自動翻訳だけでも欲しかった！

８９ 乗馬体験

暫く、オーディンにブラッシングしていると後ろから声が聞こえた。

「ほぅ、珍しいオーディンが俺以外の人間に触らせるとは。」

「アル！」

「どうやって手懐けた？」

「？？」

「無意識か。お前らしい。くくくっ。」

「？？」

「乗ってみるか？流石にそいつには乗せらせないが、気の合いそうなのが居ればいいが・・・。」

んー・・・。
久し振りに知らない単語だらけだ。何て言っているんだろう？

１頭１頭紹介してくれてる？
もしかして！乗っていいのかな！

久し振りのジェスチャータイム！
ジョッキーのマネをして馬を指し自分を指す。

・・・頷いてくれた！
これは乗馬の許可が下りた！どの仔がいいかな♪

順番に見て行くと真っ白な仔が居た。
この仔は他の仔と比べて一回り以上小さい、身体つきや顔の感じからして多分牝馬ひんばだと思うけど。他にも牝馬は居るけど、この仔が一番穏やか顔をしている。他の仔は牡馬ぼばも牝馬もギラギラしてて一寸怖い、この種類の性格なのかもしれないけど。この仔とオーディンはギラギラ感がない。

「そいつがいいか？そうだな、そいつが一番小さいし大人しい。初めて乗るには丁度いいだろう。名前はセレーネだ。こいつを頼む。」

「はい。」

この仔の名前も神様の名前だ、確か月の神様の名前だったかな？この仔にぴったりだね。

馬丁ばていにセレーネを頼むと、アルは自分でオーディンの元に行き準備をする。
俺はセレーネに付いて行く。この仔は他の仔に比べて小さいが地球のサラブレッドより大きいので俺では蔵を着けたりするのは難しそうだ。

お願いして俺がセレーネを引いて歩く。すると、歩いて５分位の少し離れた所に馬場があった。馬が走るのに十分な広さだ。
３頭を連れて中に入る。ちなみに、シュートーの馬の名前はカイザーという立派なお名前でした。