欲望のままに

姫川 林檎

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指先の愛

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「ミカから離れろ!!あっち行け!!」

「ぅわあ!」

「ふん!ミカ大丈夫?」

「うん。とーまが助けてくれたから大丈夫。ありがとう!ちゅっ」

「ぅうん。か帰ろうか。」


「ん~・・・。」

「よっ尊之どうした一人か?斗真はどうした?」

「としにーちゃん!今日はお姉ちゃんといっしょ。あそこ。」

「おぅ、友達と一緒か。所で何に悩んでいたんだ?」

「あのね、とーまがぼくを好きになってくれないかなって。」

「斗真は尊之の事好きだろ?」

「パパとママみたいにずっといっしょにいたの!」

「そうかぁ、パパとママみたいにかぁ・・・。」

「じゃあ、パパ達みたいにキスすれば一緒に居られるんじゃないか?キスは気持ちいいからずっと居たくなるかもよ。」

「ほんと!?やってみる!」

「おう、頑張れよ。」

俊彦は知らなかった、パパ達が子供達の前で結構激し目のキスをしている事を。
俊彦は知らない、尊之達がこれからどんなキスをするのかを。


「とーまあのね、パパ達みたいなキスがしたいの。としにーちゃんもキスは気持ちいいって言ってたよ。ね?」

「んー。ほかの人としちゃダメだよ?」

「うん!とーまとしかしない!ちゅっ。あのね、したをなめて。」

「したをなめるの!?」

「うん。あーん。」

「んっ・・・ぅん・・・ぁんぅ。」

「気持ちいい?」

「わかんない。けど、嫌じゃないよ。」

「とーま、もう一回!」



「よう!尊之元気か?すっかり綺麗になったなぁ。」

「俊にーちゃん。久し振りです。」

「堅苦しいなぁ、今日は斗真はどうした?」

「部活。最近あまり逢えてない・・・。」

「そっかぁ、ところで、お前は未だ斗真が好きなのか?」

「なっ!?なん何で!知ってるの!?」

「小さい時にずっと一緒に居れる方法探してただろ?」

「あっあぁ、あったね・・・。俊にーちゃんは気持ち悪くないの?男同士なのに。」

「恋愛は自由だろ?振られたのか?」

「告白してないから振られてない・・・。けど、避けられてる様な気がする。目も合わせてくれないし・・・。」

「じゃあさぁ、他の子と付き合ってやきもち焼かせてみたら?ついでに、女の子と付き合って女の子とではダメか試したら?俺は恋愛は自由だと思うけど、世間の波は厳しいから出来ればノーマルの方が楽だし誰も不幸にはしないと思うわけ。お前らは兄弟がいるから親は孫を見れるかも知れないけど、同性じゃ子供は出来ないからなぁあまりお勧めはしない。それでも好きなら本人の自由にすればいいし。なっ?試したら?セックスは気持ちいいぞ♪」

「・・・考えてみる。」

「まぁ、斗真はお前の事好きだと思うから安心しろ。」

「ありがとう。俊にーちゃん。」



「俊にーちゃん久し振り!」

「おぉ!尊之お前更に綺麗になったなぁ。その辺の女の子より綺麗だし言わなければ男とも思えないぞ。」

「どんどん母さんに似て来たかも。俊にーちゃんは今大学生だっけ?」

「おぅ、今年卒業予定だ。あくまで予定だけどな。」

「ふふふ。そうっか。」

「そんな顔をすると勘違いされるぞ。」

「ぶぅー。どんな顔をしたって勘違いされるよ。そんな気全くないのに・・・。」

「美人は大変だな。斗真は一緒か?同じ学校だよな。」

「そう頑張って同じ所にしたから。今日は委員会で別、姉さんと用があったんだけどドタキャンされた。」

「斗真は頭が良いからなぁ。っで結局どうなったんだお前らは?」

「俊にーちゃん!今日時間ある?」

「いいぞ。そこの公園行こうか、池の側なら人が来れば直ぐ分かるし誰にも聞かれないだろ。」

「ダメだったか?」

「うん。斗真は部活が忙しくて気にしてたのかも判らない。ただ、僕はやっぱり斗真じゃなきゃ嫌だ。」

「そう言えばあいつ国体で優勝してたな。尊之はやっぱり斗真がいいか・・・。」

コク

「・・・女の子と付き合ってみたけど、あまり楽しくもないしそれに・・・したけど思ってたより気持ち良くなかった。」

「気持ち良くなかったかぁ、斗真は知っているのか?お前が童貞じゃない事を。」

「知ってる。一人お喋りな子がいて周りに話してたから。」

「そっかぁ、今はどんな感じだ?一緒に居るんだろ?」

「うん。僕が付きまとっているから・・・。一緒には居てくれる。2人とも部活してないし。」

「斗真もしてないのか?走るの辞めたのか怪我?」

「怪我はしてないけど、詳しくは知らない中学の時は暇つぶしに走ってただけって言ってた。ねぇ!俊にーちゃん僕どうしたらいいと思う?斗真はモテるんだよ!!背高くて頭が良くて運動出来るから、文武両道のイケメンなの!本人無自覚だけど、今は不愛想で近づく人は少ないけどそれでもこの間告白されてたし!断ってたけど・・・。」

「お前らはタイプの違うイケメンだからなぁどっちもモテるだろ。そうだな、思い切って色仕掛けでしかけたら?」

「色仕掛け!?相手が僕で引っ掛かるかな?僕に色気はないよ?」

「大丈夫。お前斗真の話をする時は可愛いからあいつなら簡単に引っ掛かる。」

「けど、どうやったらいいのか解んないよ。」

「そうだな・・・。アナニーしたいけど自分じゃ出来ないからしてってお願いしたら?」

「アナニー!?あからさま過ぎない?」

「この間お店のお姉様にフェラしながらしてもらったけど結構気持ちいいぞ。それに付き合うって事はそうゆう事をするんだろ?お前ひょっとして入れたいの!?」

「違う!出来ればして欲しいけど・・・。いくら何でもそれは無理なんじゃないかな・・・。」

「大丈夫だよ、あいつはお前の頼みなら絶対に断らないから。だろ?」

「うん。今まで断られた事ないけど・・・。でも・・・。」

「じっくり考えてお前なりに迫ればいいじゃないか?焦らず考えな。」

「うん。分かった。」

「じゃあ、帰ろうぜ。」


「俊にーちゃん!俊にーちゃん!聞いて聞いて♪やっと斗真と出来たの♪」

「おぅおぉ。ここじゃあれだからあっち行こうか。」

「っで?無事に出来たのか?」

コクコク

「首もげるぞ・・・。しかもそんな可愛い顔して俺ですら勘違いしそうだわ。お前は本当に斗真が絡むと顔が違うな。じゃあ、付き合う事になったのか?」

しゅん。フルフル

「したけど・・・付き合ってない。」

「言ってないのか?そこで畳み込まなきゃ!僕と付き合ってって。」

「怖くて言えない。」

「けど、ちゃんと言わないとただのセフレだぞ。」

「うっ・・・。」

「お前だって男だろ!決める所はちゃんと決めろ!いつでも相談に乗るから頑張れ。なっ?じゃないと誰かに盗られるぞ、嫌だろ。」

「ぅん。頑張る。」

「良し!それこそ男だ!!」


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