーディが声をかけ直した。
「おいアン! 一体どうしたんだ?」
「隊長? すみません。 私とした事が少し取り乱してしまいました」
「え? あれは取り乱してたのか? それで理由は?」
アンは朋広に向き直る。
「朋広様? こちらの荷馬車は朋広様のもので、荷台を引く馬はこちらの馬でお間違いないのですか?」
「あ、はい。 間違いはないですがなんでそんな仰々しく」
「まさかとは思いますが、この馬が荷台を引いているのは今回やむにやまれぬ事情がおありだったりしたからですよね?」
この場にいるアン以外のメンバーはアンの意図を理解できない。
「うーん。 むしろ最近は荷台を引いている事の方が多いよな?」
「そうだねー。 言うこともよくきくお馬さんだよねー」
「マイガッ!」
朋広と華音が普通に馬の扱いについて話すとアンは奇声をあげてその場に倒れかけガーディに支えられる。
「お、おい、さっきから変だぞアン?」
ガーディも初めてみるアンの変貌ぶりに戸惑いを隠せない。 アンは自分を落ち着かせるように深呼吸を数回し、ガーディに言い聞かせるように言う。
「へ、変にもなります。 いいですか隊長!」
「お、おう、なんだ」
「この砦にも馬は二十二頭います」
「そうなのか? さすが副隊長、細かい数まで把握してくれていて助かる」
「問題はそこじゃありません! その中でも隊長の馬は七等級、私の馬が八等級。 他は九等級と十等級で、荷馬車の馬は基本的によくて九等級。 あとは十等級か、等級にも適さない馬が利用されるのが普通なんです。 アズマドさんの馬は十等級でごく普通の荷馬車です」
「そ、そうか、随分詳しいんだな。 知らなかった」
「では、この朋広様の荷台を引かせる為のこちらの馬は!」
「ひぃ! お、俺の馬と同じくらいの、な、七等級か?」
アンの余りの剣幕に上司のガーディは引き気味になっている。
「七等級!? なんて事言うんですか!」
「すいませんごめんなさい!」
「私の見立てが間違いでなければ...... いえ、私が見立てを間違える訳ありません。 この馬は二等級です」
「二等級......」
「なんか微妙だね」
「!? はうあっ!」
飼い主である朋広達の余りの反応のなさにアンは立ち眩みがした。
「よろしいですか? 二等級と言ってもこの砦より価値が高いのは確実なのですよ?」
「「「「へー、この砦よりねぇ。 え、えええぇぇ!?」」」」
隊長のガーディも朋広達も、さすがに比較対象があると価値がわかったのか驚きの声をあげる。
「やっとわかって頂けましたか。 この馬は本来荷馬車に使用するような馬ではないのです。 王国で言えば、功績を重ねて陛下から賜る事が出来るクラスのものなのですから」
価値を知って皆が驚く顔が見れて満足したのか、アンが自慢気に説明してくれた。
「へぇー、実は凄いお馬さんだったんだねー」
華音が感心しながら近付くと馬が素早くお腹を見せる。 そこを華音がモシャモシャと撫でた。
「「「う、馬が!?」」」
この馬のありえない服従っぷりに今度は朋広以外が驚きの声をあげる。
「でも近衛騎士団武芸指南役のオーむぐぐっ!」
シンさんならそれぐらいの功績あってもおかしくないのかな? と華音は言おうとしたのだが、途中で再び朋広に口を塞がれた。
「? 今近衛がどうとか......?」
「なんでもありません! 何も言ってませんよ! なぁ、華音?」
朋広が慌てて否定して華音に確認すると、失言しようとしていた華音も口を塞がれたままコクコクと首を振る。
「そうですか。 それでですね? こちらの馬を入手された経緯を聴かせていただいても宜しいですか?」
「え?」
「価値のある馬は貴重ですから、盗賊に狙われたりする事も多いんですよ。 一応この馬に盗難届などが出されていないか確認作業をさせていただくという事になります。 何も引っ掛からなければすぐ済みますので」
結論から言えば、すぐには済まなかった。 この馬はオーシンの馬であり、経緯を素直に話せば逃亡しているオーシンの所在がばれてしまう。 どこかで買った事にしようにも朋広達はそんな場所を知る訳もなく、お金も元々ないのだからそこを追求されればボロが出てしまい益々都合が悪くなる。 野生の馬を捕らえたという理由も地理への疎さとその価値の高さから密猟扱いになる可能性があり使用できない。 つまり、馬に関しては何も言えないのだ。 兵士を相手に何も言えないとなれば、朋広がこの馬を『不正な手段で入手した為』と考えられてしまうのは自然な流れな訳で。
「すまない、正和」
「お兄ちゃん......」
朋広と華音はオーシン達を守るため義理を通す事を選び馬小屋近くの小屋に見張り付きで拘束され、アズマドはこの二人について色々事情を聴かれる事となった。 アズマドが砦の隊長であるガーディ達とある程度の信頼関係があった為まずは事情聴取から、になったと言ってもよい。
「私が必ず隊長達を納得させてみせますので、決して短気をおこして暴れたりしないようにお願いしますよ?」
アズマドは唯一華音の戦闘力と、朋広が不思議な道具を持っている事を知っており、彼等の性格も考慮して、彼等を砦側と敵対させるのは百害あって一利なしと考えていたのである。
今、朋広と華音の命運はアズマドの才覚に委ねられた。
「飛竜の襲撃を受けたそうで」
アズマドとガーディのやり取りが始まる。
「ええ。 まさかこんな場所で襲撃されるとは予想もしておらず、強力な相手に虚をつかれた事もあり苦戦を強いられてしまいました。 アズマドさん達も奴の進路上に居たとか。 よく襲われずにすみましたね」
「げ、撃退されて逃げるのに必死だったんじゃないでしょうか(ある意味嘘は言ってないはず)」
「私と副隊長はあの飛竜は再び戻ってくるという意見で一致しているのですが......」
ガーディとアンは不安げな表情で顔を見合わせた。
「そうですかねぇ。 もし私が飛竜ならこの辺りには二度と近付きたくないと思いますけど......」
アズマドは華音を見ながら言う。
「は? ご自分が飛竜だったらなどと変わった見方をされるんですね。 飛竜について何かご存知なのですか?」
「ああ、いえいえ。 ただの勘と言うか何と言うか、なんとなくそう思っただけでして。 そ、それより何か御入り用なのでは?」
「そうですね。 今回の襲撃で怪我人は出ましたが大したことはないので、そちらへの品よりは砦の修復資材の方が必要な感じでしょうか。 再び襲来される前に備えたいところです」
ガーディが被害箇所を見るように視線を移すので皆それを追うように現場を見る。
「ん? あれ?」
「どうしたのパパ?」
朋広がふと疑問を抱く。
「ガーディさん、何ヵ所からか煙が上がっていますけど、あれも飛竜による被害ですか?」
「そうですね」
「飛竜ってブレス吐いたりするのかな? そんな感じはなかったと思うけど」
その疑問には副隊長のアンが答えてくれる。
「ああ。 いえ、あれはブレスの被害ではなく、崩れた壁などがかがり火を巻き込んでしまいまして、燃え移ったりしたのを消火した跡がほとんどです」
「なるほど」
「飛竜の攻撃は上空から爪や尻尾の物理によるものでした。 怪我人も飛竜の直接攻撃より落ちてきた壁の破片などに当たったりした者ばかりで」
アンが当時の状況を説明してくれた。 それに加えてガーディが飛竜の感想を加える。
「とにかく上空に陣取るので弓矢しか攻撃手段がなく、皮膚が硬いので矢が弾かれてしまい一体でも強敵でした。 本来はもっと標高の高い場所に生息している魔物のはずなんですが」
「そうですね。 先程は逃げてくれた、と言うのが正解なのかもしれません。 私はまた戻ってくる気がしてならないのですが、あの恐ろしい咆哮をもう一度聞かされるのかと思うと......」
アンもガーディの感想に重ねて自分の意見を述べた。
(だよなぁ。 普通はこの反応が正解だよなぁ)
アズマドが心の中でガーディとアンに頷く。
「上空に陣取って爪や尻尾の攻撃だけって。 やっぱり飛竜は見た目だけで全然大した事ないんだねーむぐっ!」
「「「え!?」」」
ぽつりともらした華音の一言に、ガーディとアンは聞き間違いか? アズマドは普通に言っちゃうのか! と、驚いてそちらを見ると華音の口を朋広が押さえていた。
「あー! なんでもありません! なんでもありません! それよりその修復の為の資材が欲しいって事ですね。 お任せください、荷台にたくさん用意してありますから!」
「え、ええ、そうですね。 アン、どれくらい必要になりそうか確認してもらって構わないか?」
朋広が話をそらしてガーディがアンに確認をとる。
「了解しました。 朋広さんの荷馬車を見せていただいても?」
「はい、構いません。 あちらの荷馬車がそうです」
「あちらですね。 ......え?」
朋広の荷馬車を視線で確認したアンだが突然立ったまま硬直してしまう。 そしてフラフラと荷台ではない方向に近付いていく。 普段のアンらしくない行動にガーディも後を追い、アズマドと朋広達も追従する。 アンは荷台を素通りして荷台が繋がれているオーシンの馬の傍で立ち止まった。
「おいアン。 荷台はこっちだぞ?」
「......」
ガーディは指摘するがアンの耳には届いていないようだ。
「まさか。 でも...... 信じられない」
アンはぶつぶつ言っている。 さすがにこの不可解な行動を見過ごせなくなったのか、ガーディが声をかけ直した。
「おいアン! 一体どうしたんだ?」
「隊長? すみません。 私とした事が少し取り乱してしまいました」
「え? あれは取り乱してたのか? それで理由は?」
アンは朋広に向き直る。
「朋広様? こちらの荷馬車は朋広様のもので、荷台を引く馬はこちらの馬でお間違いないのですか?」
「あ、はい。 間違いはないですがなんでそんな仰々しく」
「まさかとは思いますが、この馬が荷台を引いているのは今回やむにやまれぬ事情がおありだったりしたからですよね?」
この場にいるアン以外のメンバーはアンの意図を理解できない。
「うーん。 むしろ最近は荷台を引いている事の方が多いよな?」
「そうだねー。 言うこともよくきくお馬さんだよねー」
「マイガッ!」
朋広と華音が普通に馬の扱いについて話すとアンは奇声をあげてその場に倒れかけガーディに支えられる。
「お、おい、さっきから変だぞアン?」
ガーディも初めてみるアンの変貌ぶりに戸惑いを隠せない。 アンは自分を落ち着かせるように深呼吸を数回し、ガーディに言い聞かせるように言う。
「へ、変にもなります。 いいですか隊長!」
「お、おう、なんだ」
「この砦にも馬は二十二頭います」
「そうなのか? さすが副隊長、細かい数まで把握してくれていて助かる」
「問題はそこじゃありません! その中でも隊長の馬は七等級、私の馬が八等級。 他は九等級と十等級で、荷馬車の馬は基本的によくて九等級。 あとは十等級か、等級にも適さない馬が利用されるのが普通なんです。 アズマドさんの馬は十等級でごく普通の荷馬車です」
「そ、そうか、随分詳しいんだな。 知らなかった」
「では、この朋広様の荷台を引かせる為のこちらの馬は!」
「ひぃ! お、俺の馬と同じくらいの、な、七等級か?」
アンの余りの剣幕に上司のガーディは引き気味になっている。
「七等級!? なんて事言うんですか!」
「すいませんごめんなさい!」
「私の見立てが間違いでなければ...... いえ、私が見立てを間違える訳ありません。 この馬は二等級です」
「二等級......」
「なんか微妙だね」
「!? はうあっ!」
飼い主である朋広達の余りの反応のなさにアンは立ち眩みがした。
「よろしいですか? 二等級と言ってもこの砦より価値が高いのは確実なのですよ?」
「「「「へー、この砦よりねぇ。 え、えええぇぇ!?」」」」
隊長のガーディも朋広達も、さすがに比較対象があると価値がわかったのか驚きの声をあげる。
「やっとわかって頂けましたか。 この馬は本来荷馬車に使用するような馬ではないのです。 王国で言えば、功績を重ねて陛下から賜る事が出来るクラスのものなのですから」
価値を知って皆が驚く顔が見れて満足したのか、アンが自慢気に説明してくれた。
「へぇー、実は凄いお馬さんだったんだねー」
華音が感心しながら近付くと馬が素早くお腹を見せる。 そこを華音がモシャモシャと撫でた。
「「「う、馬が!?」」」
この馬のありえない服従っぷりに今度は朋広以外が驚きの声をあげる。
「でも近衛騎士団武芸指南役のオーむぐぐっ!」
シンさんならそれぐらいの功績あってもおかしくないのかな? と華音は言おうとしたのだが、途中で再び朋広に口を塞がれた。
「? 今近衛がどうとか......?」
「なんでもありません! 何も言ってませんよ! なぁ、華音?」
朋広が慌てて否定して華音に確認すると、失言しようとしていた華音も口を塞がれたままコクコクと首を振る。
「そうですか。 それでですね? こちらの馬を入手された経緯を聴かせていただいても宜しいですか?」
「え?」
「価値のある馬は貴重ですから、盗賊に狙われたりする事も多いんですよ。 一応この馬に盗難届などが出されていないか確認作業をさせていただくという事になります。 何も引っ掛からなければすぐ済みますので」
結論から言えば、すぐには済まなかった。 この馬はオーシンの馬であり、経緯を素直に話せば逃亡しているオーシンの所在がばれてしまう。 どこかで買った事にしようにも朋広達はそんな場所を知る訳もなく、お金も元々ないのだからそこを追求されればボロが出てしまい益々都合が悪くなる。 野生の馬を捕らえたという理由も地理への疎さとその価値の高さから密猟扱いになる可能性があり使用できない。 つまり、馬に関しては何も言えないのだ。 兵士を相手に何も言えないとなれば、朋広がこの馬を『不正な手段で入手した為』と考えられてしまうのは自然な流れな訳で。
「すまない、正和」
「お兄ちゃん......」
朋広と華音はオーシン達を守るため義理を通す事を選び馬小屋近くの小屋に見張り付きで拘束され、アズマドはこの二人について色々事情を聴かれる事となった。 アズマドが砦の隊長であるガーディ達とある程度の信頼関係があった為まずは事情聴取から、になったと言ってもよい。
「私が必ず隊長達を納得させてみせますので、決して短気をおこして暴れたりしないようにお願いしますよ?」
アズマドは唯一華音の戦闘力と、朋広が不思議な道具を持っている事を知っており、彼等の性格も考慮して、彼等を砦側と敵対させるのは百害あって一利なしと考えていたのである。
今、朋広と華音の命運はアズマドの才覚に委ねられた。
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