婚約者を口説きます

姫川 林檎

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76 両親登場

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「なおちゃん。」

「棗さんに泰子さん。今日は。」

「なおちゃん久しぶりだね、しばらく会わない内に随分男前になって・・・。これじゃあ、流石にお嫁さんに欲しいとは言えないね。」

「そうですね。高校出てからは言われなくなりましね。逆に彼氏になって欲しいってのは増えましたが。」

二人は「そうだろうね」と楽しそうに頷いてる。二人に会うのも本当に久しぶりだ。大学に進学の為に家を出てから、学業や仕事に忙しくてたまにしか帰れてなかったから、二人に会う機会も減ってしまった。こっちに帰って来てから初めて会う。

「では、一番近い樹の所から行きますか。」

「お願いします。」

向かう間、これまでの事とか現状の話をしたり生徒に印鑑を押したりしながら教室に向かった。5分も掛からずに教室に着くと中では樹が接客していた。樹のクラスも繁盛しているみたいで行列が出来ていたが委員長に断って樹に声を掛ける。待ってる彼女達には笑顔で謝れば簡単に許してくれた。

「尚ちゃん!に父さん達も来てたの?」

「あぁ、折角だからね。柊達も一緒だったんだけど、部活の後輩達の所に顔を出してから合流するって。」

「皆で来たの?っで何で尚ちゃんが一緒?」

「道案内を頼んだの。どうぜならいい男に案内して欲しいでしょ♪」

「母さん・・・」

泰子さんは相変わらず自分の欲望に素直な方だ。棗さんもよく受け入れているよなぁ。

「さぁ!楓達の所に行くわよ!」

「行くって俺未だ休憩じゃないし!」

「委員長、樹を借りて行ってもいいかな?」

委員長の近くに行き手を取り目を合わせてお願いする。すると、顔を真っ赤にして赤べこの様に激しく頷いてくれた。笑顔でお礼を言う。そして、樹の腰を取り二人を連れて教室を後にする。

3人には「相変わらず、老若男女関係ないね。」と言われ、教室では「あれは仕方ないよ。誰も抗えないよ。」という声が聞こえた。

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