欲望のままに

姫川 林檎

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知らない真実 9

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先輩は出し終わると僕を後ろから抱き締めて横になる。

「大丈夫か?」

「・・・はい。」

未だ息は整ってないけどとりあえずは大丈夫。僕が答えると先輩は嬉しそうに微笑んで頭を撫でながら抱き締める力が強くなった。わずかな動きでも僕には感じてしまう、だって先輩は未だ僕の中でしっかり存在感出しているから。

「ふふふ。」

「どうした?」

「何かよく解らないけど先輩と繋がっていると思うと凄く嬉しいです。」

すると中が急に苦しくなる?苦しくはないがお腹がいっぱいになった何で?

「えっ?」

「少しは休ませてやろうと思ったが俺が無理だ。俺を煽った事後悔するなよ。」
 
先輩は僕をうつ伏せにお尻を上げさせるとさっきみたいに激しく打ち付けて来る。先輩の言っている事が解らしさっきと違う場所を刺激され変な声が止まらない。

「あっ・・あっ・・・やぁあん・・あん・・っんああああああ」

「朔・・・好きだ・・・俺の朔・・・」

激し過ぎる刺激に先輩が何を言っているか聞き取れないが先輩が又中でイッてる、さっきより奥まで先輩のを感じる気持ち良くて嬉しくて幸せで先輩に与えられる刺激に酔いしれている。僕達は休憩を挟みながら何度も何度もイキ時間が許す限り互いの体を貪り続けた。



目を覚ますとお昼近い、明け方までしていたらしい。
何か急に恥ずかしくなって来た。何に対して恥ずかしいのか解らないけど恥ずかしい!

僕はベットの中で動こうとしたが色んな所が痛いし何だか未だ先輩が中に居るみたいだし、よく解らないけど動けない!

「朔起きたか。お早う、動くは辛いだろ?無理して動かなくていいからじっとしてろ。」

先輩は僕の額にキスをしてから口移しで水を飲ませてくれた。
実は喉が痛くて喋れなかったので助かります。見つめているともう一口飲ませてくれてやっと喉が落ち着く。

先輩の手を借りてお風呂に入りさっぱりする。(ほぼ先輩がしてくれました・・・。)
部屋に戻ると食事が用意されていたそれも豪華な食事。僕は基本外食しないのでこんなお洒落な食事をした事が無い。

食事をして又ベットでひと眠り。
お腹いっぱいだし先輩は側に居てくれる幸せなまま眠りに着いた。

目を覚ましたのは夕方だった。
昨日とは違うレストランで食事をして部屋に戻って少しだけエッチな事して今日は早めに眠る。体が辛いから助かるけど少し残念に思っている僕がいたのは内緒。けど、先輩は僕の顔を見て笑っていたからバレタのかも知れないどうしよう恥ずかしい!

朝食は部屋で取りホテルを後にする。
帰りのタクシーでは特に話はしなかったが凄く幸せで、先輩はずっと僕の手を握っててくれた。


僕は家族にも疎まれている事は知っていた、だけどそれを認めるのは本当に独りの様な気がして嫌だった。だから気付かないふりをしていた・・・。愛し愛されているんだと・・・。

けど、これから先輩が居る。
後1年一寸で卒業しちゃうけど、それまでは側に居てくれるし先輩は「ずっと一緒に居よう」っと言ってくれた。僕はそれだけで十分だ。

先は解らないけど今は側にいてくれるから
今を後悔しない様に大事に生きて行く。




      - 完 -




部屋に戻ると大きな段ボール箱が置いてあった。
中には水族館で買ったお土産の他に、シャチのぬいぐるみが入っていた。驚いて先輩を見ると悪戯が成功した様な顔で笑っていた。

その日の晩から抱いて寝ようとしたら、やきもちを焼いた先輩に没収されてしまった。
寝る時は先輩に抱き着かないといけないらしい。

シャチは昼間ならいいそうです。




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