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LESSON 7
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俺は真理亜ちゃんと居る時間より准平と居る時間が増えていった。
准平は快楽に溺れるなって言うけど毎回付き合ってくれている。
確かに気持ちいいがそれ以上に嬉しいのになぁ、准平に触られるのが気持ちいいのはただ単に気持ちいいだけじゃないと思うけど何だろう?
それに俺の勘違いでなければ誰に対しても塩対応の准平が俺と2人限の時は素直に楽しそうな顔をしている、まぁたまに怖い位エロい顔で笑うけど・・・そんな准平も俺は嫌いじゃないし。
最近?鈴木だけじゃなく男女関係なく准平の側に誰か居るのは面白くなく感じる、けどこれが何なのかが解らない。この感情は昔からあった、俺以外の奴と遊んでいるのが嫌だったそれは俺も仲間に入れて欲しかったんだと今なら思うけど。准平に彼女が出来た時も淋しかった、だけどそれは俺より先に彼女が出来たのが羨ましかったんだと思うし・・・。
こんなにイライラしてはいなかったはず?
「准平・・・。」
「何?」
俺は准平の腕の中から見上げる、今日はしないと言われたのでハグだけ。只今准平の前に座り後ろから抱かれながらビデオ鑑賞、去年観はぐったアクション映画を観ている。
「俺・・・真理亜ちゃんと別れた。」
「はぁ?何で?」
「真理亜ちゃんと合わなくて趣味とか色々。最初は合せて頑張ったけど何言っているのか解らないし、俺の話は全く聞いてくれなし・・・。准平の事悪く言うし・・・。」
「・・・何で付き合ったんだ?」
「好きだって言われて嬉しくて、彼女居た事ないしいいかなって・・・。」
「好きでもないのに付き合うとそうなるよな。まぁいいんじゃない?合わない奴と付き合うのは時間の無駄だし、これからどうする?」
「何が?」
「キスとセックスの練習。」
「練習?」
「お前なぁ、彼女とする為に練習してたんだろ?」
「違う!!確かに最初はそうだったかも知れないけど、今は違う!お前以外とする気はない!」
「何で?」
何で?
そう言えば何でだろう?俺が准平みたいに出来るかと言えば無理だ。と言うか女の子を抱きたいか聞かれればそうでもない、じゃあ男に抱かれたいか言われれば絶対にNOだ!自分と同じ物が付いているのに考えただけで虫唾が走る!気持ち悪い。
あれ?じゃあ何で准平は大丈夫なんだ?最初から抵抗がなかった。むしろ逆に嬉しかった?准平にキスされるのも触られるのも嬉しかった?どうして?
「あれ?ひょっとして俺は准平が好きなのか?」
ぷっ
「何で疑問形なんだよ。」
「えっ?えっ?だって良く解らない・・・。俺はお前が好きなのか?」
「俺に聞くなよ。お前が決めろ。」
確かにその通りだ。
俺の気持ちを准平に決めてもらうのは違うよな。
そもそも‟好き”って何だろう?
一緒に居たい人?側に居て欲しい人?触れて居たい人?笑顔が見たい人?
「「・・・・」」
!!
全部准平に当てはまる!
俺は振り向き准平の首に抱き着きキスをし
「俺はお前が好きだ!・・・多分?」
「くっ、多分って。くくくっ。」
笑わなくてもいいのに。ぶぅー
「じゃあ聞くが、俺がお前以外の奴と楽しく遊んでいたらどう思う?」
「嫌だ!」
「俺がお前以外を抱いたらど「ダメだ!!」」
「ダメだ。俺の体は気持ちいいんだろ?だったら俺でいいじゃん。俺だけを抱けよ・・・。」
ちゅっ
俺の目にキスをする、俺は泣いていたらしい。泣く気はなかったんだけど、思っていた以上に悲しかった。准平が今までに何人とも関係を持っていたのは知っているのに、これからも他の人と関係を持つと思うと辛い。
「ごめん。泣かせるつもりはなかったんだ。お前は昔から俺を好きなのに好きじゃないと思い込もうとしていた、だから俺もお前との距離を置いた。」
「なんで?」
「お前にこれ以上嫌われたくはなかったからな。お前を困らせたくはなかったからお前の願いを叶えた。」
「ねがいって?」
「それは自分で思い出せ。」
「えーんっ・・・ぅんん」
文句を言おうとしたらキスをして来た。
それは今までと同じ優しくて幸せなキス。
「好きだ泰喜。」
「俺も好きだ!」
何だ、好きな人としてたからあんなに気持ち良くて幸せな気分になっていたんだ。
真理亜ちゃんには悪い事をしたけど、おかげで准平が好きな事に気付かせてくれた事に感謝!
『じゅんぺい!おおきくなったら、けっこんしようね。』
『うん。』
『おかあさん、あのねおおきくなったらじゅんぺいとけっこんするんだ!』
『何馬鹿な事言ってるの。男同士で結婚は出来ないし、気持ち悪い事言わないで。』
『きもちわるいの?』
『あのね、おとこどうしはけっこんできないんだって。それにきもちわるいからだめなんだよ。うっ・・ぅうっ』
『たいき、なかないで。ともだちならだいじょうぶだよ。』
『ほんと?ずっといっしょにいる?ちゅうは?』
『うん。ずっといっしょ!けど、ちゅうはだめかも・・・けど、ずっといっしょにいるから!だからなかないで、ね?』
『うん!ともだち!ずっとともだち。ね!』
『・・・うん。』
- 完 -
准平は快楽に溺れるなって言うけど毎回付き合ってくれている。
確かに気持ちいいがそれ以上に嬉しいのになぁ、准平に触られるのが気持ちいいのはただ単に気持ちいいだけじゃないと思うけど何だろう?
それに俺の勘違いでなければ誰に対しても塩対応の准平が俺と2人限の時は素直に楽しそうな顔をしている、まぁたまに怖い位エロい顔で笑うけど・・・そんな准平も俺は嫌いじゃないし。
最近?鈴木だけじゃなく男女関係なく准平の側に誰か居るのは面白くなく感じる、けどこれが何なのかが解らない。この感情は昔からあった、俺以外の奴と遊んでいるのが嫌だったそれは俺も仲間に入れて欲しかったんだと今なら思うけど。准平に彼女が出来た時も淋しかった、だけどそれは俺より先に彼女が出来たのが羨ましかったんだと思うし・・・。
こんなにイライラしてはいなかったはず?
「准平・・・。」
「何?」
俺は准平の腕の中から見上げる、今日はしないと言われたのでハグだけ。只今准平の前に座り後ろから抱かれながらビデオ鑑賞、去年観はぐったアクション映画を観ている。
「俺・・・真理亜ちゃんと別れた。」
「はぁ?何で?」
「真理亜ちゃんと合わなくて趣味とか色々。最初は合せて頑張ったけど何言っているのか解らないし、俺の話は全く聞いてくれなし・・・。准平の事悪く言うし・・・。」
「・・・何で付き合ったんだ?」
「好きだって言われて嬉しくて、彼女居た事ないしいいかなって・・・。」
「好きでもないのに付き合うとそうなるよな。まぁいいんじゃない?合わない奴と付き合うのは時間の無駄だし、これからどうする?」
「何が?」
「キスとセックスの練習。」
「練習?」
「お前なぁ、彼女とする為に練習してたんだろ?」
「違う!!確かに最初はそうだったかも知れないけど、今は違う!お前以外とする気はない!」
「何で?」
何で?
そう言えば何でだろう?俺が准平みたいに出来るかと言えば無理だ。と言うか女の子を抱きたいか聞かれればそうでもない、じゃあ男に抱かれたいか言われれば絶対にNOだ!自分と同じ物が付いているのに考えただけで虫唾が走る!気持ち悪い。
あれ?じゃあ何で准平は大丈夫なんだ?最初から抵抗がなかった。むしろ逆に嬉しかった?准平にキスされるのも触られるのも嬉しかった?どうして?
「あれ?ひょっとして俺は准平が好きなのか?」
ぷっ
「何で疑問形なんだよ。」
「えっ?えっ?だって良く解らない・・・。俺はお前が好きなのか?」
「俺に聞くなよ。お前が決めろ。」
確かにその通りだ。
俺の気持ちを准平に決めてもらうのは違うよな。
そもそも‟好き”って何だろう?
一緒に居たい人?側に居て欲しい人?触れて居たい人?笑顔が見たい人?
「「・・・・」」
!!
全部准平に当てはまる!
俺は振り向き准平の首に抱き着きキスをし
「俺はお前が好きだ!・・・多分?」
「くっ、多分って。くくくっ。」
笑わなくてもいいのに。ぶぅー
「じゃあ聞くが、俺がお前以外の奴と楽しく遊んでいたらどう思う?」
「嫌だ!」
「俺がお前以外を抱いたらど「ダメだ!!」」
「ダメだ。俺の体は気持ちいいんだろ?だったら俺でいいじゃん。俺だけを抱けよ・・・。」
ちゅっ
俺の目にキスをする、俺は泣いていたらしい。泣く気はなかったんだけど、思っていた以上に悲しかった。准平が今までに何人とも関係を持っていたのは知っているのに、これからも他の人と関係を持つと思うと辛い。
「ごめん。泣かせるつもりはなかったんだ。お前は昔から俺を好きなのに好きじゃないと思い込もうとしていた、だから俺もお前との距離を置いた。」
「なんで?」
「お前にこれ以上嫌われたくはなかったからな。お前を困らせたくはなかったからお前の願いを叶えた。」
「ねがいって?」
「それは自分で思い出せ。」
「えーんっ・・・ぅんん」
文句を言おうとしたらキスをして来た。
それは今までと同じ優しくて幸せなキス。
「好きだ泰喜。」
「俺も好きだ!」
何だ、好きな人としてたからあんなに気持ち良くて幸せな気分になっていたんだ。
真理亜ちゃんには悪い事をしたけど、おかげで准平が好きな事に気付かせてくれた事に感謝!
『じゅんぺい!おおきくなったら、けっこんしようね。』
『うん。』
『おかあさん、あのねおおきくなったらじゅんぺいとけっこんするんだ!』
『何馬鹿な事言ってるの。男同士で結婚は出来ないし、気持ち悪い事言わないで。』
『きもちわるいの?』
『あのね、おとこどうしはけっこんできないんだって。それにきもちわるいからだめなんだよ。うっ・・ぅうっ』
『たいき、なかないで。ともだちならだいじょうぶだよ。』
『ほんと?ずっといっしょにいる?ちゅうは?』
『うん。ずっといっしょ!けど、ちゅうはだめかも・・・けど、ずっといっしょにいるから!だからなかないで、ね?』
『うん!ともだち!ずっとともだち。ね!』
『・・・うん。』
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